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欠史八代系譜と宮が奈良盆地征圧を語る

やまとみずほの国に生まれて  第二十五話

綏靖天皇葛城高丘宮は奈良盆地の片隅だったが、安康天皇片塩浮孔宮は中央に進出し、第四代懿徳天皇の大倭日子鉏友命の軽曲峡宮は飛鳥にあり、阿波の倭(邪馬台)が大倭になったということか。第五代孝昭天皇は、前話「阿波から麁服を下賜する片鱗が見えた」で詳しく述べたが、掖上池心宮は南へ後退し、孝安天皇大倭帯日子国押人命の室秋津島宮はさらに後退する。

孝安天皇かかさんの世襲足媛。第六話挿話「黄泉比良坂に倭国大乱の暗号尾張氏の祖となる天村雲命の孫娘だ。第七代孝霊天皇大倭根子日子賦斗邇命黒田廬戸宮はやっと北上する。かかさんの押媛のととさんの天押帯日子命は孝昭天皇の第一皇子にて、第16話「神武東征への旅立ちの前に」で述べた和珥氏の祖となる。着々と王権拡大しているが、長髄彦との戦いはまだ先。

孝霊天皇の活躍は第三話挿話「桃太郎はなぜ桃から生まれた?」に書いたが第八代孝元天皇大倭根子日子国玖琉命の軽境原宮は飛鳥に戻り、かかさんの細媛命は十市県主大目の娘だ。通い婚の時代だから構えた宮に皇后と夫人を住まわせることなんかしない。皇子はかかさんの実家で育つし、その近くに宮を構えたことになってるようだ。そして欠史八代最後の第九代開化天皇

かかさんの欝色謎命は第十九話「神武東征翻す熊野三山が徐福伝説を覆す」で語った伊香色兄妹の伯母で、伊香色謎命は孝元天皇の妃の後、開花天皇の皇后となり崇神天皇を生む。和加倭根子意保比比乃命の春日率川宮は奈良市ど真ん中の率川神社と比定される。初代皇后を敬い、左右に父母神を従えて媛蹈鞴五十鈴媛が中央に祀られ、境内に事代主を祀る率川阿波神社が鎮座。

率川神社の三枝祭、ゆりを捧げて舞う巫女はビューティフル、ワンダフル。

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