もうすぐグレイヘアデビュー
ここ数年ずっと悩んでいることがある。私が個人的に抱えている問題だ。
そのことを吐露すれば「あなたは何てちっぽけな人なの、そんなことで悩んでいたなんて」と言われるだろう。
しかし外見を気にする私にとって、大きな問題なのだ。
noteは自分の内なる思いを書いて伝えることで心が解放されるいい場所だと思っている。だから私は、こうしてnoteに記す事で自分の気持ちを整理しようとしている。
私は5年前からウィッグを被っている。それをほとんどの人は知らない。
その事が自分を偽っているような気がして罪悪感と闘っていた。ウィッグをやめようと思っているのに、やめる勇気がないのだ。最近は助走期間として帽子を被ってタイミングを図っている。
病気の治療のために、日常生活をウィッグで過ごしている人もいる中で、私の悩みなど取るに足らない事だと思う。しかし私にとっては大きな大きな問題なのだ。
12月末に古希を迎える私は、70歳を契機に変わると決めた。「古希を機にウィッグをやめる。」そう決心して1年余りが経つ。
テレビ局でアナウンサーをしていた私は人目を気にして、少しでも若々しくいることに執着していた。そんな私が、髪を染められなくなったのは還暦を過ぎた頃。美容院で毛染めをすると湿疹が出て痒くなり、染める毎にアレルギーが酷くなって、とうとう染められなくなった。
仕方なくウイッグにしたがそれがなかなか馴染まない。母は「あんた、何となく違和感があるねー、ウイッグを被らん方が知的でええのに」と、私にグレイヘアをすすめていた。
テレビに出ていた頃の私を知っている人たちにグレイヘアの私がどんな風に映るのか、そんな心配が私の決断を遅らせている。
ウィッグを付けた時と外した時では明らかに5歳から10歳年齢が違って見える。ウイッグを被らないと間違いなく老けて見えるのだ。
ウイッグを被っても被らなくても私の中身は変わらない。しかし鏡に映るグレイヘアの自分の姿を見ているとエネルギーが失せるのだ。そんな自分に踏ん切りをつけなければ、明るい気持ちで70歳を迎えられない。そう思いこうして書いている。
「頑張れ私、まんまの私をさらけることを嫌がるな、ウィッグを取ることであなたは成長するはずだから」もう一人の私がエールを送っている。
そうなのだ、そうすることで新しい自分に出会えるはずだから。
そして私はもうすぐグレイヘアデビューをする。
最後までお読みいただきありがとうございました。たくさんの記事の中から、この記事にたどり着いてご覧いただき心よりお礼申し上げます。記事がいいなと思ってスキを押していただけると励みになります♡
また明日お会いしましょう。💗