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出雲三大社!神在祭!サルタヒコ生誕「佐太神社」!縁結び×縁切り「田中神社」秦氏の稲荷!?【出雲シリーズ】

秘説四座?出雲国三大社で縁結びと縁切りが背中合わせ!出雲国風土記や延喜式にも記載された古社で、佐陀神社と表記されている。記紀によると日本海に面した「加賀の潜戸(かかのくけど)」で誕生したのが導きの神・道開の神・交通海上安全・長寿の神「サルタヒコ」である。

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 八百万の神々が集まる「神在祭」は出雲大社のイメージがあるが、佐太神社でもかつては陰暦10月、今は陽暦の11月20日から25日まで行われていて、20日に迎え、夜になると斎主が山に登って神送りをする。神送り??ニニギを高千穂に導きをした神なのでその名残か?

↓長編です。


2022/09/18

変更履歴
2022/09/23 2022/09/18参拝したのでとてつもなく写真更新!?
2022/02/13 初版

▼HP

▼アクセス

島根県松江市鹿島町佐陀宮内73

▼祭神

佐太大神

・佐太大神(猿田毘古大神(サルタヒコ)) 
・伊弉諾尊(イザナギ)
・伊弉冉尊(イザナミ)
・事解男命(コトサカノオ)
・速玉之男命(ハヤタアノオ)

神社名の流れ
八世紀前半『出雲国風土記』は「佐太御子社」で祭神は佐太大神
十世紀前半『延喜式』は「佐蛇神社」で祭神は佐太大神
その後、「佐蛇大明神」「佐蛇大社」「佐蛇三社大明神」などに改称。
明治に「佐太神社」となる。

神様について
明治時代に祭神名を平田篤胤が記した「猿田彦命(サルタヒコ)」にするように求められたが、神社側は拒否したため折衝して「佐太御子大神」とした。つまり、出雲国風土記あわせということ。そして、歴史を守ったといえようか。

▼見どころ

▽佐太神社

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2022/09/18

 松江市鹿島町にある佐太神社は、出雲国二ノ宮として知られている。ということで出雲大社の次に凄いのか?と思いがちだが、出雲の一ノ宮は出雲大社と熊野大社である(ここは熊野大社のところでします)。出雲大社、熊野大社とあわせて「出雲国三大社」であり、社殿を見た瞬間!ここは凄い!!と思うだろう!!!

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→拝殿・本殿@重文

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由緒によると、
 ▽北殿(向かって右)
 天照大神・瓊々杵尊
 ▽正中殿(中央)
 佐太大神・伊弉諾尊・伊弉冉尊
    事解男命・速玉男命
 ▽南殿(向かって左)
    素盞嗚尊と秘説四座

 佐田神社の南殿は「素盞嗚尊と秘説四座」となっている。「秘説四座」は、これは「判らない」のではなく「知られちゃいけない」ということである。でも知りたい・・ 

2022/09/18 中央
2022/09/18 北殿
2022/09/18 北殿
2022/09/18 北殿
2022/09/18 南殿
2022/09/18 南殿

→北末社

  山王社・宇智社・玉御前社・竹生島社

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・山王社(御祭神:大己貴命)
・宇智社(御祭神:天児屋根命)
・玉御前社(御祭神:玉屋命)
・竹生島社(御祭神:竹生島神=稲倉魂命)

→南末社

  戸立社・振鉾社・垂水社・天神社・岡見八幡宮・
  橘稲荷社・客社・宇多紀社
となっている。

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・戸立社(御祭神:手力雄命)
・振鉾社(御祭神:天鈿女命)
・垂水社(御祭神:岡象女命)※式内社
・天神社(御祭神:菅原道真公)

→社日碑、奥宮

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→母儀人基社(はぎのひともとしゃ)

 神社の方曰く、中世にはイザナミを祀った神社と言われていたそうな。今神在月は母・イザナミの亡くなられた月に神々が集まる月なのかもしれない。というか、実際に「お忌祭」という祭りがある。
 社殿が創建されるより前の古代祭祀上ではないかと考えられているそうな。ということで、ここの祭神はイザナミ。
 先代宮司曰く、縄文時代の祭祀を続けていると伝わり、神様が山に降り、山を依代として祈りを捧げるのが佐太神社の神在祭である。
 古代祭祀系が好きな人はどうぞ!

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→南殿×北殿

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 左の南殿は、通常の大社造りとは左右逆の構造となっていて、他に類例を見ないとのこと。

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 佐太神社の本殿に向かって建つ西社は縁結びと安産にご利益があり、背を向けている東社は縁切り・長寿に良いとされる社です。
 どういうことかと言うと、コノハナ(西社)は瓊瓊杵尊と結ばれ(結婚・出産(山幸・海幸))たので北殿を向き、イワガナ(東社)は返されたので、北殿に背を向けていることになります。

▽潮草(しおくさ)

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 海で禊をしてから、海藻と竹筒に汲んだ海水を持って神社に参拝するという、この地方の風習にちなむものだとか。

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ここも式年遷宮がある。重要文化財ならではでの苦労がわかる。宮司が歴史を語っているので、紹介します。

https://ishiharakenchiku.co.jp/construction-results/sata-jinja-shrime.html

▽西社「コノハナサクヤヒメ」東社「イワナガヒメ」は姉妹で「縁結び×縁切り」

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・イワナガヒメ
天孫降臨したニニギの妻になる予定だったが見た目が良くないので返される。。。見た目が悪いが長命で、西社「コノハナサクヤヒメノミコト」の姉。

2022/09/18
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・コノハナサクヤヒメ
天孫降臨したニニギの妻。絶世の美女だが短命である。東社「イワナガヒメノミコト」の妹。

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ということで、つまりは「縁結び×縁切り」はここですね!

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▽佐田神社境外摂社「田中神社」

 佐太神社北殿の摂社で東へ100m離れたところに二つのお社が背を向けて建っています。祭神は「コノハナサクヤヒメ@妹」と「イワナガヒメ@姉」姉妹。

▼秘説四座?妄想

 佐田神社の南殿は「素盞嗚尊と秘説四座」となっている。「秘説四座」は、これは「判らない」のではなく「知られちゃいけない」ということである。でも知りたい・・。ということで妄想してみる。
 ちなみに、時代により3柱だった時もあるそうで、この3柱なら次の3つのいずれかのような気がする。
  ①スサノオ荒魂、アマテラスとの誓約で生まれた「宗像三神」
  ②スサノオ荒魂、五十猛命(イタケル)、都麻津姫命、都麻都比売命
  ③スサノオ荒魂、クシナダ、テヅチ、アシヅチ
②は知らない人が多いと思うが、紀伊半島を木々で生い茂らせたスサノオの御子である。紀伊半島の前にイタケルはスサノオと朝鮮半島に渡り、製鉄でハゲ山になったところに種を植えるが、居心地が悪くてすぐに帰国するシーンで出てくる。

 最後に、スサノオ荒魂は出雲4神「野城大神」かも?『出雲国風土記』には大神の記載として、野城大神と熊野大神、杵築大神、佐太大神の4柱を記載しているが、野城大神を祀る神社がないそうな。ということで、ここに隠した??
 最後の最後にシンプルに野城大神と熊野大神、杵築大神、佐太大神の4柱かも。。

▼旅行記


▼セットで行くところ

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