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能登一の宮は出雲「気多大社/正覚院/豊財院(般若寺)」北陸の大社に神宮寺【北陸シリーズ/石川シリーズ】

前田利家とまつが祈願した「気多大社(氣多大社)」は万葉集の中にも出てくる古社で「能登一の宮」である。気多大社ゆかりの宝物を保管する「正覚院」は元神宮寺!オオクニヌシ、スサノオとイナダヒメ夫婦が祀られている良縁のパワスポ。

 富山の気多神社(私のNOTE)は越中国一宮で、気多系の居多神社は越後国一宮で、但馬には但馬国総社として気多神社、石川・小松市の気多神社とこの地域で影響力の強い神社である。

 出雲大社(私のNOTE)のオオクニヌシは北陸から妻を娶っている。いや、北陸から"も"が正しいか。

変更履歴
2024/09/12 初版


▼HP▼アクセス▼祭神・本尊と脇時

※後述「▼見どころ」参照

▼見どころ

▽気多大社:石川県羽咋市寺家町ク1−1

→由緒・歴史

  • 越中国の一宮

  • 旧称は「気多大神宮」

  • 創建は諸説あり神代に創建とも

    1. 社伝『気多神社縁起』
      第8代・孝元天皇の御代に、御祭神の大己貴命が出雲から300余神を率いて舟で来臨。化鳥・大蛇を退治して海路を開き、能登半島を平定開拓したのち、守護神としてこの地に鎮まった

    2. 『気多社島廻縁起』
      孝元天皇の時に、異国の王子である気多大菩薩が従者を率いて渡来し、能登半島一帯を巡行して鬼神を追放した

    3. 『気多社祭儀録』
      御祭神は第10代・崇神天皇の御代の勧請

  • 祭神はオオクニヌシの別名「大己貴命(オオナムチノミコト)」

  • 748年、越中守・大伴家持が出挙のため能登を巡行したとき参詣(『万葉集』より)

  • 気多神社と称するものが但島、能登、越中、越後(居多神社と称する)にある(「神名帳」より)

  • 能登の守護・畠山氏の社領の寄進、社殿の造営などが見られる

  • 近世は、前田利家など藩主が崇敬

  • 本殿、拝殿、神門、若宮神社、白山神社は、国指定重要文化財

  • 加賀藩の保護した社叢(国の天然記念物)には奥宮が鎮座し、「入らずの森」と呼ばれている

  • 1569年、能登国守護・畠山義綱により「若宮神社」再建

  • 「若宮神社」は気多大社に現存する建造物では最も古い

  • 2010年、神社本庁に脱退
    →金毘羅さん(私のNOTE)、富岡八幡宮(私のNOTE)、鶴岡八幡宮(私のNOTE)

→境内

 広いです。さすが!!登国一ノ宮。気持ちよいです。大己貴大神は国土修営のためこの地方の賊徒を平定させた。参道は真っすぐではなく少し左に曲がっている。石清水八幡宮(私のNOTE)は帰りに神様にお尻を向けないように曲げていたり、北野天満宮(私のNOTE)は産土神の近くに鎮座したので真っすぐ行くと元々鎮座していた地主社になっているなど神社7不思議の1つかも。ここはどうなのだろうか?

→拝殿・本殿@重文

 オオクニヌシことオオナムチが、出雲から船で能登に入り当地を鎮めたとする。これは大陸と貿易すべく、何かを求めに来たか、この地域が大陸と貿易するために島根・出雲大社周辺を通らざるを得ないので同盟を組んだかあたりかと。
 拝殿は、1653年の建立で、建仁寺流の加賀藩大工・山上善右衛門嘉広の作と伝わる。

「厳島神社(私のNOTE)」と同じ「両流造り」です。

4:35から宮司登場です。たまには息抜きも良いでしょう。

→若宮神社@重文、白山神社

 本殿の左右に摂社があり、3棟が立ち並ぶ。本殿の左手が、摂社・若宮神社。若宮なので主祭神の息子になるのでコトシロヌシですね。いわゆるえべっさんです。つまり出雲大社(私のNOTE)と美保神社(私のNOTE)の関係で良いでしょう。

 右手には白山神社(https://note.com/yanma_travel/n/n3e45381d492e)で祭神はククリヒメです。白山信仰ですね。

→奥宮、神庫、氣多大社社叢(入らずの森)、楊田神社、

 奥宮は氣多大社社叢にあり、スサノオとイナダヒメが祀られている。出雲大社と同じくオオクニヌシの後ろにスサノオになっている。出雲でスサノオとイナダヒメといえば八重垣神社(私のNOTE)、須我神社(私のNOTE)、須佐神社(私のNOTE)ですね。

 白山神社の右手にあるのが、神庫です。

 楊田神社です鳥居のみで祭神は荒御魂神。主祭神の荒魂なのか??

→太玉神社

 太玉神社は「天太玉神(アメノフトダマノカミ)」を祀る。

→祭り「平国祭(おいで祭り)/鵜祭り」

鵜祭りは鵜が捕まらなかったら開催中止のよう。ガチ祭りですね。

→菅原神社、養老大国像奉安殿、奥津島神社

→メディア情報



これ以降は本NOTEの下にあるコメント欄で追記します。

▽※要予約※正覚院:石川県羽咋市寺家町ト92

  気多大社の正面すぐ左側に在るが、事前予約が必要。

  • 1000年以上、気多大社の神宮寺

  • 神宮寺に長福院・地蔵院・薬師院・正覚院があった

  • 気多大社の神宮寺のひとつとして泰澄か開いた

  • 三門などに前田家の家紋がある

  • このことから気多大社に隣接している

  • 神仏分離で、気多大社の宝物を保管している

  • 本尊は大日如来

  • 阿弥陀如来坐像@重文(写真)も、気多大社の講堂本尊が移されたもの

  • 阿弥陀如来坐像は本堂に向って左側の阿弥陀堂(収蔵庫)に安置されている

  • 長谷川等伯の作品も所蔵している

→追儺の豆まき

→メディア情報

これ以降は本NOTEの下にあるコメント欄で追記します。


▽※要予約※豊財院(般若寺):石川県羽咋市白瀬町ル8

  • 道元禅師から四代目にあたる瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)によって、能登で初の禅修業の場として開かれた

  • 重要文化財「木造聖観音立像」、「木造十一面観音立像」、「木造馬頭観音立像」見仏

  • 1312年、弟子の明峰素哲が堂宇を建立して豊財院と称した

  • 1688年、「聖観音立像」「十一面観音立像」「馬頭観音立像」が重要文化財に指定された

  • 元々は変化六観音だったのかも?と思わせ、奈良・大安寺(私のNOTE)を思い出させるお姿
    →お姿はこちらこちら

  • この観音は、能登半島中部の志賀町にあった観音堂に安置されていた

 住職の解説です。って日下部・・丹後王国から?

→メディア情報

これ以降は本NOTEの下にあるコメント欄で追記します。

▼旅行記

◆石川①◆和倉温泉でまったりしつつ、水族館&パワースポット巡り、田んぼの真ん中で混浴

 その他の北陸旅行記は次の通り。

▼セットで行くところ

▼仏像展


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