山瑠璃草

瑠璃色の小さな花・山瑠璃草の私が詩やエッセイを書きます。 趣味は登山、自然の中に咲く高…

山瑠璃草

瑠璃色の小さな花・山瑠璃草の私が詩やエッセイを書きます。 趣味は登山、自然の中に咲く高山植物や山野草が大好き。Twitterとリンクで投稿もします。note は使いこなせていませんが努力中。Instagram は植物写真。Instagram account→watowato1

マガジン

  • 言の葉の詩(うた)

    月や星 草や花 私の好きな沢山の言葉たち 「好きな言の葉のうた」として詩を詠んでみたいと思います 時として心の叫びを綴ることもあります

  • 瑠璃星の部屋

    心の声で綴る星たちの部屋。そう、瑠璃星は私の作る大切な詞や小説なんです…。

  • 山のこだま (朗読etc.)

    かすれた声で朗読にチャレンジしてみます

  • 山瑠璃草「心の声」の日記

    私・山瑠璃草の「心の声」を綴る日記です

  • セピア色の思い出 リアル 山瑠璃草

    遠い遠い昔、幼いころの話。微かな記憶だけのセピア色の思い出。ただぼんやりと綴る。 そこは港の近くの東峰寮という名の家族寮。その2階の一角の部屋に家族4人で住んで居た。

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セピア色の思い出 1

「セピア色の思い出」 遠い遠い昔、幼いころの話。 微かな記憶だけのセピア色の思い出。 ただぼんやりと綴る。 そこは港の近くの東峰寮という名の家族寮。 その2階の一角の部屋に家族4人で住んで居た。 「窓下の路地」 昭和39年 日曜の朝。 小学生の私は 2階の窓から外をぼんやりと眺めていた。窓下の路地には居酒屋が並ぶ。昨夜の喧騒から、今朝は蝉の声に変わっている。スタンド京子という店の2階の窓、スリップ姿にくわえ煙草の女性と目が会った。その人は「チッ」っと唾を吐き捨て窓を閉め

    • 皐月の風

       「皐月の風」 青空に浮かぶ綿雲に ふかふかと 気持ち良さそうね 新緑を撫でる風の音に 若葉色がとても綺麗ね 野に咲く花々に そうそう 陽の光 沢山すくってね 君はそう言いながら 皐月の風を感じてる 木々や花とお話ししてる

      • 心の香り

        「心の香り」 白い溜め息は 心の香りがする それは忘れかけた 若き日のあのひと それは忘れかけた あの日の悲しみ 壁に掛けられた花の絵は ただゆらゆらと 焦点の手前を漂う

        • 水鏡のリリィとネェネ

            「水鏡のリリィとネェネ」   ♡ トットが誘った3人の♡    ♡バーチャルハイキング♡    ♡ショートショート♡  「うわぁ…綺麗!天空の水鏡だね〜」 リリィはそう言うと水辺に走り寄った  「ネェネ、こっちこっち! ほら、こうして見ると水と青空が繋がるよ」  「どれどれ、こうかな…? ほんとほんと繋がってる〜」 リリィとネェネはしゃがみ込んだり、股のぞきのポーズを取ったり、楽しそうに神秘的な景色を眺めている  「はぁはぁ、やっと追いついた〜! トットはもうダ

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        セピア色の思い出 1

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        • 言の葉の詩(うた)
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        記事

          所詮僕は

          「所詮僕は」 所詮僕は暗い男さ 寂しい心に怯えながら 悲しみの先に逃げて 何度も逃げて 涙の後ろに隠れる 所詮僕はどうでも良くって 君が喜びさえすれば良い 自分への思考は停止させ 余計な世話ばかりする 所詮僕は脇役だから 君の望まないことと知りつつも スポットライトを君に向ける 脇役は意地悪なのかもね 所詮僕は死から逃げられないから 頑張りは心の中にある見せかけ 身体は頑張れないし じきに訪れる「死」は神のお告げさ 僕は何が恐ろしいかと言え

          所詮僕は

          深夜との決別

          「深夜との決別」 深夜が好きだった いつもいつも3〜4時間の睡眠 今朝も2時起き 顔も洗ったし 着替えたし でも最近 きっと身体を壊すと思い始めた 反面、どうでもいい とも思ってしまう 音楽かけて 一人 リビング片付けて 亡き父母の写真と会話して 妻が起きるまで 延々と野菜サラダづくり 合間にpost もう決まった流れ 気持ちも暗くなる流れ たぶん 鬱病真っ盛り でも そんな深夜が 嫌いになってきた 暗い気持ちになるだけだから 深夜

          深夜との決別

          別に

          「別に」 君は10m先の右前を歩く 僕なんか眼中にない 別に良いんだけど 君は鳥ばかり狙ってる 僕じゃなくて鳥に話し掛けている 別に良いんだけど 君は脇目もくれずに走って行く 僕はのんびりと足下の草花を撮る 別に良いんだけど 君はおにぎり食べてお茶飲んで  「じゃ、向こう行ってるから」 僕はやっと食べる準備 別に良いんだけど その方が  ゆぅーっくり   のぉーんびりできるから

          空の父さんと母さんへ

          「空の父さんと母さんへ」 どうしていますか? いつも微笑む父さんと 底抜けに明るい母さん あの頃そうしてたように きっと一緒に 仲良く手を繋いでいる 大きな造船所で働いていた父さん 診療所の看護師だった母さん どうして知り合ったのか 聞いてなかったね ちょっと心残り 戦争で怪我をしていた父さんと 看護していた母さん きっと父さんが母さんに プロポーズしたんだろ トオルはね 歳をとって気付いたよ 優しかった父さんと母さんに いつも仲良しだった

          空の父さんと母さんへ

          究極の勇気

          「究極の勇気」 苦しくて 苦しくて 苦しくても 息ができなくなっても 心の中で拳を握りしめ もがきもせずに 穏やかな顔で その一秒に その瞬間に 人生を諦める その究極の勇気を持とう 強い気持ちで人を思い 穏やかな顔でいよう 優しい気持ちで振り返り 人生に感謝しよう

          究極の勇気

          「ふたりの時」 朗読・山瑠璃草

          少しだけ 艶っぽい感じのする詩 二人の時 聞いてください

          「ふたりの時」 朗読・山瑠璃草

          「ふたりの時」 朗読・山瑠璃草

          ふたりの時

          「ふたりの時」 窓の外の夜の明かりが 一つ また一つと消えて行く 口数の少ない君は この日を待っていたの…と ポツリと言う 君の瞳の奥にある悲しみは 今夜は見えなくなっている 今はただ 君とこうして居るだけで 君を見つめているだけで 湖に浮かぶ木の葉のように 心地良い時に揺られる 時よ このまま どうかこのまま ふたりを包んでいて欲しい ふたりの時が終わらないでいて欲しい

          ふたりの時

          不思議なパン屋さんの物語

          「不思議なパン屋さんの物語」 ギィ〜! カランコロン! ドアを開けると 焼きたての香ばしいパンの香り ずらり並んだ美味しそうなパン 思わず笑みが溢れる おーい!皆んなー! 来たよ来たよ〜 良い顔しような あっ 見られてるよ あぁあぁ トングはそっとお願いしまーす そうそう 次はこっちこっち 私たちも美味しいよ わぁ 私も選んでもらえた 皆んなー! 私たち 幸せにになるからね さようなら じゃあ元気でね ・・・ どこか 悲しいような

          不思議なパン屋さんの物語

          二輪草

          「二輪草」 地中で寒さをしのいでた   花の赤子は伸びをする 山に 春の陽ふりそそぎ   光は土をのっくする 土を破って咲き競う   ここにも     そこにも       あそこにも 光に向かい   笑顔の花びら開くとき 山の緑にしろ花の   頬をぴんくに染めて咲く 二輪草 二輪草

          頑張れよ

          「頑張れよ」 君はどうしているだろうか 人より早く出社して 一番遅くまで仕事していた 逢えなくなった子供のこと 涙を堪えるように 逢いたい思いを振り切るように 仕事に没頭していた ごめんな 「そんなことはありません」 そう言ってる声が聞こえる 時々そんな君を思い出すけど なるべく君のこと忘れるから ただ いつか子供と一緒に過ごせること 願っているよ 頑張れよ

          眠り船

          「眠り船」 荒れ狂う夜の宙に船を出す 氷が押し寄せる ガツンゴツン 持ちこたえるだろうか また弱気になる 気持ちが船の推進力だというのに だか穏やかな宙の夜は 眠り船がふわりゆらりと宙に出る いつも夜は私を試す 眠らせてやろうかと 私を試す 作った気持ちなど見抜かれる 今夜という夜は 眠りを許してくれそうにない

          負のスパイラル

          「負のスパイラル」 3月の強い雨が 街をグレーに染める ワイパーの周期的な音が耳につく 今朝から体調が悪く 気分も沈みがちだった   昨日までの   あなたの笑顔は   何処に行ったのかしら ハンドルを切りながら あきれ顔の妻   追い詰めないでくれよ ポツリと言葉を吐き捨てた そう答える自分にも嫌気がさした 負のスパイラルってヤツか 独り言のように小さく囁いた

          負のスパイラル