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管理者側から見たテレワーク。これだけは、やってほしい。

コロナ以前から働き方改革については色々なところで語られてきていましたが、自粛期間中に一気に加速しました。経営者目線で見たときにどんな事をスタッフに望んでいるかについて書かせていただきます。

https://saleszine.jp/news/detail/1558

おそらく、コロナ以降もテレワークとか在宅勤務といった働き方は徐々に増えていき、そのまま定着していくのだと思います。

僕が社会人になったばかりの頃は、ファックスと電話でのやりとりが多く、個人ではメールアドレスを持っていないという時代でした。

そこから、名刺に個人用のメールアドレスが会社ドメインで書かれるようになり、会社支給携帯電話の番号が載るようになりました。

いつの間にか、携帯電話の番号は、個人の番号になり、会社の代表番号は固定電話なのか携帯電話なのかわからない070で始まるものも増え、メールアドレスはgmailに。最近では、会社の電話がないというものも増えてきました。

そんな流れの中、主婦と高齢者が主体となっている僕の経営する会社では3年ほど前からテレワークに向けての動きをとっていたので、今回のコロナ自粛ではスムーズに移行することができました。

が、色々と問題は出てくるもの。

やってほしいこと「計画」

自宅で仕事するようになると成果でしか仕事をはかる事ができなくなるのですが、全員がかならず成果を出せるとは限りません。

そこで、いつまでにどんな事を実現させて、会社に貢献してくれるのか?というのを示さなければなりません。

これが「計画」。

たとえば、1ヶ月後に〇〇というプロジェクトを実現させます。そのために、どんなスケジュールで誰と会って、どんな話をして実現に向けていくのかという計画を管理者側に見えるようにしなければ自宅勤務や出社しない時間にどんな動きをしたのかが追いようがないのです。

本来は、目標をたててそれを実行してくれるだけで良いものなのですが、立てた目標を達成できない人の方が多いもの。そういう人たちにしてみると、成果だけで評価されるテレワークとか自宅勤務という仕事形態はかなり苦しいものになるのです。

成果を出せない人こそ、計画を立ててその進捗を追わなければ実現させることができないのだと思います。

やってほしいこと「報告」

出勤してきている時は、そこにいるだけで何となくやる事を指示されてきたというスタッフは、自分で仕事を見つけてそれを通じて会社に貢献するという発想にとぼしい人が多いです。

言われたことをやるという受動的な働き方は、既定の時間そこに居るだけで給料をもらえるコロナ以前の時代には良かったのでしょうが…テレワーク環境では細かい指示が上司や経営者から降ってこない場合があります。

今後はそういう時にどのような動きをするのかで業績や賃金支払いを決めていきます。

テレワーク下にあっては、時給の概念どころか、月給でも支払いの評価基準が変わってくると思われます。雇用という概念よりも、個人事業での仕事単位の発注というようなイメージの振り方が増えてくると思うのです。そこで、テレワークという働き方に慣れるまでは途中経過をしっかりと報告をしておくことが大切だと思います。

課題を見つけて、目標に向かって仕事をし、業務を完了するという一連の動きを着実にこなしていくことが求められるテレワークでは、いまのように既存の働き方から新しい働き方への移行期間に目標に対しての日々の動きを上司や経営者に共有しておくことが必要だと感じます。

もちろん会社も変わる

同時に会社の在り方も変わります。

会社が必要以上に社員を束縛したり、自宅にいる時間を拘束したりすることで社員は離職するのをためらわなくなるでしょう。

これまでは、会社に依存した働き方をしていた為、他の会社が見えなかったのですが、優秀な社員は与えられた仕事は誰よりも早く片付けてしまい、次の仕事を予測して準備に取りかかります。そのため、次の仕事も早く終わらせることができるので、どんどん仕事をこなし効率がよくなっていきます。

仕事単位の発注という認識が当たり前になると、仕事のできる社員こそ早く会社から離れたくなるのです。

起業するなり、副業するなり、自分の時間を自分でコントロールすることができる働き方に自然とシフトしていきます。

その時に管理する上司が無能だったら…優秀なスタッフから先にいなくなります。会社が提供する組織としての器の意味が今までと変わります。

管理する上司の仕事の仕方も、会社のブランドも、人脈も…

管理するだけの上司は必要なくなり、自身も成果を求められるようになります。ただ名刺に書いてある肩書や社名でブランドを使うのではなく、そのブランドを使ってどんな仕事を体験できるのか、どんな人材と知り合えるのかに考え方がシフトしていきます。人脈は個人に由来するものになり、その人脈をどれだけ広げさせてもらえるのか、そのために組織に所属するようになると思います。

全てにおいて価値観とその方向性、組織に対する帰属意識自体が変わるのです。そうした時代に個人は影響力を強くし、会社は組織としての在り方を見直すタイミングがやってきます。

リモートワークでは自主性を持って仕事をすることが求められます。

会社員として給料をもらっている間に自主性を持って仕事をする方法を身に着け、自分で課題を発見し、その課題を解決していく為のチームを構築できる人材に成長を遂げておくことがコロナ以降の社会では必須だと思います。

よろしければ、サポートをお願いします。どんな記事を書いていけば皆さんの役に立てるのか…試行錯誤しながら僕の経験を発信していきます。