山岳を行く
「山岳を行く」
いつも太陽が輝いていた
額に汗の雫が膨らみ
幾筋も
鼻を伝い頬を伝い流れた
高鳴る鼓動は若さの奏
荒い息遣いは躍動するリズム
まだまだ高いその頂きを仰ぎ
笑顔で呼吸が上下する
岩を一つ また一つ
確かめるように歩を進める
眼下に雲海が広がり
遠く山々は連なり
登って来た尾根を振り返る
ボトルの水を
豪快に口に流し込む
足下に咲く可憐な花が力をくれる
さあもう少し
山岳は夏の音楽となった
写真は 2018/10/28 64歳の時
山梨県 乾徳山の岩山登山
こんなに手足が動かせたのか…