決戦は日曜日
子供だけでボクシングの試合を行う、Jr.チャンピオンリーグ。
プロは日本ボクシングコミッションが認定し、日本ボクシング協会が主催するので、そこらの草試合とは価値も安全性も違う。
今まで5人のチャンピオンをYANAGIHARAジムから排出して来たが、12歳というのは今回、我がジム初めてである。
明日出場するのは、小学5年生のタイセイ。
今日から一緒に東京へ泊まり込み、明日、全日本チャンピオンの座を賭けて戦う。
小学校低学年で入会したので、子供にはスパーリングをやらせるのが可哀想で嫌だった私の気持ちを、タイセイが変えた。
この最近は毎週2回、他ジムへ出稽古に連れて行き、先日は佐世保の天才中学生が来てくれ胸を借りた。手も足も出なかった。
小学生の低学年にスパーはさせない、と決めていた私の気持ちを、まだ子供のタイセイが変えた。
よく考えてほしい。
小学生が54歳の男の気持ちを変えたのに、成人になって僕なんか、と思う者達は、一生下を向いて生きていくに決まっている。
入会最初は口数が少なく、嘘をついて叱り、正座をさせてた子が何とあの後楽園ホールのリングに立つ。
後悔だけはしない戦いをさせる。
全国放映のこの試合。
勝ち負けは相手とではない。自分と、である。
YANAGIHARAジムの看板を、明日小学校5年生が背負う。
その看板が重いか軽いかは、自分の心次第で決まる。
しつこい様だが、子供にスパーをさせたくないと思う、大人の気持ちを変えさえる事が出来たタイセイ。
明日の試合も、自分で変えることができる。
運を自分で運ぶ事ができるから、運動という。
ボクシングは運動、即ちスポーツなんだよ。
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