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納得できるまで諦めない93歳

「noteのヘッダー画面に使うので、お母さんの自画像を描いてくれない」と頼んで母が描いた自画像にびっくりしました。


「お母さん、これは何年前のお母さんかな・・・」と笑いながら言うと、「別にいつでも無いよ、私はこんな顔しとるんよ」と言う答えが返ってきたので、私は母に拡大鏡を渡しました
「お母さん、よーく見て見て、こんな顔しとる・・・」

母に最初に渡された自画像がこちらです。


「お母さん、これは40年前のお母さんじゃろう、これはいかんわい」と言うと母は「ほうかね、それじゃあほうれい線を描かんといかんね」と不満な表情になって、鏡をじっくり眺めながら自分の顔を描き始めました


暫くして描いたのが、こちらの自画像です。

母がほうれい線を意識して描いたのが分かります。これを描き上げるのに母は物凄く時間をかけていました。
しかし本人は、納得できないようでした。
凄みがある表情が、気に入らなかったようです。

また暫くして次の一枚を描いてきました。

母は「まあこれならよかろがね」と自分なりに納得できていたはずでした。


ところが、次の日の朝にはこの作品を描いてきました。

私は「あらあら・・・」と思ってそのイラストを眺めながら、
「お母さん、これをヘッダー画面にしたら、みなさんびっくりすると思うよ」
「あんた、私はもうこれ以上は描けんのよ、あんたが最初の自画像が若すぎる言うけん、こんなに悩む結果になるんよ
私は、申し訳ない事を言ってしまったなと後悔しました。

納得できなかったばあばは、翌日も自画像を描いていました。
それがヘッダー画面に使ったこちらのイラストです。


私はばあばの執念を見ました。


【毎日がバトル:山田家の女たち】

《その内それらしくなったけどまだまだです。》


★93歳のばあばと娘の会話です。★

「緊張して中々描けんかったんよ、何回も描きよってね、自分を描くんはは難しいわい、つくづくそう思た」

「お母さんは最初に物凄く若く描いてきたよね」

「あの時はスカーフに重点を置いて描いたら若々しくなったんよ」

「それから後はそれなりじゃけど」

「次に皺を付けてみたら怖い顔になったんよ、その内それらしくなったけど、まだまだです

母の探求心と諦めない心は本当に素晴らしいです。



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