嫌われたくないって言うけど、もう嫌われてますよ？

皆様、嫌われたくないですか？

僕はいつの頃からか「嫌われたくない」という気持ちがほぼ無くなりました。
嫌われるとか割とどうでもいいです。
これを言うとよく誤解されるのですが、「好かれたい」は盛り盛りにあります（笑）
「嫌われてもいい」イコール「好かれたくない」でも「好かれなくてもいい」でもありません。
「好かれたい」けど、別に「嫌われてもいい」のです。

もちろん「嫌われたい」でもありません。
積極的に嫌われたけりゃさっさと犯罪者にでもなります。
あくまで「嫌われてもいい」です。

「嫌われたくない」っていうモチベーションほど無意味なものはないと思うんですよ。
「好かれたい」なら努力のしようがあるけど、「嫌われたくない」は何もやりようがありません。
何かをすると嫌われる可能性があるので極力黙って動かずにいるしかないんです。
建設性の欠片もないでしょ。
しかも黙って動かなかったら、『あいつは何もしない』って理由で嫌われるかもしれません。
本当に無意味です。

なにしたって嫌われる可能性はあります。
というか自分の周りに自分のことを嫌いな人がいないわけがありません。
もし自分のことを誰からも嫌われてないなんて思ってる人がいたら自己評価が高すぎます。
よく飲み会とかで先に帰ると自分の悪口を言われてるような気がする・・・なんてあるあるの心配がありますが、そんなもん悪口言われてるに決まってるんです。
共通の知り合いへの悪口ほど楽しいものはないんですから絶対に言われてます。
あなたが良い人か悪い人かそんなことは関係なく嫌う人は嫌うんです。
少なくともそう思ってた方が楽ですよ（笑）

「嫌われたくない」精神は自分の行動を制限してしまいます。
なにか行動したくても一歩が踏み出せなくなるという非常に邪魔な感情でしかりません。
プラスが欲しいは建設的だけど、マイナスは嫌だは非建設的なんです。
「褒められたい」なら動けるけど「馬鹿にされたくない」だと動けない。
「勝ちたい」なら動けるけど「負けたくない」だと動けない。
「モテたい」なら動けるけど「フラれたくない」だと動けない。
そんな感じです。

芸人で言えば「嫌われたくない」は「スベりたくない」になるでしょう。
これは非常に邪魔で、平場なんかでこの「スベりたくない」に襲われると身動き一つとれなくなります。
視野が狭くなって、周りの声が聞こえなくなって、頭も回らなくなって、息が苦しくなって、前に出る気力も沸かなくなって、後ろに隠れていることしかできません（笑）
隠れていられる時はまだマシで、その状態で自分に出番が回ってきたらもう地獄です。
面白いことが考えられなくて、ボケるのが怖くて、声が出ないし、表情も強ばってるし、どうにか逃げようとして、失敗して、変な空気になります（笑）
これが「ウケたい」ならウケようがスベろうが結果はどうあれそんなに悪いことにはならないんですよね。
周りの芸人もどうにかしてくれようとしますから。
それ自体はスベったとしてもその後の流れでなんじゃかんじゃ笑いになるもんです（まぁどうにもならんこともありますが笑）。

ただお笑いの場合はもうひとつ先のステージがあって、たまに変なスイッチ入ると「スベりたい」モードに突入することがあります。
積極的に面白くないことを言って周りやお客さんが冷めていくのが楽しくて仕方ないことがあるんです。
いっちょスベってきますか！くらいの気持ちで舞台に上がることもあります。
無敵のボーナスステージです（笑）
お笑いズハイとでも名付けましょうか。

※以下、有料記事は「どうせ僕は嫌われ者さ！」みたいな一見ネガティブのようでめちゃポジティブなメンタルコントロール術です。