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強い力と弱い力 はじめに 6

幻冬舎新書の「強い力と弱い力 ヒッグス粒子が宇宙にかけた魔法を解く
」を読みながらノートをとったり、まとめたり感想を書き留めたりしています。

放射線の放出量地震太陽の燃え方など、私たちの生活に直接関わりのある事柄に影響を及ぼす「弱い力」ですが、この弱い力の「弱さ」には「ヒッグス粒子」と深い関りがあるのだそうです。

やっと出てきました、ヒッグス粒子。と、こんなふうに書いてますが、ビッグバンに興味を持って本を読み始めるまで、ヒッグス粒子っていう言葉も知りませんでした。周りの人がヒッグス粒子について話しているのを聞いた記憶もないし。。。一般的に知られているのかな?そんなふうなので、なんの予備知識もないまま読み進んでいきます。


弱い力の「弱さ」や、そのほかの不思議な性質を説明するために考え出されたものでした。ヒッグス粒子も、発見される前にその存在が予測されていたんですね。

こううして何冊か物理学の本を読んでいると、物理学ってこういうのが多いなあって思います。まず観察があって、そこで見つかった法則を論理的に説明しようとする。そうすると、その時点でわかっている事だけではどうしても説明できない部分が出てくる。そこを説明するためには「まだ見つかっていないけど、こういう性質のこういうものが存在するはずだ」っていう考えのもとに、とりあえずその未知の物質に名前をつけて、今度はその未知のなにかを発見するために、実験や観察を続けていく。ヒッグス粒子もそんななかのひとつだったんですね。


そして2017年7月、とうとうその「ヒッグス粒子」が発見されました。その頃にこんなふうに、宇宙の成り立ちに少しでも興味を持っていたら、このニュースにリアルタイムで感動できたのになーと少し残念です。

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まだ本章に入っていないので、定かではないのですが、ヒッグス粒子はどうやら、私たちを含めたすべての存在に質量を与えるもののようです。ただ、質量に関してヒッグス粒子が関わっているのはほんの1%なんだそうです(あとの99%については、本書の中で後ほど説明されるようです)。じゃあ、ヒッグス粒子はそんなに重要でもないのかというと、そうでもなくて、ヒッグス粒子がないと、電子の質量はゼロになってしまって、これは大変なことなんです。


電子の質量がゼロ

電子が軽いほど原子の半径が大きくなるので、電子の質量がゼロだと半径が無限大となり、原子が原子として存在できなくなる

物質が存在できない


そうなってしまったら私たちもこの世界には生まれてこれないですね。。。!

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