おばあちゃんのルーティーン

私の母は93歳です。
どんなことを投げかけても自分なりの考えを返してきます。
「あんたには、生きとるうちは何でも言うよ」
先日も私にそんなことを言っていました。

母の頭はとても明解です。
年齢に関係なく打てば響く、そんな感じです。

母に聞きました。「お母さん、どうしてそんなに頭がクリアーなんかなー」すると母は「あんた、私は毎日日記を書きよろがね、それが頭の体操になっとるし、物忘れもせんのよ」と答えました。

母はもう何十年も日記を毎日つけています。どんなことがあっても休むことがありません。
母が日記を書いているのは子ども用の落書き帳です。

B5サイズの落書き帳に、日付とその日の天気を書いて、日記が始まります。

朝何時に起きて、何をして、何を食べたか、何をしたのか。それに加えてその日のトピックスやニュースを記して、特に印象深かったことをイラストに描いて残してます。

趣味の俳句も一句添えて、日記が書きあがります。

これまでに描きためた日記は数十冊

「お母さん、毎日本当に、続くねー」と言うと母は「何でも　始めたら止めんのが私の性格なんよ、それが私」と気合いが入った顔で答えてくれました。

「毎日、日記しっかり書きよったら、お母さん頭もシャキッとすらいね」と言うと「私は皆さんにもお勧めしたいんよ、これは認知症の予防になると思うよー」とより力強く言いました。

何でも途中で放り出さない母ならではのルーティンは、母の心と体の健康作りの根幹なんだと思います。

本当に素晴らしいルーティンです。

「あんた、いつかこれをゆっくり読むことがあったら、あんたのためにもなると思う」とポツリと母が言いました。
私は「えっ、お母さん私のために書きよるん」と驚くと「私の思いがいつか伝わったらええと思とるんよ」といつものいたずらっぽい表情でにっこりしました。

最後までお読みいただいてありがとうございました。
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また明日お会いしましょう。💗