シェア
Yayako|弥也子
2023年8月4日 19:00
昭和43年から続く大野見の広報誌に編まれている、昔話「悲劇の神童 庄三郎-前半-」。(後半はこちら)たかが昔話、されど昔話。人間の嫉妬の恐ろしさを伝える、ある少年の悲話である。13歳の少年、盗みを犯す落合の橋を渡った時一ばんどりが鳴いた。静寂の空に星が桑田山(そうだやま:中土佐町の東に位置する標高770mの山)にむかって走っても今朝の庄三郎は少しも恐怖をおぼえなかった。彼はただ夢中