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【切り替え】と【すり替え】の違いについて〜人生が生きやすくなるインド哲学〜


はじめに

RYT500でインド哲学(古典)を学んでいる中で心に残ったトピックについて残していきます。
ほぼ自分のためですが、私の学びや気づきが誰かの気づきや変容につながると嬉しいです。
ずーっと学んだことや気づいたことを発信したいなーと思いながらなかなか腰が重かったのです。なんで腰が重いのかというと「ある程度のクオリティに仕上げなきゃ!」みたいな自分の中の呪縛からでした。
自分で自分を縛っている自分に気づいた時は、呪縛を手放す時。
自分のメモ的な状態でも公開しちゃえーと不定期に言葉を綴っていきたいと思います。故に、順番とか前後のつながりとかは無視しています。悪しからず….です。

切り替えとすり替えの違いについて

今日グル(師匠)と対話の中でなるほどな!と思ったのが、【切り替え】と【すり替え】の違いについてです。

【切り替え】は内観を高めますが、【すり替え】によって自己防衛をしていると問題は解決せず、内省は深まらず、心の障害は慢性化の一途を辿って時間を経るにつれて腐敗し厄介なものとなることがあるので要注意です。
切り替えスキルを身につけて、自分を観る力をつけていくことで物事を観る視点が増えたり、新たな気づきが促され、人は成人発達を進めていくのだと思います。

切り替えとは?

日常の中でイライラすること、落ち込むこと、ずっと頭から離れずそのことに囚われてしまうことってありますよね。

例えば…『同僚に馬鹿にされた!!ムカつく!!!』とそのことばかりを考えてムカムカして寝られない、ということがあったとします。
そんなとき時【切り替え】スキルでは、思考を切り替えるために身体の感覚を見ていきます。その時の自分の呼吸を観ていく、心の状態・身体の状態を観じていく、湧き上がってくるエネルギーをただただ観る。【切り替え】では外に向いている矢印を自分の内側に向けて切り替えていきます
内側を観ていくことで、これまで気づかなかった自分の中の状態や変化に気づき、新たな視点を獲得したりもするかもしれません。すると不思議と落ち着いてくるものです。

すり替えとは?

一方、【すり替え】では『同僚に馬鹿にされた!!ムカつく!!!』とそのことばかりを考えてムカムカして寝られない、ということがあったとして、お酒で気を紛らわせるなど、外に代替していく行為が【すり替え】にあたります。お酒ではなくても、クラブに行って踊り狂う、カラオケで発散する、そういった行動もすり替えといえます。

すり替え行動も一時的なストレスの発散にはなるかもしれません。しかし、ずっと意識は外に向いており、内観力も高まらず気づきも新たな視点も得ていない上に原因も解消されておらず、怒りの対象の同僚が目の前に現れると同じような感情が想起されたりして再び心が揺れ動いてしまいます。同僚と一生会わない!としてもふとした時に思い出したりしてまた心が揺れたりします。ずっと苦が解消されないのです。

成人発達を進めるということ

人は何歳になっても発達をしていけます。
成人発達理論では水平的成長垂直的成長の2つがあるとされ、今回の【切り替え】による内観で起きる視点の増加は垂直的成長にあたります。
視点が増え垂直的成長が起き、視座が高まることで意識の拡大が起きます。
利己的な自分に置かれた意識が垂直的成長に伴って徐々に半径5m、50m、日本、世界、宇宙へと拡大して利己と利他のバランスが取れていくことでしょう。
内観力が高まり、心が適切に使えるようになって意識が拡大していくとともに自分が生まれた意味や魂のmissionの解像度も高まっていくことと思います。自分の魂のmissionを外に探している方が多いですが、その答えは自分の中にあります。

【切り替え】と【すり替え】、心が何かに反応している時こそ、メタ認知をして意識して【切り替え】をいきたいですね。

2024年7月25日


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