普通2

なぜ普通のデザインはダメなのか

(※ ハンパなく主観的な推測記事なので、そのことを把握お願いします。)


こんにちわ、多摩美術大学統合デザイン学科のやまかずって言います。

まずこれを見てください。

展示に行くと、作品の横にはこんなキャプションがあります。

シンプルにこんなのを作られる人が多いと思います。

ちょっと変えてもこのくらい。線を入れるくらい。

僕が見てる限り大体の展示のキャプションはこんな感じです。つまり、これがスタンダードだと言えると思います。


なぜこれだとダメなのか

今日、僕は映画「グレイテストショーマン」を見に行きました。既に見た方はイメージしやすいと思うんですけど、最初の方にバンバーンと大きな文字が何回か出てきます。

(超てきとうに作ったイメージです。)

そうなんです。文字周りに枠が付いてるんです。

僕はこれを見た瞬間に凝ってるな〜と思ったし、グレイテストショーマンの世界観に入った気分になりました。これは僕だけかもしれないですけど。めっちゃ主観的ですけど多分下のようなシンプルなものだとみんな何も思わなかったと思うんです。「普通だな..」ってなる。これはまぁつまらない。

いい展示会に行くと、大体キャプションも特殊なんですよね。

PLOT展はオレンジ色だったし。

はっきり名前を覚えてないんですけど、ある展示ではガラスにカッティングシートで文字貼ってたりしてました。

これらもよくよく考えてみると、展示会場に入ったとき、その世界に入ったという没入感があったんですよね。

なので、世界観を合わせるために特別な工夫をすることが重要なんじゃないかと思います。


シンプルな方がいい場合もあるけど..

レアンドロ・エルリッヒ展や、深澤直人さんの展示はキャプションが凄くシンプル。もし前の例に出したような特殊なキャプションだと逆に目立ってしまうと思うんです。美しい深澤さんのプロダクトの他に脇役のキャプションまで目立ってしまう。

だから、キャプションはとことん装飾性を弱めた方がいいという理論なんです。「視線の行き方が変わる。」「優先度が変わる。」という話を聞いたことがあります。

ただ、僕はこれもあって良いけど、こんなのばかりだとつまらん世界になると思います。本当に。

ディズニーランドが好きな人から「あの世界観が良い。この世界に来たって感じがする。没入感ある。」という話をよく聞きます。ディズニーランドのジャングルに行けば本当にジャングルだし、東京感なんてない。ディズニーランドからはほとんど外の世界が見えない。

これは展示だって同じだと思います。この展示にお前は来てるんだぞ!こういう世界なんだぞ!っていうのを伝えてあげるためには、ある程度の特殊性が必要なんだと思います。シンプルが良いって話もありますけど、ある程度は特殊性がないといけない。

プロダクトの話になったら細かいところまで気を使って、パッケージやシールまでデザインするはずです。でもキャプションはシンプルってどないやねんと思ってしまいます。全部何かしら工夫、装飾性を小さくでも加えるべきだと僕は思うんです。

ただ、もちろんシンプルな美もあるはずです。無印良品、原研哉さん・深澤直人さんのデザインなどを知ってますが、美しいです。そういう美しいシンプルな世界観もあるんだと思いますけど、それを意識していないならば、ただ工夫していないだけだと思います。


僕の結論

細かい部分も全体の世界観にあったものを選ぼう。あと、一般的なデザインは基本やめておこう。つまらない。

ただ、シンプルな美しさは存在する。でもそれを意識せずシンプルならばやめた方がいい。



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