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君にはできないと言われたこと

「人生における最大の喜びは、君にできるわけがないと言われたことをやってのけることだ」(バジョット:イギリスの経済学者)

「君にはできない」
 と言われたことを、やってみせると痛快だ。
 だがそんなとき、
「前言撤回だ。見直したぞ」
 とは言われない。
 大抵言った本人が忘れているだろう。
 言った人からすれば、言葉の綾でちょっと失言だったかな、くらいに思うかもしれないが、大した問題ではないのではないだろうか。
 言われた側は内心怒って、
「自分の限界を他人に作らせるわけにはいかない」
 とか、
「自分の事なんか、全然わかっていないじゃないか」
 と言ってやりたくなって、奮起するのだが、それは若いうちの話である。
 何度もそんな場面を経験すると、
「見返してやる」
 と思わなくなった。
「この人は、自分の能力をこのように評価しているんだな」
 と他人事として捉えるので、心にまったく響かない。

「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。