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西国三十三所23札所。枕草子も記す「粉河寺」壮大な伽藍【紀の川】【和歌山市周辺シリーズ】

770年に大伴孔子古によって創建された古寺。磐座ではなく石庭であるが、はじめ見たときに「おお~」と思った。ここを見るたびに石山寺を思い出し、元々は古代信仰があり、後に古寺・古社の場所になったと思う。

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変更履歴
2022/04/26 初版

▼HP

▼アクセス

和歌山県紀の川市粉河2787

▼祭神・本尊と脇時

※後述「▼見どころ」参照

▼見どころ

 西国三十三所でほかの寺が一斉に本尊公開したときも参加しなかった寺。代わりに本堂とは別に千手堂の本尊「千手観音」が御開帳された。御開帳は9年ぶりで、その前は123年前。。。

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 粉河寺の創建にかかわる重要な建物です。

『粉河寺縁起絵巻@国宝』
紀伊国の猟師だった大伴孔子古は、ある日、山中に不思議な光を発する場所を見つけ、そこに小さな庵を営む。これが粉河寺の始まり。そこにひとりの童子(童男大士)がやってきて、宿を借りたお礼にといって金色に輝く千手観音像を刻む。感銘を受けた孔子古は殺生を止め、観音像を信仰するようになったとのこと。

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出現池は格子を通して拝むことになる。

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 参道に入ると各お堂があり、途中に仏足があります。そして、壮大な中門が現れます。中門には金剛力士像ではなく四天王が安置されています。外側と内側を守っています。

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 境内にはちょっとした茶屋があります。この左側には石庭があるので、ここで石庭を見ながら、ゆっくりするのもよいかと思います。

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磐座とお堂のこのコントラストは石山寺と同じですね。

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 大好きな石庭です。京都の出雲大神宮や淡路島の内陸部の磐座が揃う神社が好き、滋賀の石山寺、石川の那谷寺など石・岩好きは気に入るはずです。

 では本堂@重文です。

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 御本尊の千手観音は秘仏。正面に二十八部衆、左側には弁財天、不動明王、大日如来、鬼子母神、右側には閻魔王尊、十六羅漢、裏には観音が安置されている。

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 本堂で、本尊の千手観音は秘仏で、本堂中の井戸の中に安置されているとか。お前立もいるがこれまた秘仏で、秘仏公開=千手堂の千手観音公開がここのルールらしい。
 中門・大門・千手堂・本堂が重要文化財で、江戸時代だが佇まいなどが素晴らしく、見ごたえあり。

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 本堂左には不動明王坐像と鬼子母神が安置されている。本堂中央には秘仏の千手観音が閉まった厨子の中に安置されており見れないが、三十三間堂と同じく千手観音の周りに二十八部衆と金剛力士がお守りしている。

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 千手堂@重文の千手観音参上です。小さいながらも截金(切金)模様が素晴らしく、存在感がある仏像。慶派好き、三十三間堂が好きな方は、「えっ」と思うかもしれませんが、なかなかの存在感があります。

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 本堂左奥の長く急な石段の上に産土神社がありました。粉河寺境内に鎮座する旧粉河村の総鎮守で、粉河寺内の鎮守でもある。

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 薬師堂も秘仏で、毎年1月8日の初薬師のみ御開帳しており、西国三十三所草創1300年を記念して、2016年に特別開帳したので、今後またされるかもしれない。

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▼旅行記

▼セットで行くところ


▼仏像展

▽2020年:和歌山県立博物館「創建1250年記念特別展 国宝粉河寺縁起と粉河寺の歴史」

 西国33札所1200年記念ラストに「創建1250年記念特別展 国宝粉河寺縁起と粉河寺の歴史(10月17日~11月23日)」が開催された。日本を代表する絵巻物である粉河寺縁@国宝を公開するととともに、粉河寺と周辺の宗教文化や寺領荘園の実態を紹介されていた。再度、粉河寺に行きたくなった。
 周辺の歴史や成り立ちが良くわかる展示だった。一番気になったのは二十八部衆である。江戸時代ながらも貴重な仏像で、京都・三十三間堂に繋がりのある仏像である。三十三間堂の28部衆は元々、ここの仏像を参考に作ったらしく、焼失して江戸時代に三十三間堂の28部衆を模写したらしい。


▽2020年:和歌山市立博物館「紀三井寺展」(10月31日(土)~12月13日(日))

 紀三井寺創建1250年を記念して紀三井寺の貴重な寺宝の数々を展示。なお、ここの入館チケットを紀三井寺本堂で見せると、記念バッチがいただける!


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