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働きがいを求めているけど、なぜ仕事選びを間違えるのか。

少しでも働きがいある仕事をやりたいと思って
求人情報を集めることや自己分析を行うものの、
なかなか納得感を持てる仕事に出会えません。
なぜでしょうか?

働きがいを実感する要素

働きがい、つまり仕事を通じた幸福感は、
何があれば実感できるのでしょうか?

その要素はいろいろとありそうです。
すぐに思いつくのは収入ですね。
また他にも地位(職位、タイトル、肩書等)、
勤務企業の社格(ブランド力ある会社)なども
仕事を探す時に意識をすることです。

これらは仕事が経済活動である以上は大切です。
ただし、そこから得られる働きがいや幸福感は
あまり持続しませんし、それほど大きくありません。

収入は年収800万円位を超えたら
幸福感は頭打ちになるという話もあります。
扶養家族がいるなどすれば800万円で幸福感の
ピークということはないでしょうが、
概ね1500万円程を超えると主観的な幸福感は
ほぼ高まらないと思います。

これらの収入や環境面に関するものは、
自分が許容できるミニマム水準を超えているか
どうかが大切なポイントです。
下回っていたら不幸なのですが、
上を求めても心の隙間は満たされないものです。

一方、仕事内容が自分の価値観に合致していると
仕事に熱中出来るでしょうし、
理念や志を共有している人々と共に働けると
日々充実感を持つことが出来るでしょう。
これらから得られる働きがいや幸福感は、
天井が無く満たされれば満たされるほど高まります。

働きがいは後からついてくる

ただ、例えば転職で仕事を選ぶ時には、
つい判断を間違えてしまうことが多いです。
自分の価値観に合った仕事内容を選ぶのではなく、
仕事内容はイマイチでも年収金額が少し高ければ
そちらを選んでしまうケースは多々あります。

この場合、入社してしばらくすると
後悔してしまうのですが、なぜ誤った判断を
してしまうのでしょうか?

その理由は、働きがいは主観的な感情なので
仕事を始める前の段階では分からないから
だと思います。

仕事をやり始めて、実績が上がったり、
お客さんに感謝されたりすると、
「この仕事をやっていて良かった」という歓びが
湧いてくるのです。

つまり、働きがいは行動した結果として
後からついてくるものです。
だから事前には分かりにくいのでしょう。

従って、働きがいある仕事を見つけたい場合は、
どんなことが起これば自分は歓びを感じるのか、
どの様な価値観に基づいた取り組みが出来ると
モチベーションが高まるのかを、
しっかりと理解しておく必要があるのです。

故に、仕事選びではまず自己理解が大切だと言えるのでしょう。

(2021年9月27日)
1級キャリアコンサルティング技能士
山本恵亮


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