視覚障害者(ブラインドランナー)の私が感じている伴走の魅力。の話し。

世界一、伴走してもらっているブラインドランナーの山下慎治です。

さて、今回はブラインドランナーの僕が感じている伴走の魅力の話しです。
(以前にも似たような投稿した気がするけれど、伝えたいことは何度も投稿していきます!)

伴走者は、よく視覚障害者の目となって一緒に走ると言われます。
たしかに視覚障害者の競技規則ではそういう風なことになってます。

たしかに情報を与えるということであれば、そういう表現になると思います。
ただ、実際にブラインドランナー当事者の私の感覚では違う。

同じ目標に向かって走る。
そして、大事なことは『目標や目的がなくても大丈夫!』
無目的に一緒に走る(歩く)ことも大切です。

走りたいだけじゃなくて、一緒に楽しみたい。
だから走らなくて、一緒に歩いて楽しんでもらえるだけでも嬉しい。

ついつい、
走る=速く走りたい
と、思われてしまうのですが、僕の場合は、そうではないです。

ゆっくり走りたいときもあれば休みたいときもある。
もちろん、自己ベスト更新を目指して全力で走る練習の時もある。

ようするに、ブラインドラナンーによって走る意味が違うし、またその時々の状況によっても走る意味が変わる。

お互いがその時々の気持ちを汲み取って走ったり、歩いたりする。

だから、目の代わりになって走るだけでない。
少しかっこよく言うなら、
『心をシンクロさせる』
これも伴走の魅力のひとつです!

言葉に出して伝えることも大切。
でもそれ以上に、言葉にしてなくても伝わる、伝わっているとより嬉しい!!

以心伝心。
これがまさに伴走の魅力。

この感覚は実際に伴走ロープを持って伴走してもらうしかない。
実際に伴走を経験した方なら分かると思います。
実際に見ているだけでは分からない感覚。

そして、伴走することが社会貢献につながる。
それは伴走することがボランティアになるということでなく、実際に伴走をすることで視覚障害者のことを知るきっかけになったり、街で視覚障害者を見かけた時の行動が変わる。

声をかけた方がいいのか?
あえて声をかけずにひとまず見守った方がよさそうなのか?

今まで考えてなかったことを考えてもらえるきっかけにもなる。

そして、話しかける時に、最初に
『伴走していています』
『伴走している者ですが、なにかサポートしましょうか?』
など、何かしら視覚障害者と関わりがあることを伝えてもらえると、ある程度サポートの仕方を分かってる方と分かり、こちらも安心してサポートをお願いできます。

それ以外にも、点字ブロックの上にけっこう障害物があることに気づくとか。
今まで見えていたけど、見えていなかったものにいろいろと気づいてもらえると思います。

社会貢献といったら、少し大げさな表現かもしれないけれど、でもそういったことに気づいてもらえることが嬉しい。
ただ伴走して終わりでなく、そういったことを考えることが少しでもよりよい社会を変えていく一歩になると思っています。

伴走の魅力はまだまだたくさんありますが、今回はここまで。

ではでは、今回も最後までう読んでいただきありがとうございました!
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パラアスートだけなく、鍼灸マッサージやファスティングマイスター、健康美容食育士などの資格を持って活動しています。 健康が全てではないが、健康でなければ全てを失う。 健康をサポートする仕事に興味ある方はご連絡下さい。

視覚障害者(弱視)当事者です。 福岡県福岡市を拠点にブラインドランナーとして活動している山下慎治です。 日常の暮らしのなかで気づいたこと、…

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