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伊集院光の百年ラヂオ 坂口安吾・43歳の肉声

坂口安吾の肉声を初めて聞いた。
まずは、薬の過剰摂取で入院、一ヶ月昏睡状態だった後、ほぼ無理やり退院した時の短いインタビュー。(2分30秒ほど)

精神を患っている人は真面目が過ぎる、半分くらいいるのではないか、などと分析をしたり、相部屋に入れば面白かったのに

と、作家としては入院してもまわりを観察できて収穫があったのではと考えたり、入院しても作家としての意欲が強いことが伺える。

番組では、その後の坂口安吾についての説明があり、猛烈に働いていたこと、推理小説を書いて、読者に犯人推理に懸賞をかけたエピソードなどを紹介。再びもう少し長めのインタビューの音声を放送。
推理小説の懸賞については、「不連続殺人事件」の推理で、4人の人が正解して、全員推理小説とは無縁の物理学者ばかりだったそうだ。
そこまで調べて書き上げたものだったことを推測する伊集院さん。

坂口安吾の推理小説を、江戸川乱歩、松本清張も安吾の推理小説を褒めているほどだった事、安吾はエノケンこと榎本 健一(えのもと けんいち(喜劇王)が好きだったこと等も紹介。
なんとなくだけれど、坂口安吾と聞いて思いうかべるイメージとは異なる側面が伺えた。
といっても、「桜の森の満開の下」と「白痴」ぐらいしか知らないので、難解、純文学、芸術的な印象を持っていたぐらいだけれど。

インタビューの音声は聞きづらい部分が多かったが、伊集院さんとアナウンサーの礒野佑子さんが説明していたので、そちらを聞いてなるほど、と思いながら聴いた。

肉声を聞くというのは、文章や映像だけでは伝わらない、そこに確かに存在しているというリアル感を感じさせる。そして、時を感じる。
その人の声を聞く、しゃべり方を知る、それだけで印象がかわることもある。昔の人たちの肉声は、貴重な音源だと思った。

坂口安吾のインタビューは、らじるらじるで聞き逃しを聞くことができます。※2023年7月16日(日) 午前11:50配信終了


<文・見出し画/犬のしっぽヤモリの手>
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<© 2023 犬のしっぽヤモリの手 この記事は著作権によって守られています>

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