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NOばかり主張してきた天邪鬼の脳が選んだベクトルはアートに向かいアートから飛び出す矢印らしい



モネさん


憧れのモネさんから

『睡蓮』
『ウォータールー橋、ロンドン、日没』
『ウォータールー橋、ロンドン、夕暮れ』
『ウォータールー橋、曇り』
『芍薬』
『睡蓮の池』
『睡蓮』
『藤の習作』


遭遇する時代の影も想い出としてちゃっかりココロに刻んでおこう

『ウォータールー橋』を撮るスマホを撮る
『ウォータールー橋、曇り』を撮る人影を撮る




広々にのんびりと鑑賞の叶ったキュビズム作品はひたすら肩こりを氣にしているが如く短い首を伸ばし傾げる

パブロ・ピカソ『女性の胸像』
パブロ・ピカソ『肘掛け椅子に座る女性』
パブロ・ピカソ 『ギター奏者』
パブロ・ピカソ『少女の頭部』
パブロ・ピカソ『ヴァイオリン』
パブロ・ピカソ『静物、瓶(マール瓶のある静物)』
ジョルジュ•ブラック
『レスタックのリオ・ティントの工場』
パブロ・ピカソ『輪を持つ少女』
フアン・グリス『ギターを持つピエロ』
ジョルジュ・ブラック『ギターと果物皿』
マリア・ブランシャール『輪をもつ子供』
パブロ・ピカソ『若い女性の肖像』
ミハイル・ラリオーノフ『春』
レオポルド・シュルヴァージュ
『エッティンゲン男爵夫人』
エレーヌ•エッティンゲン『無題』
アメデオ・モディリアーニ『赤い頭部』
マルク•シャガール『婚礼』
マルク・シャガール『キュビズムの風景』
フランティシェク•クプカ『色面の構成』
ジャック•ヴィヨン『行進する兵士たち』
ロベール・ドローネー『パリ市』
ジョルジュ・ブラック『フォックス』
ジョルジュ・ブラック
『小さなキュビズムのギター(テーブルの上のギター)』
ジョルジュ・ブラック『果物皿とトランプ』
ジョルジュ・ブラック『ギターを持つ女性』
ジョルジュ・ブラック『ギターを持つ男性』
パブロ・ピカソ『男の頭部』




猪熊さん

話題の本『時ひらく』の紹介で久しぶりに耳にお迎えした “猪熊弦一郎”さんのお名前
いつかいつかと猪熊さんの作品に出逢いたい欲にうずうずしていたのだが いつの間にかうずうずを通り越してすっかり“イノクマゲンイチロウ”と云う音にてボキャブラリーの仲間入りを果たしてしまっていたようである

ごちゃごちゃしてカテゴライズ不可能なアタマの引き出しに単語として音として収納されていた“猪熊弦一郎”

やっとやっと出逢えた猪熊さんの作品たちの中にあんなに愛おしいピンクと茶色に出逢えるとは

思う存分パノラマ写真を撮れちゃう環境も相まってただひたすらに至高のトキを過ごせた場所は丸亀駅のすぐ目の前

カメラさんが記憶してくださった猪熊カラーとワタクシの色眼鏡を通して見たであろう色の差の合間から引きずり出した記憶色


猪熊弦一郎『自画像』
『窓』
『五つの窓』
『Seven Windows』
『モニュメンタルな窓』
『窓』
『Windows』
『窓』
『鳥のアソシエーション』
『建築と裸婦』
題名不明
『Parade(A)』
『Parade(B)』


『窓』
『四つの角』
『青い角 白い丸』
『丸と仲間』
『白い斜線』
『丸の中の角』
『四つの生きた丸』
『2つのスペース』
『緑の水平と丸の世界』
『スペース6』
『角と丸の握手』
『角の群落』
『空からのレポート』
『地図でない地図』
『地図でない地図(E)』
『飛び行く力』
『透明なる都市』
『地図でない地図』
『顔71』
『四角と丸』
『Landscape (F)』
非常口の案内に彩られた床


『緑色のコラージュ』
『Rainbow z1』
『Rainbow z2』
『Rainbow Z』
『都市空間』
『白の道』
『青の角』
『角と丸』
『カーニヴァルの夜』
『宇宙都市計画』
『宇宙は機械の運動場NO.2』
『宇宙は機械の運動場NO.1』
『ハイウェイパトロール』
『星座からの返信』
『サーカスの村(A)』
『星に生きているスペース』
『通信衛星』
『黄色の隣区』
『The Rainbow  B』?
『ロボットの休日』
『宇宙胚胎』
『創世記の生き物達』
『創成期と時代』


『ハワイの植物』
『鳥とヤシの対面』
『』『密林のスケジュール』『ヤシの木に掲げる』
『アンテナと生物』
『発芽時代』
『無重力地帯 (X)』
『広場の中の言葉』
『青いパーク祭り』
『アリゾナ通信』 

カチナドール

ホピ族の精霊 カチナドール
下駄
『No.1 星からの手紙(ラブ)』



浮世絵倉敷/国芳館


口を開けば養生養生している日々の中で出逢ったのがた歌川国貞さんの『飲食養生鑑』
臓腑なコビトたちがせっせと體内で働いている様子を描いている浮世絵

“描く”とは生涯かけて無縁であったのでへっぽこ過ぎる画力を発達の度合いの確認と云う大義名分を駆使して真似てみる

飲食養生鑑を追う

"お絵描き"で描き出すカラダは自身の認識しているボディイメージであるらしい

胴体ましてや手足など描くとなるともうワタクシにはちんぷんかんぷんな世界である
お手本と数時間睨めっこして描いては消し描いては消してを繰り返す


今のところワタクシのカラダがしっくり落ち付くことの出来るボディイメージの最上はニコちゃん大王型である


カラダとか発達の話はまたいつか


大原美術館を目指して辿り着いた場所は月曜の倉敷である

倉敷


憧れの大原さん辿り着くにはもう少しうずうずと待機しておく時間が必要であるらしい

お世話になる土地にご挨拶をばと目指す先は大原さんを見渡せる位置にあろう阿智神社さん

辿り着いた阿智神社さんの鳥居の横に鎮座しているのは何処かで見かけた記憶のあるような髑髏さん

近づいてしげしげ眺めてみるとどうやらドクロさんは美術館の入り口の案内であるらしい

美術館のお名前が何処からどこまでなのか不思議に思いながら阿智神社さんへの階段を登る

憧れの大原さんのある倉敷の地へご縁を頂いた感謝と更に国芳美術館にまでご縁を頂けるようにワタクシの到着を月曜にしてくださった時間調整と更に更にタイミングよく並ばずにすんなりありつけた美味しいあなご飯への完璧なるご縁をぶつぶつと思い返してデレデレ顔で呟いて御本殿の神さまに摂社さんに末社さんにご挨拶をする


穴子さん

階段を降りてそのままのれんを潜って国芳美術館さん?へ



スリッパと畳の組み合わせに背徳的ドキドキ感を味わいながらも落ち着いた和な空間を彩る浮世絵をしげしげ堪能していく

歴史と文学的知識さらに妖の類いにご縁があれば浮世絵さんの味が濃厚になるらしい

草枕に変身してくれた野草と薬草はワタクシを文学作品の前へ送り出し 浮世絵は歴史へ 脾弱は漱石へ 12年間逃げ回り続けたてひたすら枕として活躍してくれた教科書の頁に迂回の末に辿り着く

高らかないびき止むる草枕 夢枕に立つは漱石かな


さて国芳さんである
『水滸伝』の漢字は辛うじて読めるもそれが何なのかちんぷんかんぷんである

伝だから物語的なものであるようだが いつどの時代の誰の物語であるのか 

浮世絵が描かれた時代に共有されていた物語だとすると浮世絵時代以前の物語で いやそもそも水滸伝を描き出している浮世絵とは何時代から何時代くらいに流行していたのか

ワタクシのアタマはどうも知識の積み重ねスタイルよりも逆算スタイルがお好きなようで



昨年辺りから右脳さんが絵画の前にワタクシを引きずり出してくれるので無縁を決め込んで生きてきた美術館なるスポットにちょぼちょぼご縁を頂いて出来たアートを眼にする機会

勝手な"当たり前"の外側にある西洋アートにあーっと驚き続けて 漸く日本的な“絵”を無意識に日常の“当たり前”へと押し込んでいることに氣付く

ひょこっと脚を伸ばしてお寺さんに伺えば“当たり前”に美しい襖があるし 書はぶら下がっているし
掛け軸はいつも実家の和室の壁の一部分を日焼けから護っている

“当たり前”過ぎる位置のアートからスタートするよりもワタクシの“当たり前”の外側から日本的な美にアプローチしてみるほうが楽しそうである

ワタクシの“当たり前”の外側にある布や土や木は飄々とワタクシの眼と肌まで喜ばせくれている

布・土・木

奈良で出逢った布小物さん
鞄の外で活躍中のバッグインバッグさん
和歌山-徳島の船内の藍


道後温泉白久さんで出逢った
筆脇先生のあずま袋
加賀の木椀
アウトレット品に並んでいた紀州のお櫃弁当箱
無性に土が食べたくてたまらないタイミングで出逢った
『備前玉』


奇跡の一瞬をコウシンして行く自然の色や味はもう言わずもがな

美し自然 色そして味

れんげ
加太の磯
湯煙る別府
新緑流るる吉野川
湯煙るアオ
風揺れる紀ノ川河川敷
生石高原
青空と雲と栗まんじゅう
冬の赤
春のピンク


実るミドリ
芽吹くミドリ
絡み合う湾曲
湾は興居島?
サクライロ
つららる冬
初夏の黄橙


実り
生え
弾け
潜む
灼ける西
朝陽拝む別府湾
湧き出ずる水

ひふみ みよいず
日 火 陽 氷 風 水 御代出ず


浮世絵から寄り道して もう少し当たり前の外側へ脚を伸ばそう

辿り着いた久留米にて 憧れに憧れている久留米絣の新作展が開催されている事を知る

創始者の井上伝さん
綿


工程と道具

地元ならではの久留米絣大セールも
絣のファッションショーや小学生によるクイズや地元野菜の販売まで久留米の魅力がぎっしり詰まっている
来年は旅行鞄がぐびぐび久留米の魅力をお迎えする為のスペースをこじ開けておこう



ジャパニーズアートの魅力を知るならば魅せられた西洋絵画作品を描いた画家さんが惚れたとされるジャポニスムな包み紙と化していた浮世絵が『飲食養生鑑』を筆頭にワタクシの目の前へと現れる

原田マハさんの小説『キネマの神様』を拝読してすっかり個性豊かな映画館"名画座"に憧れを抱いたものの ゲンシハンシャさんに抱かれていてFPRが大発動するであろうワタクシは未だ映画館には近寄れないでいる


ゲンシハンシャさんがグラグラ揺らす
発達のピラミッド

とはいえ惚れた弱みであり強みでもある猪突を以て名画座にモウシンするには絶好のタイミングであろう

"近くの名画座"と検索してみて出て来たスポットが【出町座】さんである
出町桝形商店街にある映画館で以前から商店街を歩く度に氣になっていた場所はどうやら映画館であると判明した

出町座さんの上映スケジュールを調べてみるとどうにも氣になる作品が絶賛上映中であるらしい

春の画

春の画

ワタクシの人生に於ける浮世絵のルートは養生を経て春画に繋がって行くようである

FPR大発動を避けるべく平日の真っ昼間を狙って出町座を訪れてみる

チケットを購入して書店でありカフェでもある一階の壁面にズラリと並ぶ本を手に取りながら入場時刻を待つ

入場の案内によって降りた階段の先のスクリーンひんやりとした空間には中央辺りの席に1人と出口寸前のワタクシ2人だけである

混雑した場合に備えて退路に最も近い席を確保しておいたがFPR大暴走の危機は免れられたようである


春の画を観終えたワタクシが珍しく残していたメモ

着物の美しさ
視点の方向性
信仰
時代の移り変わり 安定から激動 浮世絵から写真
彫りの技術の細かさ 毛
嫁入り道具として
表に出さないからこそ尽くされた贅
彫り曲線美

春画そして浮世絵を観る時に注目したいポイントと特徴であろう


江戸時代に大流行していた浮世絵をパンクなスタイルで表現したのが歌川国芳さんであるらしい

阿智神社さんの階段脇で出逢ったドクロさんは山東京伝の読本『善知安方忠義伝』を題材に源頼信の家老大宅光国と平将門の遺児で妖術を操る滝夜叉姫との対決の場面を描いたものの一部であるらしい

歴史も文学もちんぷんかんぷんであるとなるとこの分かりやすいであろう説明ですらもはや呪文である

倉敷の街中でも大行列中のドクロさん

惚れた浮世絵に近づくべく今までひたすらカタく目を閉じ背を向けてきた歴史に歩み寄ってみるのも面白そうである

どうやら社会とは逆の矢印を辿りたがるのは捻くれ者の拗らせ人生は彩りをもって歴史に出逢いたいらしい

浮世絵倉敷/国芳館さんの和室が建物がとにかく居心地が良いのは倉敷美観地区を一望できる旅館を再生した建物によるものだからであろう

いつかまたふらりと立ち寄れる機会があればMUSEUM CAFE / 茶屋国芳さんにて浮世絵に囲まれてデレデレしながらお茶を啜ってみたい


大原美術館

ミーハー根性を丸出しにして漸く辿り着く事のできた大原美術館さん

異文化の共鳴を拝見したはずであるが大原さんを思い出そうとすると真っ先に飛び出して来てくれるのは棟方志功さんの作品

そして展示されている蔵への廊下や床や階段のギシギシ音や上の階から届く足音

棟方志功の奥さまチヤさん目線で志功さんを描く原田マハさんの小説『板上に咲く』

読み始めたタイミングで出逢えた棟方志功さんのお作品

小説を読み終えてどっぷり志功さんの至高の思考に近づけたらまたいつか逢いに行ってみよう



竹久夢二

夢二さんと云う画家さんについてもお名前だけはなんとかボキャブラリーに並んでいるも そのボキャブラリーからサクッと引き出せるほどの周辺情報を残念ながら今のところ一切持ち合わせていない

松山城のロープウェイ乗り場の向かいに伊予絣に出逢えるお店があるらしい

JR松山駅の待合室にちょこんと展示されていた伊予絣を見つけて

いよいよ絣の虜になっている氣がしながら伊予絣を拝見すべくそのお店へ

ちょうど大量に巣立って行ったらしい伊予絣さんは次回の旅のお楽しみに延期してぷくぷく育っている藍染め用の藍を見せて頂いてお櫃な弁当箱を包む藍のハンカチをお迎えすべく藍製品の並ぶ棚を拝見していると隣になんだかシンとしたスペースを発見する

伊予絣と藍染めとみかんジュースの彩る店内の端にぎゅっと積まれる竹久夢二さん?

店員さんに尋ねてみると 確か以前のお店の更に前にあったお店が夢二ショップでそのお店の閉店時に買い取った夢二グッズが引っ越しによってそのまま眠ってしまって それを最近見つけたんだとか

お値段を拝見すると夢二グッズ特大セール状態である
古いものでシミがあったりするからと云う理由らしい

お買い得と言われるとついつい覗きたくなるものである

竹久夢二

お得過ぎる夢二チャンスに並んでいるグッズ全てお迎えしたいくらいであるが あいにく旅行鞄はアレルギーさんやキキョさんケッキョさんなどのミビョウさん達が襲いかかって来ないよう予防するグッズであっぷあっぷしている為ポストカードを物色してみる

勝手に古臭いと決めつけていた夢二さんのイメージは何処へやら 整列している絵はがきはどれも皆美しい

その中からあっぷあっぷの旅行鞄さんがギブアップしないよう絵はがきを選んでお迎えする

絵はがき 1枚10円

いつの間にやらボキャブラリーがポストカードを引き出しがちであるが文字にして改めて絵葉書と云う言葉が美しい

夢二さんを知るチャンス到来である

福田平八郎さん

大分の九州の自然へ湧き水へと導いてくれたのは福田平八郎さんであろう

『漣』
『水』
『雲』
『紅白餅』
『うす氷』
『栗、松茸』

絵から文学へ
養生から浮世絵へ
浮世絵から歴史へ
絵から土地へ
絵から水へ

天邪鬼故に愉快に拗れたベクトル


あまり意識していなかったけれど今年に入ってからはポンコツボディ故にカラダに興味津々である

ワタクシは新年早々カラダを追いかけて“物語る身体”の展示を拝見する為に三宅美術館さんへ伺っている


“春の画”を拝見すべく伺った出町座さんで手に取った田中ひかるさんの本『生理用品の社会史』
巻末に並ぶ1960年代当時のアンネナプキン広告の大塚清六さんのイラストに一目惚れする

アートからカラダへ
カラダからアートへ
アートから養生へ

矢印めぐりめぐる

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