見出し画像

【グラスホッパー】を読んで

【マリアビートル】と【AX】を先に読んでしまったけれど、やっぱり最初の作品を読まねば!と思い、今回は伊坂幸太郎さんの【グラスホッパー】を読んだ。

【グラスホッパー】には終始どんより〜とした空気が漂っていた。後に続く作品を先に読んでしまっているから、「この人は死ぬ」「この人は死なない」が分かってしまってハラハラさが減り、余計に陰鬱さを強く感じてしまったんだと思う。やはりミステリーやサスペンスはネタバレしない方がいい。(当たり前だ)
それにしても鯨の存在感すごかったなー。
そして鈴木先生ってば過酷な体験したのね…と感慨深くなってしまった(笑)

まだ【グラスホッパー】の映画を観てないから早く観なくては。
蝉役の山田くん楽しみだわ。

終わり方はいつものように、『高く晴れ渡った青い空』が思い浮かんだ。
伊坂幸太郎さんの作品を読むと『雨が降っても、曇天でも、いつか空は晴れる』という気持ちになれるから好きだわ。

同じ世界線の作品でも、【グラスホッパー】は《復讐》とか《過去の精算》を描いているせいか、常に仄暗さがまとわりついてくる。でも【マリアビートル】には陽気さもあり、【AX】は爽やかで、むしろあたたかささえ感じられる作品だった。

やっぱり小説家さんってすごいなぁ。

心理描写、風景描写、登場人物のキャラ(話し方)とかで作風が変わるんだろうけど、わかっていてもなかなかできるもんじゃないのよねぇ…。

本を読むのは大好きだし、読んだ後にいろいろなことを考えるのも大好き。

でも、本を読む度に《書くことへの憧れ》が強くなっているのがわかる。

今年は《読む》だけじゃなく、《書く》にもチャレンジしてみようかな。
自分の生きている世界がいつ大きな変化を遂げるかわからないから、何もない毎日をただ生きるより、少しずつでも新しいチャレンジを楽しみたい。


そしてそんな気持ちが日々強くなったせいもあり、もうすぐ引っ越しをすることを決めた。

独身アラサー。
実家でのんびり、甘えに甘えて生きてきた。

学生の頃に一度は家を出たことがあるけれど、就職して実家に戻ってから、既に10年以上経った。
「まだ貯金できてない」「仕事が落ち着かない」とか、いろいろと自分に言い訳して実家暮らしを続けてた。

でも、前回のnoteにも書いた通り、今は姉との仲が最悪な状態。その姉は実家から出るつもりがさらさら無い。

だからこそ、私の新しい生活をスタートするにはもってこいのタイミングだと思った。
家族だから、姉妹だからこそ、『喜び』も『憎しみ』も増強される。関わっていてしんどいなら、それが例え家族だったとしても逃げていい。無理することはない。
時間が関係を修復してくれるかもしれないし、もうほとんど関わらなくなるかもしれない。

でも、もうそれで良い。


今月末に家を出る。
姉への嫌悪感は家に置いて、新生活への期待、楽しみだけを持って家を出よう。

伊坂幸太郎さんの本を読んだ後の気持ちのように、晴れた空を胸に抱いて出発しよう。


さ、引っ越し準備とこれから始まる新生活を楽しむぞー!!!!


これを読んでくれたあなたへ。
見ず知らずの人の新生活ですが、「明るいものでありますように」と願ってくれたら嬉しいです🌸


生活が落ち着いたら、またnoteにぽつぽつ綴っていこうと思います。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?