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今まで住んだ町のこと/夢と出会うまで

前回、移動への憧れについて書いたので、今回は今まで実際に住んだ町のことを書きたいと思います。

生まれてから高校生のときまで、東京の23区内に住んでいました。今だから言えることですが、あまり自分に合わない環境でいつもストレスがあったと思います。人の目を気にしすぎてしまったり、強い光や大きい音が苦手なので、都会には合わない性格です。しかも当時はそういう自覚もなかったので、ノーガードでダメージを受け続けている感じでした(笑)

高校生のときに、実家が埼玉に引っ越しました。自宅から10分も歩けば田んぼと畑が広がる景色に感動したのを覚えています。高架を走る電車から眺める空の広さにも驚きました。
この引っ越しをきっかけに、自分には東京が合っていなかったんだと気付くことになりました。比べるものがなければ、自分に合っているのかなんて本当には分からないですよね。
今も実家に帰るたびに、東京よりずっと広い土地の使い方のおかげで、のんびりした気分になれます。

また、住んでいた訳ではないですが、大学が茨城だったので、埼玉より更に広々とした自然を楽しむことができました。東京出身の友達と「東京生まれの人は一度東京を離れてみた方がいい。色々な気付きがある」と話したりしていました。
天気がいい日に筑波山が見えるのがお気に入りでした。

その後、イタリアに語学留学で一年間滞在します。行き先はペルージャ。丘の上の小さな町です。中心街を散歩して、なだらかに下る町並みと向かい側の丘陵を眺めるのが日課でした。鳥の鳴き声がきれいで、心が落ち着く眺めでした。
たぶん、このときの経験が「山並みが見える町に暮らす」という夢を生んだのだと思います。

その後、日本に戻り東京で日本語教師を始めます。都心の日本語学校で約4年間働きました。仕事は楽しかったですが、また自然が豊かな所に行きたいと思い、次に選んだ町が米国アラスカ州アンカレッジです。

アンカレッジで日本語教師のインターンをしながら10ヶ月暮らしました。アラスカの自然はそれまで見たことがない位スケールが大きくて「雄大」という言葉を身をもって実感したのでした。アンカレッジの町を囲む山並みを眺めるのが至福の時でした。朝から夕暮れ、雪に覆われた冬から緑あふれる夏まで、時間と季節を通して色々な表情を見せてくれました。
もう言わずもがな、な気がしますが、このアラスカ生活が私の価値観をガチっと完全に変えてしまったと思われます。「山が見えていれば毎日幸せ」な自分がいるのも発見しました。

帰国後、東京で働き始め、実家を出て東京で一人暮らしも始めました。今住んでいる所は下町っぽく人の触れ合いがあって気に入っています。

が…、やはり山がない!毎日きれいな山並みを眺めて暮らしたいっ!という気持ちが帰国後ずーっとあり、タイミングも良かったので、いよいよ今年長野に引っ越すことにしました。引越し先については、またゆっくり書けたらいいなと思っています。

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