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【お礼と感想 4/25勉強会「タテヨコナナメさんのお話」】


子どもも大人もワクワクする取り組みを生み出す秘訣は
「子どもたちがやりたいこと、困っていることが出発点」
「誰もが居心地がいい居場所=ラベルはりをしない」
「頑張るけれど、無理はしない」
「困っていることの見える化をするうちに、連携が始まる」

ゲストのお2人の柔らかい雰囲気に温かく包まれ、お話を聴く私たちの心も満タンになっていく、そんな1時間半でした。

ゲストは、三股町の子ども未来応援団体「タテヨコナナメ」の茭口寿文(こもぐち・ひさふみ)理事長と、同団体が運営するフリースクール「ひる学校」現場スタッフ・主任の玉木昌子先生でした。お忙しい中、子どもたちを送り出したり、仕事を終えてから、三股町からオンラインでお話いただきました。

そもそも、この勉強会「不登校支援をとらえなおす」シリーズは、「不登校の子どもたち、学校に行けてるけど苦しい子どもたちも含めて、一人ひとりを大事にできる場所、子どもも大人も学び合える場所とは?」をテーマとして、竹内元・宮崎大学大学院教育学研究科准教授を講師(ナビゲーター)として2カ月に1回開催しています。
1回目:2023年10月24日
    ゲスト:竹内元先生(宮崎大学大学院教育学研究科准教授)
    「不登校、不登校支援とは?」
2回目:2024年12月13日
    ゲスト:杉田英治さん(NPO法人五ケ瀬自然学校)
    「子どもたちが行きたくなる学校とは?」
3回目:2024年2月27日
    ゲスト:不登校の子どもさんの保護者
    「ある家族からの独り言」
4回目:2024年4月25日
    ゲスト:茭口寿文さん(タテヨコナナメ理事長)
        玉木昌子さん(「ひる学校」現場スタッフ・主任)
5回目:2024年6月25日(火)19:00-宮崎市民プラザ4階・学習室
    ゲスト:未定
         
1回が90分、前半にゲストにお話いただき、後半は竹内先生の進行でゲストへの会場からの質問や、ご意見を共有する、という構成になっています。
参加者は、不登校のお子さんがいらっしゃる保護者の方、不登校支援に携わりたい個人、実際にフリースクールを運営している民間団体、居場所づくりに取り組んでいる方や、現役の先生、大学生など、実にさまざまな立場の方にご参加いただいています。

毎回、会場に10人程度、オンラインで10人程度の計20人程度が参加。
会場参加とオンライン参加の方式が選べるので、仕事や家庭のことで会場まで行くことが難しい方、県外の方にもオンラインでご参加いただいています。
事前申し込み制として安心して話せる場所づくりをめざしています。
また、「参加したいけどできない」という方に、会の雰囲気をお伝えする中で好評なのは、参加者の感想の公表です。
公開OKの方のものだけになりますが、皆さん、ご自身の経験や活動も交えて、丁寧にご記入いただいています。

オンライン対応や会場設営には、参加者の方や大学生がボランティアでお手伝いしてくださっています。

参加いただいている皆さん、参加できないけどSNSの感想をご覧になって応援いただいている皆さんのおかげで、この会は続けることができています。
あらためて、心より感謝申し上げます。
今後も、子どもたち(大人も含めて)の多様な生き方、学びの場を守る・つくる、実現する・続けることができる宮崎を目指して、皆さんとともに、学び、動き続けたいと思います。

4/25勉強会の参加者の皆さんの感想です
○今回の講演会では、タテヨコナナメさんが運営するフリースクールの実態について拝聴させていただいた。ひる学校、ゆう学校、よる学校があり、多様な人々が交わる場として設置されている。とくに、ひる学校では子どもたちを対象にし、子どもたちの日中の居場所づくりの提供を目的としている。
学校に通えない子どものなかには、日中1人で過ごす子どももいるからだ。具体的な活動としては、体験活動を中心とた自然体験活動、ものづくり活動を行なっている。
私は講演会を受ける前、「学力面での支援は充分なのだろうか」と感じていた。しかし、タテヨコナナメさんの運営するフリースクールは学力向上を目的とするのではなく、多様な人々にとっての居場所を提供することを目的としていた。また勉強を強制しなくても、自然のなかでの活動を通して自分のペースを掴みながら、色々な方々が集まる社会に触れ、学校とも関わっていくなかで、子どもたちは勉強に興味を持ち、学校に行きたいと思ってくる。 不登校児みんなが勉強が嫌いで、学校に通えないわけではないと強く感じた。
また、私自身、小学生の時に不登校だった時期がある。その頃は、日中は家に誰もいなかったため、孤独な生活を送っていたことを覚えている。
ひる学校、ゆう学校、よる学校といった1日中居場所が提供されていることは、子どもにとっても大人にとっても心の拠り所となると感じた。

○今日は有難うございました。そして日々のご活動に感謝しております。私の故郷、宮崎でこのような活動があること、大変嬉しく思っております。

○子供たちは、学校ではない居場所を何故に求めるのか。
私事として思い起こせば、 校則、モラル、学習課題、など 今ほどに、大人に子供(児童)の心までをも縛られていなかった様に思う。 また、教職員、家族、と語りふれあう場と時間が持てたことも大きな違いなのでしょう。 本来、子供たちの居場所が如何に有るべきかの施策は、国、行政(教育委員会)役割りのはず。 教育現場、子供たち、親御様、が抱える諸問題の解決に向かうこと、そのうえで、通う学校の域を越え、子供たちが全国各地の子供たちと学習、研究、情報を共有したりするなど、社会教育、人間形成、に資していくことを願っております。

○社会全体で子どもたちを育てる姿は、つい50年前までは普通だった。近所の家の間取りまで、子どもたちは、知っていた。有史以前からきっとそうだったはずで、病気で身体が弱い方も、障がいがある方も、周りが支えて育てることが、多分人類のDNAには、組み込まれていると確信する。
いくら効率を優先する社会になろうと、その人類独自の種としての性質は、変化するはずがなく、もう一度、周囲が助け合って子どもを育てることを、大切にすべきかと思う。三股の取り組みは、そのことを強く意識したお取り組みだと感じる。
教育委員会でなく、社協が、そんな取り組みを支える支援の核にいることも、すごく素敵だと感じます。
子どもたちの笑顔が、スタッフの最高の報酬であるとも感じました。ありがとうございました。

○人件費など、運営に必要な資金の課題につきましては、同じような形態の事業主様にとって、とても重要な課題かと存じます。
子どもの新しい教育現場として、何かしら支援できる方法や補助金制度等があるとよいですね…。周りが声を上げて、宮崎県だけでも何かしらの支援方法が構築されると良いなと感じました。
子どもは地域活性化の要。自分事として、私自身も考えていきたいと感じました。お話を聞かせて頂き、ありがとうございました。

○タテヨコナナメさんの大切にしていた、子どものあるがままを受け入れることということを、私自身も子どもと向き合う上で大事にしたいと感じました。
特に、「よる学校」についてのお話の際に、「ラベリングされない場所」をつくるために、すきなことで集まれる場所をつくったという風におっしゃっていました。子どもだけでなく、大人もあるがままでいられる場所があるからこそ、それを見ている子どもにとっては、多様な生き方を知り自分の在り方を見つけられるのだろうと思います。また、支援する人自身もあるがままでいられる仕組みができている部分が興味深かったです。
スタッフは、それぞれ得意なことは頑張るができないことはやらないとおっしゃっていて、そうやって気張らないけれども、いろんなつながりを大事にする中で周りが助けてくれる環境ができていることそのものも、それぞれの居心地の良さになるのだろうと思いました。
 不登校支援というと、どうも肩肘張って頑張って取り組んでしまいそうですが、そうではなく自然体で子どもたちと向き合うことそのものが大事なんだと学ぶことができました。

○途中からの参加でしたので、最初の部分が聞けなかったのが残念でしたが、とてもすばらしい活動をされていると思いました。
不登校ですと何をして日中過ごすのかという問題がでてきます。学校以外の居場所、選択肢も必要だと感じております。また、現実問題としては、フリースクールの費用・送迎など親の負担が大きいことも親としては頭の痛い問題です。

○とても魅力的な活動をされているなと感じました。事務作業もボランティアでできる方がしているとのことでしたが、ボランティアだからこそ同じ志しを待つ方が集まり、互いに意見が言い合える環境になっている面があるのかなと思います。

○ボランティア的に取り組んでいる代表はじめスタッフの思い、行動力に頭が下がる思いです。運営の幅広さとチーム力が素晴らしいです。ぜひ見学に行かせていただきたいと思いました。子どもさん、保護者のニーズはフレキシブルに対応される。その力に魅力と言うのか、その能力?を学びたいと思いました。

○かたにはめさせる従来のやり方をやめて、やりたいことを探せる場所をできるようにしたことがいいと思う

○自然体だからこそ子どもにとって大事だと思います。宮崎県全体に増えてほしい

○私自身、学校に行けず、日中は一人で家に過ごす日々でした。そのため、「ひる学校」という場があることを聞いて、当時、ひる学校のような日中の居場所があったら良かったのにと思いました。教師を目指すので、学校に通えない子がいたらフリースクールも視野に入れて関わっていきたいと思います。

○「学校に戻す」という考えがいらないと言える時代が来たと聞いて驚きました。その子に合った学びの場、その子にとっての社会は自立。素敵な展開がわくわくします。ぜひ茭口さんに運営の仕方を学びたいです。コネクトの話をぜひ聞きたいです。

○学びの場には複数あるが、学校で学べることが一番良いのではないかと考える。学校とフリースクールの違いは自然体ですごせるかという点にあると知った。一教員を目指すものとして、学校で子どもたちが自然体ですごせる場所(環境)を整えることが大切であると考える。子どもを変えるのではなく、学校を変える(クラスを変える)手だてを考えることが大切であると感じた。

○地域で子ども食堂を開催していて、なかなか学校に行けていない子どもも来てくれています。子どものあるがままを受け入れ、食事をとりながらゆっくり時間を過ごして、心を満たしてもたいたいと思います。地域全体で子どもたちを見守り育てていきたいです。

○本日はありがとうござました。玉木さんの「ゆっくり子どものペースで」という言葉が大変心に残りました。
子どもの様子からも、タテヨコナナメが心の居場所となっているのだなと感じました。スタッフの皆さん、周りの企業や学校などもとても温かく、三股町の良さも出ているなと感じました。
ぜひ、タテヨコナナメさんの活動も見学させていただきたいです。私の弟も、タテヨコナナメさんにお世話になっていたので、自分の目で見に行きます!いずれ、フリースクールに関わる仕事に就きたいです!

○三股町の活動に興味があったので生の声がお聴きできて大変勉強になりました。学校での良い活動や取り組みは、なかなか共有されにくいので(情報が)、どんどん情報発信していただきたいです。これからもよろしくお願いします。

○三股町の取り組みは従来から気になっていたので、実際の様子を知ることができて良かった。皆さんの情熱に驚きました。
同時に、資金の重要性も感じました。継続して事業をやるにはお金の問題は欠かせないと思いました。どの子どもにもあてはまることですが、幼少期からの学びと生活、知識と知恵が結びついておらず、それがゆえに自分が何を思い、感じ、考えているか、自己理解できていないまま大人になっているのを痛感しています。教育、学校とは何なのか、何を目的にすべきなのか、考える時と思います。

○タテヨコナナメの活動に心を動かされました。本来は学校だけの学びの場だけでなく、いろいな場を提供でき、子どもたちが自由に育っていけたらと願いします。宮崎もフリースクールの開設を望みます。制度として安定的に広げて継続できたらと思います。
仕事で大変と思われるのにいろんなことをやってみたいと受け入れて実行されるのが素晴らしいと感じました。

○仕事で大変と思われるのに、いろんなことをやってみたいと受け入れて実行されるのが素晴らしいと感じました。

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