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【無料版】短編小説集

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Twitterで更新している140字小説を短編小説化したものたち。140字小説と合わせてお楽しみください。こちらのマガジンに掲載してある作品は、全て無料となっております。
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#140字小説

『冬の終わりと春の訪れ』#11

≪前へ 次へ≫  次の日は、僕の期待通りに雪が積もった。 『学校の時計台の下に11時、とか…

柳川陽向
5年前
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『冬の終わりと春の訪れ』#10

≪前へ 次へ≫  画面に曲名が表示される。葵先輩がわくわくとした様子で遠山さんにマイクを…

柳川陽向
5年前

『冬の終わりと春の訪れ』#9

≪前へ 次へ≫  クリスマス当日。  待ち合わせ場所である駅前の時計台の下に行くと、既に…

柳川陽向
5年前
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『冬の終わりと春の訪れ』#8

≪前へ 次へ≫ 『刻一刻と〝終わり〟が近づいてくる。それは私自身を焦らせていた。』 『彼…

柳川陽向
5年前
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『冬の終わりと春の訪れ』#7

≪前へ 次へ≫  速水先輩は、僕の言葉に納得したようなしていないような微妙な顔をしていた…

柳川陽向
5年前
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『冬の終わりと春の訪れ』#6

≪前へ 次へ≫ 『文化祭が終わってから、彼とはほぼ毎日部室で話をする仲になった。それはい…

柳川陽向
5年前
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『冬の終わりと春の訪れ』 #5

≪前へ 次へ≫ 「遠山さんは、いつから物語を書き始めたんですか?」 「中学1年のとき」 「すごい、早いですね。当時書いた作品は賞に応募とかしたんですか?」 「ううん。ウェブで公開はしてたけど、賞に応募とかは無理。そんな実力ないよ」 「ええっ、勿体ない、絶対何かしらの賞狙えますよ」 「そんなこと言うの君くらいだよ……」 「っていうか僕の名前わかってます?」 「……そういえば聞いてない気がする」 「僕も言ってない気がしました。遠山さん僕に興味なさすぎっすね」 「ちょ、そんな言

『冬の終わりと春の訪れ』#4

≪前へ 次へ≫ 『反省をしたのか、彼から質問攻めにあうことは初日以来なかった。それどころ…

柳川陽向
5年前
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『冬の終わりと春の訪れ』#3

≪前へ 次へ≫ 「まず、私達が書いて印刷した原稿は片面1枚1ページです。これを製本するため…

柳川陽向
5年前
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『冬の終わりと春の訪れ』#2

≪前へ 次へ≫ 『初めて会ったその日から、彼からは沢山の質問を受けた。「いつから文章を書…

柳川陽向
5年前
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『冬の終わりと春の訪れ』#1

次へ≫ 『夏休み明けのある日。私は、ある一つの出逢いを経験する。その出逢いは私にとって後…

柳川陽向
5年前
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『大切なモノを作る』#8【完】

≪前へ 「で、その後どうなったの?」 「どうって、それでおしまい。ミミはさよならも何も言…

柳川陽向
5年前
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『20年越しのプレゼント』 #3

「結婚しない?」 「は!?」  突拍子もない発言に、素っ頓狂な声が出る。  どんな思考の流れ…

柳川陽向
5年前
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『20年越しのプレゼント』 #2

「やったあ! ビンゴ!!」 「おめでとー!」  クリスマス会当日。子どもたちはビンゴ大会に夢中になっていた。ビンゴになった人からプレゼントが与えられていくのを、写真を撮りながら見守る。運営は全て彼に任せていた。  ペンケース、下敷き、クリアファイル、シャーペン、消しゴム、お菓子、など。筆記用具が中心のプレゼントではあるが、子ども達の間での流行りのキャラクターやデザインをきちんと押さえられているらしく、なかなかプレゼントは好評であった。  後輩にプレゼント選びを任せて良かった