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涙のサブ4復帰 新潟シティマラソン

「ここの皆さん、絶対サブ4いけますよー‼️」

38キロ地点で応援中の女性から、自分を含む数人で走っていた集団に声がかかる。
「サブ4」なんて言葉知ってるってことは、この女性自らも走っているかマラソンに詳しい人だろう。

その言葉を聞いた瞬間、自分の涙腺スイッチがONになりかける。
ヤバい。
まだ泣くのは早い。
まだ4キロある。
過去の経験上、どこで自分の気持ちが切れるかわからない。

左腕にはめたアップルウォッチに目をやる。
正午を少し過ぎたところ。
8時半のスタートから3時間半と少しが経過していた。

「あと4キロを30分弱、、、、残りえーと28分だとして4で割ってキロ7か、、、25分だとすると、、えーと、、、」

疲れた頭で計算する。

「6分、、、15秒?、、、15かける4で60だから、、、24足す1で25だな、、、てことは歩けないか、、、てか、まだそんなにペース落とせないじゃん、、、いまたぶんキロ6くらいだから、、、、キッツいけどまだこのペースで走らなきゃ」

脳内でつぶやく。
その間にも少しずつゴールが近づく。

左前方には本川大橋が見える。
新潟に住んでいた頃に自宅から何度も何度も走った「やすらぎ堤」の折り返しポイントだ。

あそこまで行けばゴールの市陸(新潟市陸上競技場)の照明灯が見えるはず。

本川大橋通過。
市陸の照明灯が遠くに見える。
あそこがゴールだ。

信号を右に曲がる。
橋の周辺ではたくさんの応援の声がかかる。
何年か前、自分もここで応援する立場だったなあと思い出す。

40キロ地点。
ポケットからスマホを取り出してアプリのタイムを見る。
3時間41分。

残り2キロ。
18分ある。
そろそろ歩ける?
歩いてもいい?
歩いてもサブ4いけんじゃね?
歩く?
歩いちゃう?

と、そんな自分の脳内を見透かされたように沿道から声がかかる。
「あと2キロ、あと2キロ!笑顔で笑顔でー!!ガンバレー!!」

歩けないね笑

よし決めた。
最後まで走ろう。
千歳大橋をくぐる。
市陸、次に見えるあの鉄橋の向こうだよな。
確か鉄橋くぐってすぐ左折だよな。
もう2キロ切ってんだぜ。
家から多摩湖まで行けない距離じゃん。
家から萩山駅の手前までの距離じゃん。
すぐだよ、すぐ。
近所近所。
あっという間あっという間。

逆に。。。

もう終わっちゃうんだぜ。
この達成感あふれる時間。
サイコーの時間。

鉄橋くぐった。
声援が飛ぶ。
信号曲がった。
42キロ通過。
ヤバい、また涙腺が。
沿道には本当にたくさんの人、人、人。
見知らぬ自分にも大きな声をかけてくれる。

市陸の敷地内に入った。
ゴールはこのスタンドの向こう側。
大好きな陸上競技場。
涙が溢れてくる。
嗚咽が止まらない。

トラックに入った。
ラストの直線。
奥にフィニッシュゲートが見える。
時計は?
どこだ?
まだ一番左の数字は「3」のままか?
時計は見つからない。

でも。
4時間切っていることを確信して。
両手を上げて歓喜のゴール。

涙が止まらない。
サングラスかけていて良かった。

こっそりサングラスをあげてアプリのタイムを見る。
3時間53分58秒。

このためにこの夏は頑張った

3月の東京マラソンで失敗してから7ヶ月。
「サブ4復帰ミッション」、これにてコンプリート。

目標達成!

今まで何度もクリアしたサブ4はサブ3.5を目指した結果、失敗してのサブ4だったから達成感は皆無だった。

今回はそこを目標にして頑張ってきたから、全身で達成感を味わうことができた。
こんな達成感、いつ以来だろう。

やっぱり「頑張る」って、いいな。
もちろん辛い時も多いけど、だからこそ達成感味わえるんだもんな。

アツい夏が終わった。
さて。
次の目標、どうしよう。

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