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がん様々 22 終わってみれば発見と宝の山

がん患者による、がん患者のための、
がん治療マニュアル


3章 抗がん剤治療・後半戦

11 治療で得た宝物

ご報告させていただいている方々へ2ヶ月振りのご報告メッセージを送りました。以下、送らせていただいたままです。

『ご報告を送らせていただいている皆さま
(いつものように少々長い文なので、お時間と興味ございますときに読み流してくださいませ)

こんにちは。ご無沙汰しております。
まずは、このご報告ですね。

シコリさん、退散したがん細胞の跡地はココかな!?、というくらい無くなってきております、素直ですね。

今週月曜日、最後の抗がん剤治療が終わりました。
抗がん剤治療中に突然のキャンセルに応じてくださったお客様、この場をお借りして、改めてありがとうございました。
特に、後半の抗がん剤副作用では、体温の変動により万全の施術ができないかもしれない状態になるときが毎回あり、キャンセルをお願いする機会がありました。

私自身、最後の抗がん剤治療が近くなっていくにつれ、抗がん剤副作用研究もあと1回しかできない、という心境で、残念感も抱いておりました(笑)
副作用研究からは驚くほどの成果をいただいておりますので、もう少し試したいことがあるのですよね。

抗がん剤治療は私にとって、発見の山、宝の山、でした。

研究や生活の邪魔になる吐き気が起きない方法をマスターしたことで、他の幾つかの副作用研究を集中して行えましたし、副作用研究が楽しみすぎて充実感と達成感いっぱいで、がん治療はもう終わる!くらいの気分になりそうですが、治療はまだ抗がん剤しか行っていないことに最近気付きました(笑)

副作用対策は、多くの方を対象と考えると、がんばるとか無理をする、というのは一番使えない方法なので、日常の一部に加えられそうなこと、少しだけがんばれば取り入れられそうなことなどをベースに考え、試してきました。

残っていた少しの髪や、9割方残っていた眉毛やまつ毛が、後半の抗がん剤副作用で数えられるくらいまで抜けていったのですが、後半治療途中で“あるコト”を3週間試したら、その抜けているそばから髪がニョキニョキ生えはじめまして、いま現在けっこう生えてきております(笑)
本来でしたら、抗がん剤治療終了後、9月末頃に頭皮の外へ顔を出してくるくらいの予定でした。

私の施術メソッド(山下メソッド)もお役に立てそうです。
副作用の1つに、靴下を履く範囲の関節痛や痺れが起きるというのがあるのですが(全員が起きるわけではありません)、私自身も関節痛で踵が痛くて付けなくなったり足の痺れが起きたりしました。
起きるメカニズムから考えて、改善できないことはないと感じておりましたので、これを経験したことで確立できた対策が、この副作用の軽減に導けております。

私自身だけでなく、このような副作用が起きている方にも施術させていただける機会がありまして、がん患者が がん患者へ施術する、という自身のメソッドががん患者の副作用にも貢献できることは、この上ない喜びです。

抗がん剤治療が終わっても、まだまだ研究は続きます。
抗がん剤の副作用対策は発展途上、とつくづく感じております。
医療従事者が当事者を研究する、というのは増えてきているようですが、私のように当事者が研究する、というのはあまりないことだと思いますので、この経験や研究を言葉や形にしていくことで、副作用対策の点と点を結び付ける線になれたらいいですね。

以前にも書きましたが、抗がん剤には様々な種類があり、治療も様々であり、人によって体質体調によって副作用の出方も変わってきますので、万人にというわけにはいきませんけれど、1人でも多くの方のお役に立てたらと思っております。

施術家の私としては今、手術時の山下メソッドの出番を楽しみにしております。
乳がん患者の方の術後に起きる状態に対して、仕事で経験し感じてきたことで行いたいことがあり、また、私自身いまから取り入れています術前対策も大切であり、シコリさんへの意識はかなり手術へシフトされています。

手術予定日はいまのところ、9月下旬頃です。9月に入りましたら詳細が決まると思いますので、もしお見舞いをご希望くださる方がいらっしゃいましたらご連絡くださいませ、詳細のご案内をいたします。

抗がん剤副作用研究をここまでできているのは、山下メソッドをここまで形にできているのは、私がしていることにワクワクを感じ、自分にできることはないかと手をあげご提案くださり、行動してくださっている各道の専門家の方々のお蔭様です。
これは容易なことではありません。

今後はこの中で、想像を膨らませたり、疑ってみたり、色々な角度で見て行くということも大切になってまいります。
そして、1人でも多くの方のお役に立てる形にしてまいります。

このように日々を過ごしてきた中で、モノゴトの基礎、成り立ちなどを知りたくなりました。
自身のモノを形にしていく中で、すべてには基礎、成り立ちがあると感じ、様々なモノゴトのソレを知りたくなったのです。

このように様々な視点をもつようになり、本や雑誌などに目を通す量も増えたのですが、その中に、共感した今の心に響いた言葉がありました。
ダイヤモンド社から発行されています「ハーバード・ビジネス・レビュー 9月号」(2017年)に載りました、友人でもありますMさんの記事の中の言葉です。
許可をいただいたので書かせていただきます。

『チャンスはさまざまな形で、いろいろな所に転がっています。
 その時々の自分にとって大切なことを見極め、
 自分の直感に素直に従い、
 それをつかもうとする行動を大切にしてきました。
 不安や心配がないわけではありませんが、
 それ以上にやってみたいという気持ちを大事にしています。
 また直感といってもそれは単なる思い付きではなく、
 未熟でも自分なりの経験を積み上げてきた結果としての
 閃きだと思います。
 そして、その閃きを活かせるかどうかは、
 実際に行動する力があってこそ、です。』

さらに、勇気が湧いてきております。

このお知らせを送らせていただいております皆さま、私の闘病に思いを寄せてくださる皆さま、先ほど書きました共に行動くださっている皆さま、自然発生的にできた抗がん剤治療時のサポートチームの皆さま、感謝してもし尽くせない、この世にある言葉では表現し切れないほどの感謝でいっぱいです。

改めまして、たぁ〜くさんの心をありがとうございました。

どこか旅したいですねぇ。岸に寄せる波とか、森に吹く風とか感じにいきたいですねぇ。
旅がしたくなりました。』


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