自分の得意なことに気づくのは難しい。独立型社会福祉士の私が考えるその理由⑥と⑦。
年齢を重ねるにつれて自分の得意なことは変わっていきますが、それを自覚することもまた難しいのはなぜだろう…と独立型社会福祉士である私が考えたその理由⑥⑦を書きます。
社会福祉士の可能性を探求し、社会福祉士自身が元気であることを望み、世の人々の心が軽くなり、そして私の収入もアップすることを考え続けて23年、フリーの社会福祉士(2001年開業)柳田明子です。
独立に関心のある挑戦好きな社会福祉士の皆さんに向けて発信しています。
さて。
前々々記事で、なぜ自分の得意なことを
自覚するのは難しいのか、
理由を7つ書きました。
前々記事でその理由①~③について書きました。
①【得意なこと=プロ並み】と思ってしまうから。
②【謙遜が美徳】の文化があるから。
③自分の得意なことは難なくできるので、
これくらいのことはみんな出来ると思ってしまうから。
前記事では理由④⑤について書きました。
④得意なことって学校の枠だけでは測れないから。
⑤「主要5科目」と「それ以外の科目」のように、【得意なこと】にあたかも序列があるような価値観があり、自分の得意なことなんてとるに足らないものと思ってしまうから。
今日は⑥と⑦、すなわち、
⑥学校で「褒められる」こと(得意なはずのこと)が、生きていく上では逆に苦しみの元になることがあり、価値観の再構築が求められ、自分の何が得意か分からなくなるから
(良い子・良い生徒であることで褒められた
→良い妻・良い嫁・良い母であろうとする鎧が苦しさの原因だった など)。
⑦【強み】とは持っている【スキル】だけではなく、【(時につらい)経験】も強みとなりうるが、それを【強み】の引き出しに入れるプロセスはスムーズではないから。
について書きます。
⑥学校では、従順に、素直に、先生の指示に従い、苦手なことは頑張って、しっかり学生の本分である勉強に真面目に取り組めば、それは良いこととして評価されました。
そのふるまいが自分の【得意】であり【強み】であると信じています。
周囲の期待に応えることが、そのためにがんばることが評価されました。
ところが、大人になると求められる役割が複数です。人生ステージによっても異なります。
例えば、職業人として、妻として、嫁として、母として、娘として。
「周囲の期待」に応えることが自分の【得意】だったはずなのに、なんだかうまくいかない。
それぞれの役目を全力でがんばっているのに。
疲弊。
おかしい。
これまでの価値観の再構築。
これまで当たり前だと思っていたことがことごとく違って見える。
いったい何が自分の得意なんだか強みなんだか分からなくなります。
ゆえに難しい。
⑦年齢を重ねると「経験」という【強み】が増えていきます。
時につらい経験も。
そのためには、その経験にしっかりと向き合う必要があります。その体験をどう取り扱うのか(そっと蓋をしておくのか、【強み】の引き出しに入れるのか、はたまた常に取り出せるところに置いておきたいのか、など)を自分自身で考えなければいけません。
その体験がつらいものであればあるほど、それを【強み】の引き出しに入れることにはかなりのエネルギーが必要です。「つらい」と見えるそれを別の角度から眺めることは、痛みを伴うこともあります。
「いい経験になった」「いい勉強になった」と言えるのは振り返ることができる自分だけ。
つらかったそれが何ものにも代えがたい私ならではの【強み】であり【得意】であり、財産であることはとっても分かる。
だけど、仮に第三者に「それはあなたの強みですよ」と言われても、自分の中で整理がついていなければ、そう認識するのは自分の経験でありながら(あるからこそ)かなり手ごわい。
そんなこんなの⑥と⑦で、若い頃に比べれば断然に増えているはずの【得意】が誰しもあるんだけど、それを自覚することは難しいんだろうなぁと思います。
独立型社会福祉士として23年。
長男の嫁として、妻として、母として、20数年。
私は、私の中の、いったい何を、
独立型社会福祉士として提供できるのだろう。
社会福祉士は人生経験のすべてが糧になる醍醐味が魅力だと思っているけれど、
私はどんなふうに糧にしたいのか。
社会福祉士、奥深し。
独立型社会福祉士、滋味深し。
ちなみに。
⑥ですけど、
鎧を脱ぎ捨てるとラクになりますよ♪
脱ぐのも大変ですけどね。
鎧だから(^^)
以上、4記事に渡って、
自分の得意なことに気づくのが難しい理由
について綴ってきました。
皆さんも私も、
関わる子どもたち大人も、
自分の価値ある得意はこれだと、
自信を持って、
歩んでいけますように。
本日は以上です。
今日も気持ちの良い一日を!
柳田明子社会福祉士事務所
〜聴く・伝える・ともに考える〜
(2001年開業)
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