noteの皆さん★演劇人の涙に目頭が熱くなった
この時期、演劇の話は伝えずにはいられません。私は、演劇を観る楽しさと喜びを生活に取り入れようと思う市民で組織している「市民劇場」に入会しています。2ヵ月に一度、全国的に活動している劇団のお芝居を観劇する機会があります。先日もコロナ禍ではありますが、万全の備えで、観劇してきました。
今回は、劇団俳優座の公演で、「北へんろ」というお芝居でした。
現代劇で、岩手県の中心部からやや離れた海沿いの集落にある宿屋が舞台のお話です。宿屋の主人や宿泊客とそこにやってくる人たちが、触れ合いを通して、自分の過去と向き合っていくストーリーです。
力のある俳優陣としっかりした脚本、演出で、見る人にきちんとメッセージが伝わってくる、見ごたえのある上質なお芝居でした。
阪神淡路大震災や東日本大震災、そして戦争を通じて、生きることを奪われた人々の魂についても描かれています。
見終わった後に、私は、「明日何が起ころうとも、後悔のないように、今日を精一杯生きよう」と思いました。
この日、とても印象的だったのは、カーテンコールで、出演者が並び、大きな拍手を受けた後の、代表者からの観客へのメッセージでした。
「東京公演は中止になった、今回は市民劇場の皆さんの大変な努力で上演にこぎつけた、私たちの演劇は稽古を重ね、公演が出来てはじめて完結する、この厳しい状況の中、今日は公演ができたこと、本当にありがとうございました」と心の底からの飾らない言葉で、その日公演できた喜びと感動を伝えてくれました。
舞台に並んだ10人の出演者の多くの役者が涙ぐんいました。話に聞き入る観客も私も、目頭が熱くなりました。コロナ禍で、厳しい状況に置かれている演劇人の魂の叫びを聞いたような気がしました。
私たちは観劇することしか応援のしようがありません。少しでも応援できればと思っています。
素晴らしい舞台から、出演者のメッセージから、そして演劇を好きな人たちの拍手から、その場にいなければ感じられない独特の空気感を味わいました。
私はただそこに止まって、静観していたのではいけない、今、出来ることを悔いのないようにしなければと改めて思っています。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《お芝居に生きる人も大変な時代になったねー》
イラストを夢中で描いているばあばとのリビングでの会話です。
「舞台よかったんじゃね、メッセージも人によって伝わり方が違うけんねー、私も行きたかったなー、ほじゃけど、今、芸術や文化に携わっとる人らは大変じゃねー」
「役者さんも舞台挨拶の時に、涙しとったけんね、やっと公演出来た喜びじゃたんじゃないかな」
「コロナ収束を願うばかりじゃねー、あんた応援するんはええけど、徹底防備で行かんといかんよ」
次の観劇はまた2ヵ月後の予定、俳優座劇場プロデュースの罠です。その頃は、コロナ問題が少しは落ち着いていて欲しいなと思います。
【ばあばの俳句】
春風に誘われてゆく散歩道
お天気がいい日には心地いい春風が吹き、心も軽やかになります。母はやさしい春の風に誘われて、重い足を一歩踏み出し、散歩に出掛けました。
これからは少しづつ気候も穏やかになって、お年寄りにもやさしい季節になってきます。遠くまでの外出は、難しくても、お散歩なら無理なく外の空気が楽しめますね。
▽「ばあばの俳句」「毎日がバトル:山田家の女たち」は毎日、音声配信しています。聞いていただけたらうれしいです。
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私のアルバムの写真から
また明日お会いしますね💛
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