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なんでもアナリシス ネタバレあり

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目にしたもの耳にしたもの食ったもの なんでも分析アナリシス。 理屈っぽいです。
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#ストーリー

映画『ブラック・ウィドウ』にみる脚本のポイント

映画『ブラック・ウィドウ』にみる脚本のポイント

★ネタバレあります
★マーベル映画最高! って人にはお勧めしない小文です

映画『ブラック・ウィドウ』は、脚本を作る時にチェックするポイント、商品を作る時の考え方がたくさん見受けられて興味深いです。
ざらざらっと並べてみましょう。

◎課題がはっきりしない
主人公は何の課題に取り組んでいったのでしょうか?
アメリカ政府の追求から逃れる
レッドルームの追求から逃れる
家族の再生
洗脳されている後輩た

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『怪獣8号』その新しさと不安について

『怪獣8号』その新しさと不安について

『怪獣8号』について話をします。松本直也さんが『少年ジャンプ+』で連載しているWEB漫画。(以下ネタバレもあります)

このマンガの新機軸は設定にある。『ウルトラマン』の新機軸は怪獣対巨大ヒーロー、しかもヒーローは二重生活。人としては科学特捜隊のハヤタ隊員だった、という設定。『怪獣8号』はこのハヤタ隊員のポジションに巨大ヒーローではなく敵を据えたところに設定の新機軸があります。
単行本の一巻目はこ

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「『エヴァンゲリオン』ってまだやってたの?」その2

「『エヴァンゲリオン』ってまだやってたの?」その2

今回もネタバレあるかも。ないように気を付けますが。

とにかくこのエヴァンゲリオンというヤツは設定を読むのにみんなでシャカリキになっているわけだが、ボクはその辺りはあまり興味なくって、「なんだかやってるなあ」くらいにしか思えない。気になるのはストーリーの構成である。

完結編で全く納得がいかないのは「その1」で話したようにストーリーがないことだが、もう一つ、ドラマがないのも見ていて疲れる原因になっ

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「『エヴァンゲリオン』ってまだやってたの?」その1

「『エヴァンゲリオン』ってまだやってたの?」その1

と、驚いたのは2020年春のことだった。ボクにとって『エヴァンゲリオン』はとうの昔にパチンコ屋で流れてるだけのモノになっていたから、新作が劇場公開されるというニュースに驚いた。

ボクが『エヴァンゲリオン』を初めてみたのは、テレビの本放送が終わった後、深夜にまとめて放送されたときだ。思春期を随分前に終わっていたので主人公たちに共感するなんてことはなく、ただ「今のあんちゃんたちはこういうのが好きなん

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