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がん様々 6 抗がん剤治療には頼もしい助っ人

がん患者による、がん患者のための、
がん治療対策マニュアル


2章  抗がん剤治療開始

5  救われたきっかけはたった一粒のアメ

細胞が飢餓状態。それに気付かせてくれたのが、ハチミツレモン味のノンシュガーホールズの飴でした。

あまりに気持ち悪く、仰向けになれば目を開けていても目が回り、うつ伏せか横向きになれば少し楽な体勢だったのですが、目を瞑れば目が回り眠ることさえできず、次第に身体が酸欠のような状態になり呼吸が荒くなっていきました。
抗がん剤ががんばって、こうしてがん細胞と戦っているんだなぁ、と凌ぎながらも、思わず「こういうことですか!つらい…」と呟いたほど、寝耳に水でした。

しかし、常に身体と会話する癖が付いている私は、抗がん剤という原因があっての結果なのだから、何か対処方法があるのではないか…と想像を巡らせ、ふっと思ったのがこのノンシュガーホールズを舐めることだったのです。そして、舐めたことで、吐き気が少しだけ実際に治まりました。

この話はここでは終わりません。
この飴を舐めて吐き気が少しだけ治まった…「んっ!?ちょっと待てよ、この吐き気は抗がん剤が直接の理由じゃないじゃん!!」と気付いたのです。
だって、こんな飴1つを口にしたくらいで吐き気が少しだけでも落ち着くようなものではないでしょ!抗がん剤は。そんなことがあったら、既に誰かが気付いているはずですよね。
そこで、栄養が不足した細胞が飢餓状態に陥ってのことではないかと思いはじめ、気持ち悪い中、がんばってバナナとウィダーインゼリーを摂ったのです。
そうしたらなんと、程なくして眠ることができました。栄養が行き渡り、目が回らなくなったのですね。

後にD先生にこのお話をしたら、「おそらく低血糖が関わっているのでしょう」というご説明をいただきました。
ノンシュガーホールズでスイッチが入り、バナナやウィダーインゼリーで低血糖改善した、という流れでしょう。

身体の機能上、ベッドでずっと横になっている状態で内臓にかかる重力の負担より、起きた状態で重力をかけた方がよい気がし、2日目は、細胞が飢餓状態に陥ったが故にすんなり動けなくなった筋肉を、起きて気合いを入れて動かし、すり足の牛歩でリビングへ移動し、用意していた座椅子で1日の大半を過ごしました。

2日目は、座っているのがやっとでした。

細胞が飢餓状態になると、それを戻すのにとても時間がかかります。チョコチョコしか食べられなくなるのですが、枯渇した状態を満たすにはチョコチョコ食べるだけでは栄養が足りないのです。
この初回の抗がん剤投与の流れと感覚から、抗がん剤投与直後には栄養が血中に乗っているようエネルギー供給しなければならないと思い、2回目の抗がん剤治療日の投与前ランチは「とんかつ」に決めました。
次は絶対に回避してやる!と心は既に意気込んでおりました。

ただ、5日休んで仕事復帰の予定を組んでいたのですが、このような状態になることはまったく予想できていなかったため、こんなんで復帰に間に合うのかな…と心配になってもいました。

6  動くと身体は楽になる!

3日目。Lさん家までリハビリを兼ねた散歩をしました。
いつもは、片道徒歩25分くらいかかるのが行きは40分ほどかかりましたが、帰りは行きより足取り軽く30分で着きました。細胞が動いてくれたのですね、エネルギーが回ったのです。
やはり、動くと身体が楽になります。ムカムカも更に軽くなっていました。

ご相談くださる抗がん剤治療中の方の中には、安静にしていることで副作用から抜け出しにくくなっている方がいらっしゃいます。その時は、まずは20〜30分の散歩だけでも良いので歩いてごらん、外に出る気力がなければ自分でできる簡単なストレッチでもしてごらん、とお伝えしています。

身体を動かすことで血流が良くなり代謝が上昇し、使われた抗がん剤や老廃物が排出され、細胞が新たにエネルギーを産生しやすくなるでしょう。

7  頼もしい助っ人を見ぃっけ♪ー細胞に栄養補給―

5日目には一気に食べる量が増えました。
これまでお話ししてきたように、抗がん剤治療はとにかくエネルギーを使うので、とてもお腹が空きます。時にはこの空腹が吐き気に繋がってしまうのですが、これも低血糖が関わっているようで、空腹にならないことはとても大切なのです。とにかくチョコチョコ食べて、エネルギーが満たされ落ち着いてくれば、吐き気がおさまり、食べることが怖くなくなります。

話がそれますが、リンパ節転移治療中の現在は、ここに書かせていただいている研究成果を無駄なく、最初からフルフルに行えているので、このようなことは一切起きていません。

話を戻します。食べることが怖くなくなる…ただ、そうは言っても胃腸のがんなどで食べられない方もいらっしゃるでしょう。精神的に食べられなくなっている方もいらっしゃるでしょう。
その時に助けになるのが、大塚製薬の「インナーパワー」です。これは、殆どカス(便)にならず必要な栄養を摂ることができます。ゼリー状なので摂りやすいです。


一言でいえば「細胞に最低限必要なエネルギーが揃っていて、細胞のベースを整えてくれる」のです。細胞が整えば身体が活性化して動き出し、エネルギーが必要になり、自然とお腹が空いてきます。忙しくて食事がままならない方や、栄養が偏っている方にも最適です。できれば、食事の少し前に摂り細胞を整えてから食事を摂ると、より効率的と私は感じています。

あっ! 決して回し者ではありません、実体験です。
このインナーパワーは、増えてきた“がん友”の相談にのる際、必ずアドバイスの中に入れます。その効果のほどは多くの方からご報告をいただいています。
もう2つアドバイスに入れるのが、栄養支持をしてくれる「イミダペプチドQ10」と「アバンド」です。この2つに関しては、術後と放射線終了後に頼ったので、後程お話させていただきます。

インナーパワーを摂るアドバイスを取り入れてくださった“がん友”からのメッセージをご紹介します。

大腸がん、他転移あり 女性/60代
『私は大変感謝しております!インナーパワー、アバンドの効果覿面です。病院の先生方も数値を見てびっくり。
副作用対処法や知識について病院は皆無に近いことが、よくわかりました。医師はこの激務の中、勉強する時間を持つのは酷です。
しかし体力ないと、患者は治療できない!頑張りましょう!
私も日々の中で変化や効果をご報告しますね。』

この方は、抗がん剤治療の途中で取り入れはじめたので、その差を大きく感じられたのでしょう。

乳がん骨転移・肝転移、女性/60代
『インナーパワーで元気を取り戻しています。感謝、感謝です。がん数値が下がりました。体重も7キロ増えました。元気いっぱいです。』

この方は、抗がん剤が終わってからも食べられず栄養障害に陥るのではないかと心配になるくらいどんどん痩せていきました。インナーパワーを摂りはじめ細胞が整ったからでしょう、お腹が空くようになり、気持ち良く食事ができるようになり、みるみるうちに体重が増えていきました。

相談をいただく数が増えた分、このような効果を感じた方は増えていきました。
乳がんの転移がんによる抗がん剤がスタートし、仕事へすぐに復帰したいのに1週間寝込むことが続いた方が、取り入れた時から「こんなにも違うものですか!!」とあまりの違いに驚きながら、投与後の足で仕事へ向かうようになった方もいらっしゃいました。
摂った時の効果を感じやすいので、健康体の方や高齢者の方で常用されている方も多いですね。

私は、インナーパワーを抗がん剤治療後に知ったので、5年前の抗がん剤治療中は摂っていませんでした。この時に知っていれば、もっと楽できたことでしょう。

がん治療中の方は、日々摂ることをオススメします。がんの種類や状態により食事が摂れない方は、とても助けになると思います。先ほどの大腸がんの女性は、術前療法ということもあり、食事が思うように摂れず、インナーパワーとアバンドに頼り生活をされていたのですが、痩せることはありませんでした。むしろ、メッセージのように元気に過ごせるようになっていったのです。

通院による抗がん剤治療日のインナーパワーの摂り方には、幾つかポイントがあります。
抗がん剤投与2時間前に1つ、投与直前に1つ、投与中に1〜3つ、投与後もしくは夕飯前に1つです。投与中に1〜3つというのは、抗がん剤の内容によって所要時間が変わってくるからです。目安としては、投与が始まったら、1時間半〜2時間毎に1つといったところでしょうか。お食事をとれる方でしたら、投与2時間前は摂らなくてよいと思います。
これは私の経験に基づく摂取のタイミングであり、抗がん剤治療をされる方には、このようにアドバイスをさせていただいています。

後になりましたが、糖尿病や膵臓がんの方には気を付けていただきたいことがあります。血糖のコントロールができない状態の方の中には、インナーパワーを摂ることで血液検査の血糖値が高くなることがあり、インナーパワーが使えないケースがあります。心配な方は、医師への相談を行ってください。

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