重力とは何か 第1章 4
幻冬舎新書の「重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る」を読みながらノートをとったり、まとめたり感想を書き留めたりしています。
「重力とは何か」の第1章では、重力が持っている不思議な性質や、まだ解明されていない仕組みなどが紹介されています。
普段生活していると、ものは地面に向かって、つまり下に向かって「落ちる」と思いがちです。でも実際は落ちているというよりは、重力という力によって地球に「引っ張られて」いるんですよね。これが「重力の不思議」のひとつめでした。
「落ちる」って、物が「上から下へ」移動するっていうことだと思うんですが、考えてみたら、宇宙から見ると「上」も「下」もないんですよね。もしイカロスの翼の蝋が溶けることがなくて、イカロス自身も太陽の熱に耐えられる体質だったとしたら?
私たちから見ると、イカロスは太陽に向かってどんどん、どんどん上がっていくように見えます。でもイカロスにしてみると、太陽にある程度近づいた時点で、今度は太陽に向かって「落ちて」いくと感じるはずですよね。
そうすると「落ちる」っていうことは、「上から下に移動」ともいえるけど、「重力のもとから遠いほうから近いほうに移動する」とも言える!
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先日、雨で濡れた段差で滑って尻もちをついて、大きな青あざができました。幸い尾てい骨は打たなかったので、大事には至らなかったのですが、地球の重力がこれほど大きくなかったら青あざもそれほど大きくはならなかったことでしょう。
すべって転んだくらいは笑い話ですが、高いところから落ちると骨折どころか命の危険すらあります。それも地球の重力が大きいからですよね。
でもどうやら、重力というのは宇宙に存在する他の3つの力と比べると、途方もなく弱いらしい、というのがふたつめの「重力の不思議」でした。
そして、みっつめの「重力の不思議」は、「重力は離れていても働く」ということです。
これはほんとうに不思議なことだと思います。私たちが重力によって地球に縛り付けられているのはわかりました。ぴょんと飛び上がってもすぐ下に落ちてしまうのは、地球が重力の力で私を引っ張っているから。でもどうやって?
この本によると、どうやら物と物の間では目に見えない粒子が行き来して、重力を一方から他方へ伝えているみたいなんです。でもこの粒子はまだ発見されていないんだとか。
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