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一生の曲

スロー・バラード」に記載した頃の薬師丸ひろ子の人気は凄まじかった。元々フランスのソフィー・マルソーが話題になったころの紹介がフランスの薬師丸ひろ子だったのだが、Technicsが彼女を広告に採用しそのポスターが評判になると、手に入らずに街の電気屋さんから盗まれる事件が多発した。しかし有る所には有るもので、広告元の音響メーカーには余剰分が有った。

なぜそんなことを知っているかと言うと、実際に余っているから欲しい人は営業に取りに来てと構内放送を聞いたからだ。一度ではなく二度は合ったから記憶している。この記事を書くのに検索したらヤフオクやメルカリにまだポスターが出品されているのに驚いた。当時一番の推しは中森明菜だったのだが、なぜか薬師丸ひろ子の方に懐かしさやノスタルジーを感じてしまう。

中森明菜は「ミ・アモーレ」と「DESIRE -情熱-」で二年連続レコード大賞に輝く絶頂期だった。発売時は無理しているなと感じるのが、年末には楽々と歌いあげているのに感心していたが、この当時のアルバムに収録された曲が生涯感動が続いている。最初は竹内まりやが中森明菜に楽曲を提供するのに違和感が有った程度だ。しかしなぜか引っ掛かるものがあったのは確かだ。

その引っ掛かりは竹内まりやがその曲をセルフカバーして氷解した。直ぐに中森明菜に提供した曲と気づいたが、最初からではなく徐々に気に入ったのだとは思う。三桁以上聴いているはずだが、何度聴いても今でも鳥肌だし、二番の「思わず涙 あふれてきそう」の頃にはこちらも涙がこぼれそうだ。シングルになっていない隠れた名曲かと思っていたがそうでもないようだ。

2007年第1回SONGSプレミアムで、「マイナーコードのメロディーに乗せたこの歌は依頼がなければおそらく自分のためには書かなったタイプの楽曲。リクエスト1位になったのを感謝する。」と本人が言っていた。別れの曲や失恋ソングのランキングに登場しているばかりか、「博士ちゃん」の昭和の泣ける曲にランキングしていた。中森明菜の「駅」の歌い方が好きらしい。

#思い出の曲

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