見出し画像

どっちが好き◇白黒とカラー

私の92歳の母は、いつも新しいものに挑戦しています。

2枚のイラストを描いて、私に聞きました。

「あんた、どっちが好き、どっちがええと思う」


同じモチーフを白黒とカラーで描いて、聞くのです。

「墨の濃淡とカラー、あんたはどっちがええかな・・・・」



こちらは、深山の滝を墨の濃淡だけで表現したものです。



こちらは同じ構図の風景に、色を加えたものです。
色を付けることで滝の表情がどう変わるか、その変化を見たかったそうです。




想像力が豊かになる白黒の世界と、描き手の印象を明確に伝えるカラーの世界、母の「どっちがええ」の問いかけに、私はいつも以上に作品をじっくり見比べてみました。


見る度にいいなと思うイラストが変わってきます。
私は、自分自身に色を委ねられている白黒の作品がいいなと思いました。


【毎日がバトル:山田家の女たち】

《色は閃きなんよ》


※92歳のばあばと娘の会話です。

「目をいたわりながら描くんで白黒で大胆に表現してみて、調子が良かったら色を加えるようにするんが一番ええかな・・・、長く描かんようにせんとね」

「お母さん、色の使い方が分かってきたん」

「ちいと分かってきたね、色は閃きなんよ、それと体調で加えるかどうかを決めるんよ

「色付けは体調次第なん」

「白黒は早く描き上げられて、カラーは色々悩むけん時間がかかるんよ、慣れて無いけん悩むんよね・・・」

こうして一作一作に工夫を重ねていることが、母の力になっているんだと思います。


 
最後までお読みいただいてありがとうございました。
たくさんある記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただき心よりお礼申し上げます。
この記事が気に入っていただけたらスキを押していただけると励みになります。


また明日お会いしましょう。💗


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?