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ちょっとした異文化の向こうに

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グローバルなエピソード集、文化の違いがもたらす面白い誤解、深刻な行き違い、そして有益な体験など。カジュアルに綴ります。
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2016年11月の記事一覧

ある日のおもてなし

ある日のおもてなし

これは、南会津のお蕎麦屋さんでの、ニューヨークから来日した友人との写真です。

アメリカでは、お蕎麦は健康食として知られています。英語でいえばbuckwheat noodle。でも日本食になれた人はSobaといえば理解してもらえることもしばしばです。

ただ、蕎麦とはいっても、海外では本当に美味しいそばにはなかなかありません。こしがあって、つるりとした本格的な手打ち蕎麦は、信州や東北などの「本場」

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英語の決まり文句、Here is a deal. という一言

英語の決まり文句、Here is a deal. という一言

写真のような打ち合わせの場面、一体どのように意見のやり取りが行われているのでしょうか。

この一言は、相手とこうした話し合いをした末に、「ではここで提案しよう」と解決策を表明するときのきっかけとなる表現です。

つまり、compromiseをしようともちかけるときの表現です。

ところで、このcompromiseという言葉。辞書をひけば、「妥協」という意味で。で訳されています。

そして、「妥協」

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芸者と幇間、移ろいゆく「ステレオタイプ」

芸者と幇間、移ろいゆく「ステレオタイプ」

「芸者フジヤマ」という言葉が死語になったこの頃、改めて、古き良き時代の日本へのステレオタイプに今回出会うことができました。

昔、このイメージを嫌った日本人が多くいました。戦後といわれる時代、日本はもっと近代的な国だと背伸びしたがっていた頃のことです。

今や、江戸情緒をかもす「芸者」とその芸も、日本の象徴ともいえる「富士山」も、世界に堂々と披露できる宝となりました。

ご存知かもしれませんが、芸

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日本人は "Maybe" が大好き。。

日本人は "Maybe" が大好き。。

この写真は、私が参加したアメリカでの打ち合わせの模様です。

こうした会議の場などで、日本人が英語の中で最もよく使う表現はと、海外の人に聞くと、共通してでてくるのが Maybe。

打ち合わせのあとなどで別れるとき、これからどこにいくのと聞けば、多くの人が、Maybe I will visit my client near Tokyo station. といっています。次にどこにいくかはっきりして

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ステレオタイプ

ステレオタイプ

インド人と日本人とはよく対極におかれます。よくしゃべるインド人、シーンとしている日本人。中国人と日本人とも比較されます。いきなり中国語でがんがん喋り出す中国人、英語にしなきゃとおどおどして結局何も言えない日本人。

そして、自己主張の強いアメリカ人、何を思っているか言えない日本人。

この言葉を聞いて、ステレオタイプだよという人もいるでしょう。

でも、海外から帰ってくるとこうした比較があたってい

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