日本人が運営するクリスチャン番組のyoutube翻訳チャンネル「リーハイバレー」は、子育て中の日本人の女性が渡米してから始まった。
チャンネル登録者数1万8千人の「リーハイバレー・ジャパニーズ・ミニストリーズ」(略してリーハイ)は、海外のクリスチャン番組を日本語に翻訳したyoutubeチャンネルであり、その総視聴回数は600万を超え、中には閲覧数が35万件を超える動画もある。
日本では想像もつかないようなキリスト教の神の働きが、アメリカの教会では行われている。
『ジョン・ラミレス 元サタン崇拝者の証』という動画では、高位のサタン崇拝者だったジョン・ラミレスが十字架に救われ、サタン崇拝者からクリスチャンになり、牧師になるまでの証が紹介されている。
「たとえどんな闇の中深くにいた人であっても、イエスの愛に出会ったなら、光の中の新しい人生を歩めるってことを、私は伝えたいから!」と、リーハイで翻訳をしているロイドみよさんは言う。
アメリカ人に見えるような明るい髪色と明るい笑顔。しかし生粋の日本生まれの日本育ちだった彼女が、なぜ海外のクリスチャン番組を日本に紹介するミニストリー(聖職者の仕事)を始めたのか?
「アメリカ人の夫には、日本の英会話学校の仕事で出会ったの。私は日本の短大を出て、5年間銀行で働いた後に10ヶ月間オーストラリアでワーキング・ホリデーを体験した。その経験を活かしたくて英会話学校に就職したの」
そこで現在の夫であるダグさんに出会うこととなる。
それでは、夫に誘われてキリスト教に?
「実は全然違うの。夫のダグさんはキリスト教アレルギーがあって、むしろ道教とか、神道とかに興味があった。私は結婚後に子育てに追われていて必死だった。ダグさんは東京のコンクリート・ジャングルで育てるより、ペンシルバニアの自然豊かな場所で子どもたちを育てたいという思いが、あったみたい」
その時、子育てに追われていた彼女は、「仕事もできない、化粧もできない、ちゃんとした服も着れない」という、偽りのアイデンティティーを全て剥ぎ取られたような思いで育児に煮詰まっていた。
「日本人の親友がクリスチャンでね、教会や教会主催のキャンプに誘ってくれたけど、絶対ムリ! って思っていた。」
「神なんか、絶対信じない!」と言っていた彼女は、結婚後にあることに気づいた。
「何をやっても満たされない。家族を作れば幸せになれると思っていたけど、家族を作っても満たされない。自分の中に、完全な愛がなかったから。だから心がカラカラに渇いていたんだよね」
子育てで行き詰まった時に、親友がキリスト教の育児の本をくれた。
その本の聖書の知恵に救われて、近所のアメリカ人宣教師の住む家で信仰告白(イエスを主とする祈り)をし、その後洗礼を受けた。みんなが祝ってくれた。
「でも、日曜日に私と子どもたちが教会に行くようになったら、ダグさんは教会に家族を取られたと思ったんだよね。それで、アメリカ行きを急いだみたい。もっと家族の時間を大事にしたかったみたいなの」
その時、日本の教会に来ていたアメリカ人の預言者が、「神様があなたを動かす」とみよさんに預言したそうだ。みよさんはすぐには信じず、「きっと他の人に引越しのことを聞いたんだ」と思った。
上の子どもが4歳、下の子どもが2歳の時にペンシルバニアに移住した。そこに立ちふさがっていたのは言葉の壁だった。
子どもの保育園に行っても言葉が通じず、作り笑いでやり過ごし、だんだんと鬱になり、それは一年続いたという。
「幼い英語しか話せないから、バカにされてるようにも感じた。車も運転できない、お金もない。そして鬱になって私が無力にされた時に、ダグさんが教会に行こうって連れて行ってくれたの」
アメリカの教会で、みよさんは「無力なんだけど、自分に価値がなくても愛されている」ということを経験した。
「その人が有益かどうかで友達を選んだりする人も多いじゃない? でも、何もできなくても愛されるということを、アメリカで学んだかな?」
夫のダグさんに「私のどこが好きなの?」と聞くと、「みよだから」と答える。
一般的に「料理ができるから」とか、「やさしいから」というような答えではなく、「みよだから」と答えられた時、それが信じられなかった。
自分は何か価値を付けなければ愛されない存在だという嘘を信じていたからだ。アメリカでの20年で、みよさんは自分のがんばりを手放して、何もできなくても、素のままの自分で愛されるということを学んだ。
そんな彼女が牧師になったことには、不思議な背景がある。
自宅に人々を招いて聖書を学ぶ「バイブル・スタディ」や、地元の教会での奉仕や、リーダーシップトレーニングを受け、10年間ミニストリーを続けた。子どもが大きくなった頃、推薦されて神学校の大学院に進んだ。10年間、神と人々に仕えた実績が、人生学習の単位として認められ、大学をすっ飛ばして大学院へ入学できることになったのだ。
神学校で実践ミニストリーを学び、牧師として按手を受け、今はペンシルバニアの教会で夫のダグさんと共に、牧師を務める。
リーハイで、映画や動画を翻訳する仕事に加え、日本で出版社も立ち上げ、仲間と共に「リーハイバレー・ジャパニーズ・ミニストリーズ・メディア」として、メディア活動もしている。
昨年は日本の千葉県東金市に、民家を改装した教会も立ち上げた。
千葉のエルシャダイセンター・ジャパンは、リーハイの動画を観て救われた人たちが集まる教会となってきている。
「ここでは一人一人を大切にする教会にしたいの。二千年前のイエス様のミニストリーも、一人一人と向き合っていたよね。私はアメリカに行って、愛されたから。
日本人のクリスチャンはほとんどが一世代目のクリスチャンで、祈ってくれるお父さんやお母さんなんて、いないじゃない? それに壊れた家庭で育った人がたくさんいる。
だから、『あなたのことを誇りに思うわ。あなたの存在が祝福なのよ!』と言って人々を励ます教会でありたい。」
現在は、伝道活動をするために、1年に4ヶ月以上の期間を日本で過ごしているロイドみよさん。
彼女の受け取った愛が、多くの心の渇いた人たちに、伝わりますように。
リーハイバレーのYOUTUBE
https://www.youtube.com/channel/UC1DwW7Il7-7JEiZHvRBa6lA
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