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都内美術館巡り・全国美術館巡り/焼き物の町・愛知県常滑市出身/都内IT企業勤務/瀬戸内…

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都内美術館巡り・全国美術館巡り/焼き物の町・愛知県常滑市出身/都内IT企業勤務/瀬戸内国際芸術祭/noteではつらつらと美術館紹介してます。

最近の記事

ただいま/はじめまして『東京都現代美術館』

瀬戸内国際芸術祭をきっかけに、アートの世界に飛び込んだ人間の美術館巡りの記録を、徒然なるままに書いていきます。 先週末にリニューアル・オープンしたばかりの『東京都現代美術館』を今回は紹介します。およそ3年に渡る工事休館を経て、帰ってきました。 地下2階から地上3階、加えて中庭に屋外展示まである本美術館は、一日中居ても飽きません。ソファも点在しているので、疲れた時にはホッと一息つくことができます。 「普段使いをしてもらえる美術館」を目指してリニューアルされた本美術館ですが

    • 水面に浮かぶ美しい姿『豊田市美術館』

      瀬戸内国際芸術祭をきっかけに、アートの世界に飛び込んだ人間の美術館巡りの記録を、徒然なるままに書いていきます。 今回は私の地元でもある愛知県の『豊田市美術館』です。クルマの街である豊田の市街を一望できる丘の上にこの美術館はあります。 ジョセフ・コスース <分類学(応用)#3> 及び ジェニー・ホルツァー <豊田市美術館のためのインスタレーション> 白を基調とした館内には、日本と西洋の20-21世紀の作品が並んでいます。現代美術にも定評があり、空間と一体化したインスタレ

      • 思想強めなアートの数々『ワタリウム美術館』

        瀬戸内国際芸術祭をきっかけに、アートの世界に飛び込んだ人間の美術館巡りの記録を、徒然なるままに書いていきます。 今回紹介するのは『ワタリウム美術館』。外苑前駅から徒歩で8分ほどの場所にある、都内でも珍しい現代アート中心の私設美術館です。名前の由来は本美術館を運営されている和多利さん一家の"Watari"と"Museum"を縮めて"ワタリウム美術館" なんだそうです。なんとも可愛らしい名前です。 可愛らしい美術館名に反し(?)て、展覧会は毎回癖のある、思想強めなテーマが多い

        • 五感で楽しむ現代アート『金沢21世紀美術館』

          瀬戸内国際芸術祭をきっかけに、アートの世界に飛び込んだ人間の美術館巡りの記録を、徒然なるままに書いていきます。 美術館に興味のない人も、名前は聞いたことがあるでしょう。今回紹介する『金沢21世紀美術館』は、その名の通り21世紀型美術館のロールモデルとも言える存在です。空間全体を活かしたインスタレーションは、観る人に様々な感情の変化をもたらします。 レアンドロ・エルリッヒ《スイミングプール》 レアンドロ・エルリッヒは、先日都内の『森美術館』でも企画展が催されていました。彼

        ただいま/はじめまして『東京都現代美術館』

          純白のあおもり犬『青森県立美術館』

          瀬戸内国際芸術祭をきっかけに、アートの世界に飛び込んだ人間の美術館巡りの記録を、徒然なるままに書いていきます。 一面を真っ白な雪で覆われた景色の中にその美術館はあります。今回紹介するのは『青森県立美術館』です。私にとって思い出深い美術館の一つです。 『青森県立美術館』は近代から現代までのアート作品が中心の美術館であり、青森県出身の奈良美智さんの作品を大量に所蔵していることでも有名です。特筆すべきはその真っ白な外観であり、雪に溶け込むような佇まいはため息が出そうなくらい綺麗

          純白のあおもり犬『青森県立美術館』

          アートの複合施設『クレマチスの丘』

          瀬戸内国際芸術祭をきっかけに、アートの世界に飛び込んだ人間の美術館巡りの記録を、徒然なるままに書いていきます。 静岡県の三島駅北口からの無料シャトルバスに揺られること20分で到着するのが、今回紹介する『クレマチスの丘』です。ここはアートの複合施設であり、広い敷地内に3つの美術館と文学館があります。その他にも和食、洋食のレストランや、手入れの行き届いた美しい庭園が楽しめます。 『ベルナール・ビュフェ美術館』 3つの美術館は、『ヴァンジ彫刻庭園美術館』『ベルナール・ビュフェ

          アートの複合施設『クレマチスの丘』

          海辺の美術館『BankART 1929』

          瀬戸内国際芸術祭をきっかけに、アートの世界に飛び込んだ人間の美術館巡りの記録を、徒然なるままに書いていきます。 今回紹介するのは『BankART 1929』。私が訪ねた時は『BankART Studio NYK』として、横浜市の旧日本郵船倉庫で展示を行なっていました。横浜トリエンナーレの一会場として立ち寄ったので事前情報は全くなかったのですが、館内の不思議な雰囲気は今でも忘れられません。 延々と回り続ける車輪:牛島達治「大車輪−プロトタイプ」 港のすぐそばの立地なので、

          海辺の美術館『BankART 1929』

          丘の上にある別荘『大山崎山荘美術館』

          瀬戸内国際芸術祭をきっかけに、アートの世界に飛び込んだ人間の美術館巡りの記録を、徒然なるままに書いていきます。 今回紹介するのは、『大山崎山荘美術館』です。JR京都線「山崎駅」から10分ほど山を登った場所にこの美術館はあります。 館内は大きく分けて①本館②地中館③山手館、と分かれています。 本館内はレトロな雰囲気満載で、暖炉や柱時計、ステンドグラスなど重厚な歴史を感じる作りとなっています。 また、本館2階にはオープンカフェがあり、アサヒビールの各種アルコールや、大阪リ

          丘の上にある別荘『大山崎山荘美術館』

          東洋美術と燕子花『根津美術館』

          瀬戸内国際芸術祭をきっかけに、アートの世界に飛び込んだ人間の美術館巡りの記録を、徒然なるままに書いていきます。 第2回の今回も都内の美術館を選びました。東京メトロ表参道駅A5出口から歩いて8分ほどの場所にある『根津美術館』です。 根津美術館は東洋美術が数多く展示されています。本館の設計は2009年に隈研吾が手がけました。凛とした佇まいの建物が、緑と見事に調和しています。庭園も広く、至る所に石像があって散策していて面白いです。 根津美術館といえば、尾形光琳の「燕子花図屏風

          東洋美術と燕子花『根津美術館』

          現代アートの秘密基地『原美術館』

          瀬戸内国際芸術祭をきっかけに、アートの世界に飛び込んだ人間の美術館巡りの記録を、徒然なるままに書いていきます。 今まで国内30箇所以上の美術館・博物館を巡ってきたのですが、一つ一つを備忘録的な意味でもまとめたいと思います。 第1回ということもあり、自分の一番お気に入りの美術館を選びました。東京都品川区にある『原美術館』です。 原美術館は、現代アートを中心とした私立美術館です。インスタレーションが多いため、展示物の数は多くありません。なのでなんというか、館内がゆったりとし

          現代アートの秘密基地『原美術館』