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世界中の人々の笑顔を未来につなぐために、物流を通じて、世界をより良い方向へ動かし、持続可能な社会の実現に貢献する。サステナブルの輪Vol.011 バンダイロジパル/ロジパルエクスプレス

皆さまこんにちは。ヤマト運輸公式 note 編集部です。
連日の猛暑日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

ヤマト運輸公式noteがお届けしている「サステナブルの輪」では、ヤマトグループとともにサステナビリティへの取り組みを推進しているパートナーさまに、サステナビリティに関する活動や想い、狙いについて語っていただいています。

今回は、玩具・模型を中心としたエンターテイメント企業バンダイナムコグループの物流部門を担う、バンダイロジパル/ロジパルエクスプレスさまのサステナビリティへの取り組みをご紹介します。

バンダイロジパル/ロジパルエクスプレス2社は、バンダイナムコグループの物流部門を担う企業として、バンダイロジパルが国際一貫物流業務を担い、ロジパルエクスプレスが車両・倉庫などの自社資産を最大限活用した高品質物流サービスを展開。グループの最上位概念「パーパス"Fun For All into the Future」のもと、バンダイロジパル/ロジパルエクスプレスの企業理念「私たちは PAL(仲間)と共に『夢・遊び・感動』をお届けすることで成長し続けます」を掲げています。

今回、企画管理統括部創夢部(総務部)のゼネラルマネージャー岡田綾さまに、サステナビリティへの取り組みついてお話を伺いました。

グループ一体となったサステナビリティへの取り組み

私たちバンダイロジパル/ロジパルエクスプレスでは、バンダイナムコグループと共通のサステナビリティ方針を掲げ、グループと一体となってサステナビリティに取り組んでいます。まずはグループ全体のサステナビリティの方針についてお話をさせていただきます。

バンダイナムコグループでは、CSR(企業の社会的責任)活動のさらなる実効性向上を目指し、2010 年から「バンダイナムコグループ CSR 重要項目」を運用するとともに、定期的な見直しを行ってきました。2019 年に、環境変化や社会からの期待や要請の拡大を踏まえ、社会の一員として「持続可能な社会の実現」に向けた責任を果たすためのプロジェクトをスタート。2021 年に従来の CSR 活動をサステナビリティ活動に発展させた「バンダイナムコグループサステナビリティ方針」を策定し、グループのマテリアリティ(重要課題)の特定(「CSR 重要項目」の妥当性の検証)を行ってきました。2022年 4 月からスタートした中期計画では、重点戦略の1つにサステナビリティを掲げ、特定した5つのマテリアリティのもとで目標を設定し、施策を実行しています。

バンダイナムコグループでは、サステナビリティ方針として「バンダイナムコグループは、IP(キャラクターなどの知的財産)軸戦略のもと、ファンとともに、バンダイナムコグループが向き合うべき社会的課題に対応したサステナブル活動を推進します」を掲げ、5つのマテリアリティ「地球環境との共生」「適正な商品・サービスの提供」「知的財産の適切な活用と保護」「尊重しあえる職場環境の実現」「コミュニティとの共生」を設定しています。

バンダイナムコグループの各社は、グループのサステナビリティ方針と5つのマテリアリティに基づき、各業態に合わせた独自の方針とマテリアリティの取り組みを行っており、私たちバンダイロジパル/ロジパルエクスプレスでは、そのグループの5つのマテリアリティのうち、より事業に密接に関わる4つのマテリアリティを優先して、サステナブル活動に取り組んでいます。

当社のサステナブル活動の特徴は、バンダイナムコグループと一体になって取り組んでいることです。例えば、サステナビリティのシンボルとなっているのは、バンダイが開発した「くまのがっこう」というオリジナルIPです。当社の車両にもエコドライブステッカーとして、「人にも、地球にも、みんなにやさしい運転」とともに「くまのがっこう」のIPが使われています。

共通のシンボルのもと、グループ各社がそれぞれの業態に基づくサステナブル活動を行うことで、グループ全体としてより効果的で広がりのある取り組みを可能にしています。

グループの物流を担う独自のサステナブル活動

ここからは、当社の4つのマテリアリティにおける具体的な取り組みについて、紹介させていただきます。

まず一つ目の「地球環境との共生」では、「人と環境にやさしい物流」をテーマに環境保全の向上を継続的に行うという「環境方針」のもとに脱炭素に向けた取り組みを推進しています。

なかでも「エコドライブ活動」は長年にわたって当社が取り組んできた活動です。エコドライブへの取り組みを始めとして独自の環境マニュアルの整備や、デジタルタコグラフを活用した燃費管理と教育の実施、ドライバーコンテストなどの取り組みを行っています。

年一回開催されるドライバーコンテストでは、全国の営業所から選抜された優秀なドライバーを表彰することで、モチベーションの向上と安全運転への意識向上を目的として開催しています。その他、低公害車導入の促進や車両点検・整備の徹底を行っています。

2018 年には、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団主催の「エコドライブ活動コンクール」で、当社のエコドライブ活動が評価され、応募件数 665 件の中から最も優秀な取り組みを行った団体に贈られる「国土交通大臣賞」を受賞しています。2019年の「エコドライブ活動コンクール」では、「エコドライブ優良活動認定証」も受賞しています。

「環境に配慮した経営」を目指すグリーン経営では、企業の社会的責任として 2005 年に認証を取得し、環境問題に積極的に取り組んでいます。グリーン電力への切り替えにおいても、拠点(一部拠点)で使用している電力をグリーン電力(再生可能エネルギー)に切り替えています。また、倉庫の LED化を推進し、省エネルギー化を図っています。

国際物流においても、船荷の積載効率の最適化や、海外で生産された商品を輸入する際に仕向け地別に分港化をすることで、輸送距離を短縮し、輸送時に排出される CO2の削減につなげています。

その他、バンダイナムコグループが環境負荷軽減の取り組みの一つとして行なっているのが、ガンプラ(「ガンダムシリーズ」のプラモデル)のリサイクルです。バンダイナムコグループ4社共同による大型企画、「ガンプラリサイクルプロジェクト」は、ガンダムシリーズのプラモデル「ガンプラ」のランナー(プラモデルの枠の部分)を回収し、最先端技術であるケミカルリサイクルによって新たなプラモデル製品へと生まれ変わらせることを目指すプロジェクトです。
集まったランナーは、「ガンプラ」の生産工場「バンダイホビーセンター」から排出されるプラスチックと合わせて、一部をケミカルリサイクルの実現に向けた実証実験用の材料として、そして残りをマテリアルリサイクルおよびサーマルリサイクルにより再活用します。当社がグループのアミューズメント施設に設置されたランナー(プラモデルの枠の部分)回収ボックスからの回収を担っています。回収されたガンプラのランナーはリサイクルだけでなく、小学校を対象としたプラモデル授業「ガンプラアカデミア」の教材としても使われ、その際の小学校への配送も当社が手配しています。

©創通・サンライズ
©創通・サンライズ

「適正な商品・サービスの提供」においては、お客さまからご満足をいただける高品質で安全・安心な物流サービスの提供を目指し、第三者による認証取得にいち早く取り組んできました。物流サービスは形のない商品です。当社では、お客さまからの信頼を獲得するためには、独りよがりにならず第三者からの客観的な評価が必要と考え、各種の認証を取得することを重要視しています。

「安全優良事業所認定制度」の G マークを始めとして、個人情報の管理に関する「プライバシーマーク」、貨物のセキュリティ管理とコンプライスアンス体制の整備に関する税関による認証「AEO 制度」、従業員の健康管理に関する「健康経営優良法人認定制度 銀の認定」などを取得しています。

「尊重しあえる職場環境の実現」では、ダイバーシティ&インクルージョンの取り組みとして、多様な人材の活躍の場を作り出すため、さまざまな人材制度の構築・見直しを図っています。今後も従業員同士がお互いに尊重して理解を深めることで、より良いサービスの向上を目指しています。
また、従業員が安心して働ける職場環境の構築に努め、安全・安心を第一にしたサービスを提供できるための「働きやすい職場認証制度」の二つ星を取得しています。

「コミュニティとの共生」では、長年にわたり、全国各地区交通安全協会への寄付活動を通じて、交通安全運動・地域に貢献しています。また、未来の子どもたちのため、バンダイナムコグループと連携し、「日本おもちゃ図書館財団・子ども・笑顔創出プロジェクト」への寄付活動を行なっています。

2018 年には、本社があります東京都葛飾区との災害時物質保管に関する協定を締結し、災害時においての地域復興活動を地域とともに行います。

主体的参加によるプロジェクト活動

昨年、物流事業者だからできるサステナブル活動はできないかという目的で、「サステナビリティ・プロジェクト」を発足させました。このプロジェクトは当社の各執行役員が各プロジェクトのリーダーとなり、社員からメンバーを募り、新たなサステナブル活動を企画・実施していこうというものです。現在、「サステナビリティ」「DX」「グローバル」「ダイバシティ&インクルージョン」の4つのテーマに分け、10のプロジェクトが進行しています。

プロジェクトメンバーは、社員が自主的に参加するもので、社会的問題に関する意識向上を図るとともに、社員の主体性の醸成を目的にしています。予想以上にサステナビリティへの関心が高く、多くの社員がプロジェクトへの参加を希望してくれました。

現在、強度実験段階にある「ストレッチフィルムのリサイクル」も、このプロジェクトの一つです。物流では荷崩れ防止用に大量のストレッチフィルムが使われ、廃棄・焼却されています。このストレッチフィルムをリサイクルできないかというものです。今後は当社だからできるサステナブル活動を積極的に取り組んでいきたいと思っています。

私たちバンダイロジパル/ロジパルエクスプレスは、おもちゃやゲームでおなじみのバンダイナムコの物流を担う、業界でも稀な「玩具×物流」を実現しているエキスパート企業です。効率やコストを追求してただ運ぶだけではなく、「子どもたちに夢を運んでいる」という当社独自の特色が、私たちの強みであり誇りです。

現在、玩具の生産拠点が海外に移っていることを受け、当社のビジネスフィールドも国際一貫物流へと広がり、コンサルティングを含めた提案性の高いビジネスを展開するようになっています。中国・香港・上海に物流会社を持ち、アメリカにはロサンゼルスを拠点とした販売物流を担う現地法人も設立しています。

2016年にはタイにも現地法人を設立し、バンダイナムコグループのグローバル化に伴い、当社の国際化も加速しています。今後は、世界を身近に感じたビジネスに取り組んでいきます。

また、北海道から沖縄まで広がるナムコを始めとするゲームセンターのアミューズメント機器のメンテナンス業務や、プラモデルの成型からランナーのセット組み、箱詰めなどの生産支援業務を請け負うなど、物流以外の分野でも当社の強みを活かし、付加価値の高い特色あるサービスの提供を行っています。

このような多彩なビジネスを展開する物流会社は、当社独自のものです。企業としての柔軟性が、分野を超えた新しいことへの挑戦を可能にしています。こうした会社経営に直結したプロジェクトの多くにたくさんの若手社員たちが積極的に参加している点も、当社の特徴の一つです。

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今回は、バンダイロジパル/ロジパルエクスプレスさまのサステナビリティへの取り組みをご紹介させていただきました。

次回からも引き続き、パートナーさまのサステナビリティへの取り組みをご紹介し、「サステナブルの輪」を広げていきたいと思います。

次回の配信もお楽しみに。

編集・著作:ヤマト運輸株式会社

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