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納得できるまで諦めない93歳
「noteのヘッダー画面に使うので、お母さんの自画像を描いてくれない」と頼んで母が描いた自画像にびっくりしました。
「お母さん、これは何年前のお母さんかな・・・」と笑いながら言うと、「別にいつでも無いよ、私はこんな顔しとるんよ」と言う答えが返ってきたので、私は母に拡大鏡を渡しました。
「お母さん、よーく見て見て、こんな顔しとる・・・」
母に最初に渡された自画像がこちらです。
![](https://assets.st-note.com/img/1690458559666-kiQYSJhzuA.jpg?width=1200)
「お母さん、これは40年前のお母さんじゃろう、これはいかんわい」と言うと母は「ほうかね、それじゃあほうれい線を描かんといかんね」と不満な表情になって、鏡をじっくり眺めながら自分の顔を描き始めました。
暫くして描いたのが、こちらの自画像です。
![](https://assets.st-note.com/img/1690458723014-w0TluyPQGA.jpg?width=1200)
母がほうれい線を意識して描いたのが分かります。これを描き上げるのに母は物凄く時間をかけていました。
しかし本人は、納得できないようでした。
凄みがある表情が、気に入らなかったようです。
また暫くして次の一枚を描いてきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1690458886649-PTwz52aGG1.jpg?width=1200)
母は「まあこれならよかろがね」と自分なりに納得できていたはずでした。
ところが、次の日の朝にはこの作品を描いてきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1690458976873-ulxYh1ON2Y.jpg?width=1200)
私は「あらあら・・・」と思ってそのイラストを眺めながら、
「お母さん、これをヘッダー画面にしたら、みなさんびっくりすると思うよ」
「あんた、私はもうこれ以上は描けんのよ、あんたが最初の自画像が若すぎる言うけん、こんなに悩む結果になるんよ」
私は、申し訳ない事を言ってしまったなと後悔しました。
納得できなかったばあばは、翌日も自画像を描いていました。
それがヘッダー画面に使ったこちらのイラストです。
![](https://assets.st-note.com/img/1690587928325-E8PCa5gdnJ.jpg?width=1200)
私はばあばの執念を見ました。
![](https://assets.st-note.com/img/1690511265632-0y0YreZyWT.jpg?width=1200)
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《その内それらしくなったけどまだまだです。》
★93歳のばあばと娘の会話です。★
「緊張して中々描けんかったんよ、何回も描きよってね、自分を描くんはは難しいわい、つくづくそう思た」
「お母さんは最初に物凄く若く描いてきたよね」
「あの時はスカーフに重点を置いて描いたら若々しくなったんよ」
「それから後はそれなりじゃけど」
「次に皺を付けてみたら怖い顔になったんよ、その内それらしくなったけど、まだまだです」
母の探求心と諦めない心は本当に素晴らしいです。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
たくさんある記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただき心よりお礼申し上げます。
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![](https://assets.st-note.com/img/1690511565173-8SobcBlEHp.jpg?width=1200)
また明日お会いしましょう。💗
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