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40代男性の装いについて②

《注意:ここから先は個人的な価値観の話になります》

昨日の記事の続きになりますが、
フォーマルというものを調べてみてすぐに決まりました。

これだ!と。

服装には流行があるのでそれを意識することが服選びだと思い込んでいたんですね。しかしそれだけではなく、服装には歴史があり、その流れで今ある服装がある。
全てのものに起源があることにとても惹かれました。これなら60歳になってもおじいちゃんになっても装いを楽しめるのではと。


過去の話になりますが、
42歳になったばかりの夏、弊社スタッフがSNS投稿用に撮影していた時のこと。
いつものようにユニクロのすぐ乾くTシャツとジーンズで作業をしていた姿をそのスタッフが撮り、投稿したいと確認に来てくれました。
「どうぞ。どうぞ。」
と、言いながらも念の為動画を確認してみると、なんとそこには写っていたのは、中肉中背猫背の崩れたボディラインを晒した哀れな中年男性の姿。
驚愕したと同時に、今の自分の姿を知った瞬間でした。
「この姿では、皆さんに失礼ではないか。」
客観的ビジュアルの哀しみと共に、実は今まで自分都合の装いであったことに気がついたのでした。
確かに、夏場の蒸し暑い日に薄手の速乾性の高いTシャツ一枚で過ごせば快適ですし、ズボンもジーンズならガシガシ履けるのでちょっと擦ったり汚れたりしても気せずにとても楽な気持ちで過ごせます。特に今ではファストファッションの素材もかなり高機能になってきているので、どこまでも楽な服が安価に、すぐに手に入ります。しかしそれを求めた結果、自己中心的な服装が出来上がっていました。
では筋トレしてボディーラインを綺麗にしてTシャツの似合う中年男性を目指せるのかといえば、そんな根性も私にはないですし、そこまでTシャツ・トレーナー姿が好きなわけでもないので、それならば「年相応の装い」を目指すべきだと思った次第。
42歳の年相応?みんなは何を着ているのか?
そう思うと毎日の生活でも周りの着ている服が気になりチェックし始める私。特におじさんたちの装いは気になります。

しかしどうでしょうか。

皆さん同じくTシャツやトレーナーを着ているではありませんか。ジャケットを着ていても中はTシャツじゃないですか。みんな同じ格好だったんですね。何を着ても自由なこのご時世なのに。
60歳になっても夏はTシャツにジーンズ、冬はダウンにジーンズを着るのかな。
40代、50代、60代になった時の自分の姿はどうありたいのか。
「どうありたいか」
60歳からの自分はどうありたいのか。
服装とは自身そのもの。「装い」とは、実はもっとも大切しなければならないこと。
そのことにやっと気がついたのでした。


さておき。


装いを整える、を試みるもののジーンズにTシャツ姿からいきなりチェンジさせられる勇気も財力もないので、ちょっとずつ変えていく作戦を立てました。
順番は以下の通り。

革靴を履く→Tシャツが子供っぽく感じる→襟付きシャツを着る→胸元が質素に感じる→ネクタイを締める→ジーンズとネクタイは合わない→トラウザーズを揃える→ジャケットを羽織らないとむしろ目立つ→ジャケットを着る(今ここ)

皆様に失礼のない装いを、と始めた試みだったのですが、思いがけず良い点がたくさんありましたのでここに記します。

・服が好きになった
・生地に詳しくなった
・服だけでなく、身の回りのものを大切にするようになった
・先人を尊ぶようになった
・白州次郎を知った
・洗濯の量が減った
・服や靴にかかる経費が減った
・毎日何を着れば良いのか悩まなくなった
・人に丁寧に接するようになった
・他人からも丁寧に接してもらえるようになったように感じる
・衣替えが楽しみになった

などなど、経済的にも内面的にも変化があったことをここにお伝えいたします。
また、ここに至るまでの苦悩、シャツや靴などを選んだ時のことはまた〜編という形でご紹介できたらと思います。

長々、ありがとうございました。




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