【#推し短歌】なにせ、私の推しはよく……
私の推し(キャラクター)は物語の主人公ではないことが多い。そして、よく死ぬ。その悲しき運命については、今までnoteでも触れて来た。
そんな私が「推し短歌」を作るとこうなる。
これは特に、先述のPSYCHO-PASSシリーズに登場する須郷徹平についての短歌だ。この短歌で書いた心境は、先の映画感想文でもしたためている。
しかし、この気持ちは須郷徹平に限ったことではない。私は、基本的にすべての推しについてこの短歌と同じように考え、日々祈るように活躍を見守っている。
私の推しは、どちらかと言えば目立たない。
それ故、目立つと死ぬことが多い。
例えば、同じく先述の『ドクター・ストレンジ/MoM』を含むMARVEL(MCU)でもそうだ。優に100を超えるキャラクターが居るであろうMCUは、的確に私の推しに死という運命を進ませた。死んだ私の推したちは皆、死後または死ぬ直前に映画やドラマの主役を飾っている。(こうやって言えば、熱心なMCUファンの方には私の推しが誰か察して頂けるはずだ。)
多分、主役級・大人気キャラクターを推しにする人にとって、推しが死ぬなんて考えたことがない不幸だろう。推しの出番が多ければ多いほど素直に大はしゃぎ出来て、逆に出番がないことで不満を漏らす……。
なんて贅沢な。
私のような「マイナーなキャラクタが推しになりやすい」かつ「推しが死にがち」なオタクにとって、推しの出番が増える・推しが突然目立つことは死亡フラグに他ならない。
こういう考え方なので、私は須郷徹平がダブル主演を務める『PSYCHO-PASS Sinners of the System』の『Case.2 First Guardian』の情報が解禁された時、「そろそろ須郷徹平死ぬのかな……」と本気でハラハラした。(そのくせ、『ドクター・ストレンジ/MoM』は完全に油断していたので途方に暮れた。念のため記載しておくが、『ドクター・ストレンジ/MoM』で死を免れなかった私の推しはストレンジ先生ではない。)
私は思ってしまう。推しの出番はそんなに多くなくていい。時々、たまに活躍してくれればいい。普段は画面の片隅に居てくれるだけでいい。
それだけでいい。頼むから死なずに生き延びて欲しい。
次に目立ったら。次に主役になったら。その時きっと、推しは死ぬ。
この短歌は拙いものだけれど、きっと、私に似た感情で推しを推している人もどこかに居ると信じている。
その悲しみとやるせなさ、「でも好きになっちゃうんだよな」という諦め。こんな感情があるということを、どこかの誰かが覚えていてくれたら。そして、同じような茨の道を歩む誰かにとって、この短歌がなんらかの気持ちを紛らわせるお供になってくれたら、私は嬉しい。
私たちの願いは報われないことも多いけれど、それでも推しを推してしまう。そういう星の下に、私たちは生まれてしまった。
まったく、困ったもんだ。
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© 2023 Aki Yamukai
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