視覚障害者の見えなくなっていく怖さについて思うこと。私の場合のお話し。

さて、今回はタイトル通り、見えなく怖さについての話しです。
私の目の障害である、網膜色素変性症は徐々に視野がせまくなっていく進行性の病気です。
なので、今はかろうじて少しだけ視野が残ってますが、さらに病気の進行が進んで、これから全盲になる可能性もあります。

なので、たまに見えなくなっていくことについて聞かれることがあります。

多くの方は、皆さん見えなくなると言われたら、大なり小なり怖さはあると思います。

ただ自分の場合は、怖さがあるというより、今よりもっと日常の生活が大変になるんだろうなぁという感じです。

とはいえ、視覚障害者として過ごしていくなかで全盲の人達と接する機会が多くなっていくなかで、みんなそれぞれが自分なりの生き方や過ごし方で、人生を楽しんでいることを知っているので、どうにかなるだろうという感じです。
もちろん、どうにかなっているのは、全盲の皆さん、それぞれがいろんな努力や工夫をされている結果です。

それは見えている、見えていない関係ない。

自分に出来る事を全力でやる。それだけです。

だから、まだ少しでも見えている時から、見えなくなっても大丈夫ような環境作りする。
これが見えなくなっていく怖さとの向き合い方なのかな?と思います。

で、ここまでは、よくある話しだと思います。
でも実は見えている人も視覚障害者のひとりであることに気づいてほしい。
(今回の記事はこっからが大事!)

それは視力が落ちていく、いずれ見えなくなる。
とはいったことではないです!

人間だれも視覚障害者なんです。
どういうことか分かりますか??


たぶん、晴眼者の人は自分は見えていると思い込んでいるだけです。
ぼくも障害者手帳をもらうまでは自分が視覚障害者とは気づきもしませんでした。

「今、見えてないところないですか?」

(考えるタイムリミット)


正解は

そう、背中側の後ろは見えていないですよね!?

360度近く見えている生き物からしたら、見えている人も立派な視覚障害者です。

『背中側、見えなくて怖くないですか??』

そういうことです。
見えていなくても、どうにかなるものです。

空を飛んでいる鳥からしてみたら、
『飛べなくて大丈夫ですか?怖くないのですか?』
そういう風に思われていると思います。
飛べなくても、どうにかなるものです。

飛行機開発したり、ヘリコプターや気球、空を飛ぶ方法はいろいろあります。最近ではドローン開発したり、人間は工夫次第で、どうにかなる。
別に空を飛ぶことがゴールであく、目的地に着くことがゴールであれば新幹線を使ったり、走っていったり、そもそもの問題解決自体を変えることも大切です。

文字が見えなかったら、誰かに読んでもらうとか。
見えることが大事でなく、何が書いてあるのか分かればいいだけです。

ただ、そこには努力だったり、誰かの助けが必要ということ。

視覚障害者になって、こういう気づきがたくさんあります。

視覚障害者がマイノリティーな存在で他人事として思われないように、人間自体が生物として考えてみたら人間みんながマイノリティーな存在なんだ!と、同じ視覚障害者として当事者意識をもって一緒に考えてもらうことが大切。

こんな風に見えていても見えていないことってたくさんありますよね。
見えているから盲点がたくさんがあります。

視覚障害者になると視覚がなくなり、盲点もなくなります。
そうやって見えなくなったからこそ、気づけることたくさんあります。

だから、見えなくことは、怖さだけでなく、いろんな発見にも出会えるということを知ってもらえたら嬉しいです!

今日はそんな学びの振り返りでした。

ではでは、今回も最後までう読んでいただきありがとうございました!
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パラアスートだけなく、鍼灸マッサージやファスティングマイスター、健康美容食育士などの資格を持って活動しています。 健康が全てではないが、健康でなければ全てを失う。 健康をサポートする仕事に興味ある方はご連絡下さい。

視覚障害者(弱視)当事者です。 福岡県福岡市を拠点にブラインドランナーとして活動している山下慎治です。 日常の暮らしのなかで気づいたこと、…

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