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こんな教師ダメだろ

教師の質が低下している!

最近、声高に言われることの多いこの言葉。
正直現場を知らない人に言われるのは心外この上ない。

ただし、これは教師全体を総合的に言われるならという意味だ。
つまり、一理あるということ。

私が正規1年目だった昨年度、初任者の研修が毎月いくつも入っていた。
そのなかにとんでもないのがいた。

ある夏の暑い日。
学生的には夏休みの時期だ。
学校では授業がないので、研修が半月ほどの期間毎日あった。

その日はICT機器の研修の日。
ICT(Information and Communication Technology)機器とは、情報通信技術を駆使した機器のことで、学校で言えば教師や生徒のPC・校内の無線LAN・電子黒板などのことだ。
いつも通り、受付をしてもらい席に着く。
そして研修講師の先生が登場し、自己紹介もそこそこに研修が始まった。
その研修は、講師に指名され発表していく形式で進んでいく。
教師になると、指名することは増えても、指名されて発表をするということは減る。そんなわけで、程々の緊張感がある研修だった。

緊張感のある空気に耐えられなかったのか、講師は少し盛り上げたいと思ったのだろう。カメラを使っての研修のとき、唐突に「カメラを使うと、撮影した動画を生徒のPCに共有することができます。それでは、この方はおそらく野球部でしょうから大谷翔平ばりの投球フォームを見せてもらいましょう。それを撮影しますね。あ、勇ましく雄叫びをあげながら投げてくださいね。」と私を指して意気揚々と準備をする。

え…?
と思いながらも、やらなければいけない雰囲気に。
私はそもそも野球なんて未経験、大谷翔平は名前と二刀流くらいしか知らない。
んで雄叫びって…?
という感じ。

とりあえず想像でやった。
投球フォームは自己流、雄叫びも「へャーッ!」とウルトラマンのような声。
終わった瞬間「はい、お座りください。ではね、今撮った映像を…。」と進めやがる講師。
まあコメントしづらかったのかもしれんが…。

いやなイジリ方する講師やな

とモヤモヤが心を覆う。

次に電子黒板の研修。
これについては、普段から使っていることもあり、ある程度講師からの発問にも答えられた。
そんななか…
「電子黒板に付属しているペンで様々なことができます。このアイコンをペンでタッチするとどのようなことができると思いますか?」
誰も答えられず、私の番に。
私もわからない…。
しかし、わからないなりにこうかな、と答える。
すると講師は「え、そんなことできるんですか?」とイヤミな感じでヘラヘラしながら聞き返してくる。

他の研修受講者にはそんなこと言ってなかったよね?

このときには、もう心のなかで「○んでくれ」としか思っていなかった。
「そんなことを言うなんて教師失格だ」と言われてもいい。
不快やったもん。

私はこのnoteの冒頭に「とんでもないのがいた」と書いた。
お察しの通り、とんでもないのは講師の方だ。
私たち受講者は、この日は生徒で、研修の講師が教師のような扱いなわけである。

いるんだよなこんな教師が。
生徒を笑い者にする教師が。
授業に自信のない教師がやりがちなやつね。

生徒とお互いに関係ができていれば、授業中にイジりイジられということは、まあある。
でもそれが許されるのはあくまで、「お互いに関係ができて」いる場合のみ。
なんで初対面のやつにそんなことされにゃならんのだ。

距離感を間違えていたり、自分本意なだけのイジりは人を傷つけるものである。
イジられキャラの私だが、そんなことまで我慢するつもりはない。

その講師は男性、年齢はおそらく30代後半から40代前半くらい。
講師が委員会に入る前に授業を受けていた生徒はさぞ苦労したろうにとお思いだろう。
しかし、ご安心を。
彼(講師)は正規採用され、初任校に数年勤めてからすぐに委員会に入ったそうで、あまり生徒の前では授業をしていないとのこと。

委員会歴が長いからなのか、初任者を教えるという立場に胡座をかいとるからなのかはわからない。
でも、私は「傲慢」になったら教師はおしまいだと考えている。

その講師に対して、私はこう言いたい「先輩、あなたは教師失格です」と。
研修後のアンケートに「すこぶる不快です」と書いてやれば良かったと未だに悔やんでいる。

昨年度同じ国語科のおばあちゃん先生からいじめを受けたことは、以前のnoteに書いた。
これらを見れば「教師の質が低下している」と言えるかもしれない。

私が出会ってきた先生方の数は、学生時代を含めてもそれほど多くはない。だが、6~7割は人間性と高い技術を兼ね備えた素晴らしい方々だった。
残りは…まぁまぁ…。

私が常々考えているのは、以下の2つ。
①生徒や同僚を傷つけるような言動はしないように細心の注意を払わなければならない。
②これ以上被害者が増えないでほしい。

人のふり見て我がふりなおせ。
正しく「反面教師」だ。

そのようなことがこれ以上起こらないことを心から祈っている。
された方の傷は一生消えないのだから。

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