祓戸四神本宮・佐久奈度神社/西国三十三所・岩間寺/立木観音【滋賀】【湖西】
西国三十三所12番札所の「正法寺」は「岩間寺」と呼ばれる古刹。通年特別公開している唯一の寺。「佐久奈度神社」は祓戸四神の本宮であり、謎の玉が境内あちこちに置かれている。
変更履歴
2021/10/14 初版
▼HP
▼アクセス
※前述「▼HP」参照
▼祭神・本尊と脇時
※後述「▼見どころ」参照
▼見どころ
▽佐久奈度神社
滋賀県大津市大石中一丁目2-1。
669年、天智天皇勅願により、瀬田川の急流のこの地において中臣朝臣金連が祓えを行って始まった。
なぜかビー玉があちこちにあるのだが、どういう意味かは不明。
神道において最高の祝詞とされる「大祓詞」に関係する神々を祀る。
祭神は各神社の1発目に現れる「祓戸社」の神々で、祓戸4神こと瀬織津姫命、速秋津姫命、気吹戸主命、速佐須良姫命となっている。
瀬織津比売命 川の神滝の神
遠秋津姫尊 海の神
気吹戸主尊 風(息吹)の神
速佐須良姫尊 地底(霊界)の神
境内社として、境内入口の左手に、比売大神・応神天皇・神功皇后を祀る八幡社と稲荷社がある。なぜかビー玉が置かれているor奉納されている?
社殿右手には天御柱大神を祀る焼鎌社と国御柱大神を祀る敏鎌社がある。奈良・大和神社並みに古来は今よりもっと重要な神社だったのではないかと思わせる。
▽正法寺(岩間寺)
滋賀県大津市石山内畑町82
西国三十三所1300記念のため2015年から2020年まで各寺で特別公開で参拝。ここは12番札所で通年特別公開している唯一の寺。真言宗醍醐派の寺院で、正式には正法寺だが岩間寺と呼ばれることが多い。
岩間山の桂木を刻み造った「千手観音」に天皇の念持仏であった金銅「千手観音」をその胎内に納め祀ったのが始まり。本堂には元正天皇の念持仏と伝えられ、毎晩136の地獄を巡って人々を救済し、朝戻って来ると汗だくになっているという伝説から「汗かき観音」と呼ばれる金銅「千手観音@泰澄作」が安置され、脇侍に「吉祥天像」と28部衆で京都・三十三間堂にそっくりな「婆蘇仙人像」や木造「地蔵菩薩立像@重文」、木造「十一面観音立像」を安置している。
本堂右手の不動堂には、平安時代後期から鎌倉時代初期の木造「不動明王」と「二童子立像@重文」を安置している。ちなみに、堂内には右に阿弥陀如来坐像、左に薬師如来坐像が安置されており、正直、本堂の諸仏よりもこちらの方が良い感じがした。。
本堂横には独特の趣がある古池がある。
この池は、「芭蕉の池」といわれ松尾芭蕉が「古池や蛙飛び込む水の音」という名句を詠んだといわれている。
境内には夫婦杉や龍神を祀る社があり、神仏習合の名残がある。
桂の大樹があり本堂から90mとあったので、テクテクしたが、見つからなかった。
ここからテクテクすると奥宮神社に行けて、さらに上醍醐(醍醐寺の奥宮)に行けるそうだ。醍醐寺までって、どれだけ時間かかることやら・・・。
奥宮神社は車で行けるそうですが舗装はされているが融合は難しそうです。祭神は大山津見命。ちなみに、岩間寺は観光バスも来るので、運転に自信がない方はゆっくり運転を!!帰り道にバスが現れ、下り坂を登りバックを余儀なくされました。
▽立木観音(立木山安養寺)
大津市石山南郷町奥山1231。
700段の階段を登るとやっと到着する寺。って、香川・金比羅宮かい!!というところです。トイレは、駐車場川下を降りたところか山頂手前しかないので、要注意。
▼セットで行くところ(旅行記)
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