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『おジャ魔女どれみ#』第40話 春風家にピアノがやってくる!

毎日お昼ご飯を食べながらおジャ魔女どれみを1話ずつ観ています。おジャ魔女どれみシリーズにおけるシーズン2となる『#』を観るのは2周目なのですが、今日の回は大好きなピアノにまつわるお話でした。

私と同世代の、特にかつて夢見る少女だった人ならおジャ魔女どれみを観たことがある人は多いと思うので、おジャ魔女シリーズの基本設定の説明は割愛します。

おジャ魔女どれみの魅力って、魔法も確かに登場するけど、闘うべき強大な悪や敵が存在せず、魔法はあくまで日常のちょっとした困りごとに使われているところだと思います。

だから物語が常に私たちの暮らしや日常に近いところにあって、人物像の描写が深く、脚本で魅せてくる。どれみが日々接するクラスメイトに焦点を当てる回もあり、物語上の主役だけが常に主役ではない。

それってすごく人生じゃないですか。

だからわたしはおジャ魔女どれみの物語が大好きなんです。


今回のピアノのお話は、こんな感じの出来事から始まります。

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http://lineup.toei-anim.co.jp/ja/tv/doremi_s/episode/40/


わたしはちょうど幼い頃のどれみと同じくらいの歳にピアノを始めて、厳しい先生についたおかげでとても上手に弾けるようになりました。おかげで趣味として大人になるまでずっと弾いていたのですが、数年前から体の都合で弾けなくなってしまいました。

はるかさんは若い頃ピアニストを目指していたのに、怪我で夢を諦めなければならなくなったという過去があります。その苦しみを支えてくれたのが今の夫、けいすけさんであり、二人の間に産まれたのがどれみと妹のぽっぷです。

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幼い頃のどれみには、自分の夢を叶えたい一心のはるかさんから厳しい指導を受け、発表会でボロボロの演奏を披露したという苦い思い出があります。傷ついたどれみはすぐにピアノを辞め、すべてをなかったことにするため、春風家はピアノを売ってしまいます。その時のはるかさんの悲しみたるや。

だからなのか、わたしがこの回を視聴している時の視点は、厳しい指導を受けるどれみにも重なりつつ、ピアノと別れなければならなくなったお母さん・はるかさんにも重なるのです。憧れと夢が失われる時の切なさ悔しさは筆舌に尽くし難いものがあります。

そんな春風家の秘められたわだかまりが、ぽっぷがピアノを習いたいと言い出すことで、静かに雪解けていく。美しい家族の物語です。観ていると最後には綺麗な涙が幾滴も、ぽろぽろと流れていきます。ピアノを失い傷ついたわたしの心もまた癒やされたように。

おジャ魔女どれみシリーズの中でも、登場人物の根幹となる部分を深く描くのは栗山緑さんの脚本の回が多いような気がしています。今回も栗山さん回。さて、『♯』もそろそろ終盤、次のシーズン以降は子ども時代も観たことがないので、フレッシュな気持ちで楽しめそうです。

物語はいつだって美しい景色を見せてくれる。明日も物語のおかげで生きていられる。お話を生み出してくれるすべての人たちにありがとうを。明日も楽しみだ!


↓Amazonプライムビデオなどで観られます。

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B087MCQWJG/ref=atv_dp_share_cu_r




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