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厚切りジェイソン『ジェイソン流お金の増やし方』ぴあ

若い人を中心に投資に関心がある人が増えていると言う。しかし、やはり投資というと大損しそうだし、そもそもやり方もわからない。そんな投資に興味のある人に向けて書かれたのが、本書であり、ベストセラーとなった。

やさしい語り口で書かれているので、とても読みやすく、わかりやすい。売売れ行きが良いのもわかる気がする。「お金の増やし方」と書いてあるので、手に取りやすいこともあると思う。

投資をしていない人は、一番ムダ遣いしている人だと言う。Opportunity Costは、「選択しなかったことで、失った価値」という意味で、銀行に預けっぱなしで、お金が増えなかったことで、失った価値である。

投資では「72の法則」がある。「72÷2倍になるまでの年数=金利」で計算する。銀行の金利0.001%であれば、72÷0.001%=72,000年となる。 40年で2倍にするには、72÷40年=1.8%で、年利1.8%で運用すればよい。

資産を増やせるかどうかは、ジェイソン流投資法をマネして、「すぐ行動できるかどうか」だと思うと言う。

ジェイソン流投資法は、たった3つの手順で資産を増やす。①支出を減らして、②残りのお金を投資に回し、③待つ。投資はインデックスファンド(「トータル・マーケット・インデックスファンド」)一択で間違いないと言う。

資産を増やしたいなら、まず支出を見直す。支出を見直すためには可視化することが大切。Money treeというアプリがおすすめと言う。もうひとつ税金という観点が抜けている人が多いと言う。

①自動販売機やコンビニでなるべくペットボトルや飲料を買わない
②必要がないならコンビニに行かない
③交通手段はまず歩く
④より安いスーパーで大量買い&割引買い
⑤スペックが大して変わらないなら安い代替品で対応
⑥洋服は買わない&安い代替品で対応
⑦飲み会には基本行かない
⑧ジムは公共施設を利用
⑨サブスクリプションサービスは見直す
⑩ポイント倍増にだまされない。ポイントはごほうび遣いしない
⑪欲しいものは少し待ち、安いものを買う
⑫家族がお金に対して同じ価値観を持つ

3ヵ月は仕事がなくても暮らせる現金は必ず手元におき、それ以外のお金はすべて投資に回す。

インデックスファンドは、「長期・分散・積立」投資をするだけ。ジェイソンさん自身は「米国ETF」に投資しているが、「楽天・全米株式インデックス・ファンド(VTI)」もおすすめと言う。

投資を始めたら、絶対に売らない。一番資産を増やすのは「とにかく売らないこと」。これに尽きると言う。税金を回避できる制度を利用できるなら活用する。「NISA」「つみたてNISA」「iDeCo」という仕組みがある。毎朝の株価指数チェックをしても、投資法は変えない。

成長性、流動性が悪いもの、暗号資産には投資しない。個別株と同様に次のものには絶対投資しないと言う。
①暗号資産
②コモディティ投資
③中国株
④不動産

お金は目的じゃなく、幸せを手にするための手段だという。節約して、コツコツ入金して、待つ。小さな一歩をこの本で踏み出して、どうか大きな人生の変化を遂げてほしいと、ジェイソンさんは願っている。

長期分散投資の重要性は、多くの専門家が主張している。投資のプロでも、自分の資産の大部分は、インデックスファンドで運用しているとも言われている。また、過去の実績からも、残念ながら米国株が一番良いという結果が出ている。この本を参考にして、投資信託で積立てをするのが良いと思われる。













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