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好きが止まらない「久野彩子 Construction ⇄ Demolition」

 まだXがTwitterだった頃に見かけた写真をきっかけに、久野綾子さんの作品が大好きになった。どのツイートが憧れの始まりかは忘れてしまったが、金属で出来た花の美しさに心奪われたことは覚えている。

 そんな憧れの最中、新宿高島屋の美術画廊で「久野 彩子Construction ⇄ Demolition」が開催されると知って、私は心の中でだいぶ小躍りした。(新宿高島屋での開催は、2023/9/13-25の期間。)

 画廊での開催なので入場無料、そして画廊なので名札が付いている……。美術館での鑑賞とはまた違った距離感で、名作に次ぐ名作を見られたのはとてもいい経験だった。
 ご迷惑でなければあの画廊に住みたいほど好きな展示だったが、当たり前ながらご迷惑だろうのでこの気持ちはグッと堪えた。でもそれくらい「好き」が止まらない個展だったのは確かだ。

 撮影可だったのでたくさん写真を撮ったけど、全く実物の良さを伝えられない気がしている。でも、現X旧Twitterで写真を上げるにはキリがないほど撮ったので、ここに残しておきたいと思う。

新宿高島屋の10階が会場。
「好き」の始まりを目の当たりにしてしばらく動けなかった。
立体物自体はもちろん、壁に映る影が美しい。
展示の仕方がもう好き。
金属で出来た街なのか、大きな機械なのか、構造物なのか…。想像するのが楽しい。
戦艦?都市?鯨?などと考えつつ観る。
アクセサリーの販売もしてますよと、画廊の方が見せて下さった。こちらはシルバー製。個人的には、いつか久野さんのサイトで拝見した指輪が欲しいなあと夢見ている。

 アクセサリーや小さな作品が購入出来るサイトはこちら。


会場でも目を引く大きな作品。
精巧さに圧倒される。何を作っているのか、はたまた壊しているのか。
飛行機大好きマンの私、大喜び(なのに作品名を記録するのを忘れてしまった→追記:後日再訪問、"transport ─ airplane ─"という作品です)。飛行機の下のもやもやは雲なのか、街なのか…。
金属で出来た月が美しい。街に上る月なのかなぁ。
この作品を前にした時、あまりの神々しさに「神様が作ったのかもしれん…」という気持ちになった。

 ここに掲載した写真は、もちろん全ての作品を網羅出来ていない。興奮しすぎて写真なんて心穏やかに撮れなかったから、これでも少しはマトモに撮れた写真を公開している。
 ぜひ実物をご覧頂き、あの質感と重厚感、どこかに感じる人の息遣いと人を超越した神々しさを堪能して頂けたらなぁと思う。

 また、本個展は横浜高島屋でも開催予定とのこと。詳細は公式サイトをご確認頂きたい。



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