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重力とは何か 第1章 1


幻冬舎新書の「重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る」を読みながらノートをとったり、まとめたり感想を書き留めたりしています。


さて、かなり難しいことになりそうな本書ですが、出だしはまだまだシンプルです。

第1章は重力の不思議その1、重力は物を動かす「力」だということ。

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大昔から人間は「なんで物は下に落ちるんだろう」と考えてきたといいます。

そう考えた人ってすごいなって思います。だって私はそんなふう思ったこと、ちらっとでもないですもん。

物が落ちるのは当たり前。物心がついたついた時からあるものって、なかなか改めて不思議に思ったりしないものだと思うんです。そこをあえて「なんで?」って思えるってすごいことだと思います。

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古代ギリシャのアリストテレスは、どんなものにも元の場所に戻る性質があると考えていたようです。石はもともと地面にあるものなので、放り投げても地面に落ちると考えたんですね。

じゃあ、リンゴが木から落ちるのは、リンゴももともとは地面にあったから?それはちょっと変な気がします。リンゴのもともとの場所は枝の先じゃないんでしょうか?

昔の人も、木が土中の栄養分や水を根からくみ上げることを知っていたので、「リンゴの素」みたいなものも地面から上ってきて、木の枝に留まっていただけだと考えたんでしょうか。

でも川の水は?川の水は上流から流れてきて海にたどり着くけど、山頂の湧き水のところには戻りませんよね。っていうことは昔の人も水分が川から海に流れ込んで、海上で蒸発して雨になってまた山に戻るっていうような循環をわかっていたんでしょうか。人の物事を観察する力ってすごいですね。


実際はものに元に戻る性質があるわけではないので、この考え方は正しくはないわけですが、限られた知識の中で人々がどんなふうに世界を理解しようとしていたのかを空想するのは楽しいことです。

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あと、当時の人は物質は火、水、土、空気の4元素があって、土の成分が多いほど早く落ちるとされていました。石が、空気を含んだ羽よりもずっと早く地面に落ちるのはそのためだと考えられていたんですね。

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そして決して地面に落ちてこない月や太陽や星は、地球上の物質とは違って「第5の元素」を持っていると考えられていました。

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さて、そんな考え方を一変させたのが、誰もが知っているニュートンですね。






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