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精進料理に目覚める3歩前#67 アサヲハジメル

生来ワタクシに憑いて来た
正体不明のタイチョウフリョー
“キノセイ”なる精霊さん達は

カンポウのチカラによって
次々と名前を獲得して行った

ミビョウ軍



キ』エネルギー
『ケツ』アカイエキタイ
『スイカラダの中の正常スイブンを
不足させる『キョ』と滞らせる『タイ』


音読みの組み合わせによる名前

キキョ ケッキョ キタイ オケツ スイタイ

各々正体をあっさりと明かしている最中である

闘い方を習得したら
あとはひたすら実践あるのみである


朝はとにかく忙しい

日々生まれ変わる時刻がアサであるらしい
ニンゲンの産まれるまでの期間が
およそ十月十日であるらしいのだが

この十月十日を組み立てると
朝と云う漢字が完成するらしい

どうやら毎朝生まれ変わっているので
アサは慌しいらしい

シゴルチュウ

夜の間にリセットしてくれているはずの
カラダのお働きのご機嫌を伺ったり

ぷりぷり解毒をしたり

シゴルチュウ

もりもりカラダを起こして行かねばならない

現在の寒さを無視してふとんに張り付いているワタクシではなく

満ち満ちて行く陽氣に
背中をグイグイ推して頂いて

ヨウジョウにのめり込んでいた
初夏のワタクシの朝から始めよう

季節の陰陽

春夏はワタクシのカラダがミビョウ軍によって
どんなに陰氣に引きずり回されていようとも

ワタクシを取り巻く世界は
陽氣に満ち満ちているので

ワタクシのカラダが陰の強い季節には
到底成し得ない事をヤスヤスと可能にする

『冬病夏治』

冬の病は夏に上手くおんぶに抱っこ出来れば
治していただけるのである

冬によってヒエヒエ カチコチとなったカラダを
夏にお願いして
どうにか楽にして頂きたい


陽氣な季節の朝を始めよう



陽の季節の容赦ないせっかちな朝日のチカラは
ありがたいことにカーテンなんぞに遠慮せずに

ワタクシの固く閉じた瞼でさえ
グイグイこじ開けに来てくれる


陰の季節であるならば
シゴルチュウに刻まれたベスト時刻を逆算して

何とか
布団から這い出る準備を始めるところであるが

陽氣に背中を押して頂いているワタクシは
シゴルチュウに忠実に朝を過ごせるのである

とはいえ
陽氣が満ち満ちてくるまで
ワタクシのカラダは
ズルズルと陰氣に引きずられているので
うっかり朝晩の冷えを呼び込む可能性がある

心して布団から出なければならない

布団を出る為に
布団の中でカラダを起こす準備をするのだ



まずは
いちばん少ないウゴキで済む場所から


耳マッサージ

半分夢の中であっても手の届くであろう耳を
手のひらで覆って すりすり

ひっぱったり ひねったりも効くらしいが
ズボラなワタクシはとりあえず耳をすりすりして
ケッキョさんに耳から朝イチの攻撃を仕掛ける

ケッキョ

ヒンケツさん テイケツアツさんには
モッテコイのモーニング攻撃である



そして徐々にカラダを起こしていくが
アットマークは布団の中のままである

全身のびー

腕も脚も思い切り伸ばしてのびーのびーである

どうやらオトナになると
全身のびーを忘れがちなようである

加えて
腕も左右にのびーのびー

みぎもひだりも腕のびー

理想を思い描くならば
朝靄のかかる公園で
上半身ハダカになってガシガシのタオルを用いる
昔の中国映画のような乾布摩擦であるが

どうやら手のひらでサワサワすりすりするだけで
カラダの表面の氣は動いてくれるようである

それならば
布団の中でもお手軽に出来るではないか

手のひらカンプマサツ

カラダ中をワサワサすりすり


それから
足の裏まですりすり すりすり

足裏すりすり

因みに足ウラには
キキョ スイタイ軍に攻撃できるツボ
ユウセンが待機してくれているので
グイグイせずともご挨拶程度にサワサワしておく


さあこれで一応布団を出る準備の完了である



スコッと出られる時はその勢いで
まだまだカラダが布団を求めているのであれば
カラダをネジネジ
モモにものびのび
を加えて布団を這い出る


カーテンを開けて
朝陽を存分にカラダに浴びせて

窓も開けて
ハナにも新しい朝がキボウのアサである事を
お知らせするのだ


ハナにヨロコビのアサ

ハナから新しいアサの存在が届いた胸は
喜んでソレ イチニノサンと香る風に
オープンになってくれるであろう


ハミガキをしゃこしゃこ

ハミガキ

せっかく洗面台の前に立つのだから
少しばかりミビョウ軍の攻撃度合いを
鏡を通して確認する

鏡よ鏡よカガミさん?
ワタクシとミビョウ軍との戦況を教えて

カガミさんに突きつけられる現実

寝起きチェックフェイス

オデコのシワシワ →ヨクネムレテますか?
メのマワリのカピカピ→肝のチョウシは?
ダラダラヨダレ→消化器のチョウシハ?
アゴのポツポツ→サカナ タベスギデハ?


全体をぼんやりチェック

カスイ

キキョさんに
持ち上げるエネルギーを奪われている場合
ホウレイセンやニジュウアゴが
たるたるフェイスにご機嫌よろしく現れている


カガミさんに頂いた現実と
前日の行動を照らし合わせながら
しゃこしゃこ歯ブラシを動かして

口がスッキリしたならば
口周りチェックである

セルフゼッシン

シタを診れば
ワタクシの天敵キキョ スイタイ軍との戦況が
一目瞭然なのである


エネルギーブソクをツクル キキョ
ムクミクリエイター スイタイ


その日の舌が
歯型が付くまでにボテっと分厚くなって
更に真ん中にラインが引かれている場合

キキョさんに動かすエネルギーを奪われて
そこにスイタイさんが
喜んでムクミを創り上げている状態である

更に
キキョさんに派遣された冷えが活躍していたり
ケッキョさんに貧血を贈られていたら
舌はピンクを奪われて冬のようにシロをなす


クチビル フチョウマップ


せっかくカガミを見たのだから
ついでにクチビルまで観ておこう


クチビルさんガサガサしてますか?

上唇がガサガサ ぺりぺりしていたら
下唇がガサガサ ぺりぺりしていたら
口角炎でクチサケ状態なら消化器全般

クチビルに観る不調所在地である

ミビョウ軍の様子のチェックは
これくらいでよかろう

ミビョウ軍にばかりに氣を費やすワタクシは
大抵の場合 眉毛の繋がりの様子を見るといった
ビューティー方向のチェックの存在に氣づかない

そのまま
真実を伝えてくれている筈の鏡に背を向けて

お湯を沸かして朝の白湯とお粥の準備を始める

スープジャーでお粥
対ケッキョの落花生

ご丁寧な朝ごはんなんぞ
ミビョウ軍に憑かれて
常に疲れているワタクシには
まだまだ遠い理想の彼方なイベントである

基本的にお腹に動かすチカラが届いていない朝は
ご飯を受け入れ拒否しがちであるが

そんなお腹の機嫌を上手く取ってくれるのが
お粥さんである

キキョさんによって
"冷えてウゴキタクナイ"を発動しているお腹を
じんわりと温めて
のんびり動けるようにしてくれるのだ


更に
ワタクシの手元にあるスープジャーいっぱいに
お粥を作ったとて

その量はおおよそお茶碗一杯程度である


スープジャーにお湯を注いで
お粥さん準備の予熱をする

ズボラなワタクシは
予熱のお湯をそのまま
夜の間に消費した水分を補うべく
白湯として少しばかり頂く

キキョさんが冷えを呼び込んでいたら
そこにカラダを温めてくれる
生姜やシナモンのお粉をフリフリして

ショウガ入り

ゴクっと潤いと温もりをチャージする


お粥はスープジャーさんに
2時間かけて調理して頂こう

スープジャー粥

とにかく飽きっぽい上に貪欲なワタクシである


キキョさんと闘ってくれるお米のお供として
ケッキョさんと闘ってくれる
落花生クコ黒豆にも

先ほど鏡に教えて頂いた
ワタクシのアサガオチェックに基づいて
スープジャーに入って頂く

最強のお供 梅干し
オキニイリのお茶の佃煮
ちりめんじゃこさん
などなどはスープジャーの蓋を開けてから
お粥を彩って頂こう





再びシゴルチュウを呼び出してみる

シゴルチュウ 

大腸のゴールデンタイムである7時までに
栄養を吸収し尽くした前日のカスを
ぷりぷりと排出する解毒をするのだ



うんちくんとてミビョウ軍との闘いに於いては
大事な戦況チェック対象である

ワタクシの観察眼が届く前に
うんちくんを消し去る魔法の先進的なトイレの
お世話になる場合でなければであるが

バナナに失礼を承知の上
最高の状態をその例えとしてお名前を拝借したい

最高フォルム

そんなバナナ

バナナさん
ありがとう


前日の食事内容が
ベタベタ界寄りのものばかりである場合

アゲモノ スイーツ タベスギ

うんちくんは正直な感想をくれるのである

さて
スッキリしたカラダは
少しばかり動かせそうである


肩ぐるぐる 

肩ぐるぐる 脚のびのび 関節ぐるぐる

キキョ ケッキョさんが優勢でなければ
タイチョーフリョーの黒幕となる
ゲンシハンシャさんへの攻撃のウゴキをいくつか

ゲンシハンシャ

ベイビーな頃のワタクシが
3歳くらい迄に味方につけているのが
理想とされるゲンシハンシャさん

ワタクシに上手く統合されて味方についたら
ワタクシの裏方となって
必要な場合しか出番がなくなるので


必死でワタクシのカラダが生きやすい状態になってしまう事を阻止すべく暗躍している


キキョさんが動き回れる
へっぽこなカラダを作ったり

発達をポコっと抜け落としてみたり
感覚過敏を作ったり
多動 心配 恐怖 自閉などの症なんか作ってみたり
人にも乗り物にも酔わせてみたり
アトピーさんやアレルギーさんの派遣にまで手を伸ばして居たりする

どうやら
日常生活の精神的 肉体的な困りごとまでにも
ゲンシハンシャさんが
着手していたりするのだから

相当なやり手で
タイチョウフリョウメイカーとしては最強力で
ワタクシボディに対してはどうやら黒幕である

思いもよらぬところに
落とし穴をボコボコ掘っているのだ

不快を感じないところからカラダを
ゲンシハンシャさんの束縛から解いていく

ゴロゴロ ネジネジ ぐるぐる ゆさゆさ と


冬ならば朝ごはんに温めて貰えるまでに
キンキンにカラダを冷やされてしまわぬよう
温もりを求めて
布団へ逆戻りを計画するところであるが

真夏ならば
昼間のガンガン照りつけるサンビームを避けて

朝ご飯に氣を貰う前
少しばかり外に出て早朝の優しい太陽に
陽氣を貰っておく


シゴルチュウのベストタイミングにあわせて
お粥の出来上がっている筈のスープジャーの蓋を開ける

7:00-9:00 ご飯


梅干しさんいらっしゃい

お粥さんを食す際に
へなちょこな消化器の味方となってくれる
優秀なアイテムを紹介したい


極小ヘッドスプーン

ワタクシの食欲がガボガボお粥を流し込むことを
妨げてくれる魔法のスプーン

東寺の弘法さんで出逢ったこちらの
確か栗の木で作られたスプーンは

ワタクシの親指よりも少し大きい
スプーンにしては極小のアタマを持っているので
どんなにモリモリお粥を掬おうとも
口いっぱいな分量になることはない

ちまちま ちまちま
お粥さんを口に運ぶ事になるので

意識せずとも唾液による
強力な消化協力を得られる優れものなのだ




朝粥さんにカラダを温めて頂いたところで
朝のヨウジョウを終わりとしよう











顔を洗い忘れている

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