【図解1018~1021】図解好きが語り合う「図解お茶会」を1年続けてみて
この記事は図解アドベントカレンダー3日目の記事です。
第6回図解お茶会参加者の加島一男さんにアドベントカレンダーにお誘いをいただき、いい機会なので1年間続けた図解お茶会についてふり返りをしてみました。
記事を読んで興味を持たれた方は、ぜひ実際にお茶会にも参加してみてくださいね!
そもそも図解お茶会ってなに?
図解好きが図解について語り合う会で、セミナーや勉強会などの「懇親会だけを切り取ったもの」のイメージが近いです。
2019年11月に第1回を開催し、第2回の後は新型コロナウイルス感染拡大のためしばらく開催を見合わせていました。
その後2020年6月よりオンライン(zoom)で再開し、現在は1~2か月に1回のペースで開催しています。
「語り合う会」なので、フリートーク主体でレクチャーやワークはありません。
第3回からは事前にお題を出し、みんなでそれを図解したものを見せ合う「お題図解」もしています。
図解お茶会をはじめたきっかけ
「図解についてじっくり語り合える場が欲しい」と考えたのがはじめたきっかけです。
図解自体とはもう18年以上の付き合いになりますが、今のように本格的に取り組み始めたのは2018年の5月頃でした。
その頃はちょうどTwitterで行武亜沙美さんを中心とした図解ブームが起こっており、Twitterやnoteで「図解チャレンジ」と称して図解を描いている人が結構いました。
そういう方とのTwitterやnoteでの交流を楽しみつつも、ネット上ではどうしても短いコミュニケーションになりがちで、やや不完全燃焼な気分を持て余していました。
そこで、以前日本図解協会の多部田憲彦さんとお会いして図解について語り合ったのが楽しかったことを思い出し、同じような場を探しましたが結局見つからず。
以前別のテーマのお茶会に参加していたこともあり、「参加者としての経験はあるし、ないなら自分でやってみるか」と始めたのがきっかけです。
お茶会をして得たもの
・図解について語り合う楽しさ
・図解仲間と図解の縁
これはそのままですね。私は図解が好きなので、やはり図解のことについて話すのは楽しいです。
図解は趣味としてはかなりマイナーなので、今までの人生で図解が好きという人は身近におらず、当然、周りの人に図解について熱く語ることもありませんでした。
それを図解という共通項がある人同士で、お互いの熱量を受け止めつつ語り合えるのはやはりかけがえのない時間だと感じます。
お茶会で話した人とはその後もTwitterやnoteでつながっており、以前より「図解の縁」が拡がったことを感じています。
・自分と違うスタイルの図解への寛容さ
自分の中である意味予想外だったのがこの「自分と違うスタイルへの寛容さ」でした。
口では「図解に正解はなく各々のスタイルがあります」と言いつつも、今にして思えば私の中でどこかに「図解は図解パターンのようなフレームワークを使い、表現がシンプルなもの」という意識がありました。
それが、お茶会で様々な図解スタイルの方と顔を合わせながら交流する中で、自分と違うスタイルの図解を見ても「自分とは違うけど、これはこれで図解だよね」と以前より落ち着いて受け止められるようになりました。
頭でわかっていた「図解は人それぞれ」が腑に落ちたのは、自分にとって図解お茶会で得た大きな収穫でした。
・コミュニケーションと人間の幅が広がった
私は低エネルギーで疲れやすく、かつ人と話すのが苦手なため、仕事では意味を最短距離で伝える「業務連絡」のコミュニケーションばかりでした。
その中で、お茶会で「意味を求めない語り合い」をすることを覚えたのは、自分にとってコミュニケーションと人間の幅を広げることにつながりました。
・「力の抜き方」がわかった
私は失敗をとにかく避けたい人なので、何事も事前に準備をしてレールを敷き、本番でもできる限りそのレール通りに進めています。
その結果、会議や打ち合わせでは「山田さんの仕切りは安定感があって安心できる」と好評なものの、レールを敷くがゆえにそれに縛られ、窮屈な思いをしていました。
それが、図解お茶会の場では「何も考えずに語り合う」ようになったことで、最近は「肩の力を抜いて楽しむ」ことに少し慣れることができたように感じています。
お茶会の苦労と工夫
・参加者集め
イベントの例に漏れず、図解お茶会も参加者集めが一番のハードルです。
やはり告知してから参加者が集まるまでは毎回不安で、かなり胃に来るものがあります(お茶会の初期は、キャンセルで人数が足りなくなっての延期も経験しました)。
参加者が集まるまでは気になって何度もSNSの通知を見てしまうため、図解を描く時間やエネルギーの一部をそちらに使ってしまう面もあります。
参加者募集には
を中心に使っています。
応募としてはTwitter経由が一番多く、noteとFacebookがほぼ同数です。
参加者集めの工夫として、普段noteやTwitterなどを閲覧している時に気になった人はメモしておいて、個人的にお誘いすることもあります。
・会場確保
今はzoom開催なのでラクですが、第1,2回のリアル(オフライン)開催の時はとても苦労しました。
気軽に参加してほしいこと、レクチャーやワークなどの「価値を提供する」ものではないことから参加費は無料にしていましたが、これは会場確保にお金をかけられないという意味でもあります。
雰囲気の良さそうなカフェを探して下見などもしていましたが、当日満席だったり(休日開催なのでカフェは予約ができない)、実は時間制で突然退店を促されたりと色々苦労がありました。
新型コロナウイルスが落ち着いたらリアル開催も再開しようと考えており、その際は公民館の会議室等の活用も考えています。
・会が盛り上がらない
最近はだいぶ減ってきましたが、私の力不足で会の途中に長い沈黙ができてしまうこともありました(特にzoom開催に慣れない時期)。
「メモをせず自分も一参加者として会話を楽しむようにする」「意識して合いの手を入れる」「事前に参加者の方の予習をし、話題をいくつか考えておく」などの工夫をすることで、最近は長い沈黙はほぼ解消しました。
また、こういう会ではよく話す人にどうしても発言が偏りがちなので、あまり発言がない人には意識的に話を振って発言の機会ができるだけ均等にし、「ひとりひとりが楽しめる会」にするよう心がけています。
会ごとに話題が変わるのがお茶会の醍醐味
図解お茶会はフリートーク主体なので、その会の参加者の方によって話題が変わるのが特徴です。
「図解を描く手順や工夫、コツ」「図解の好きなところ、モチベーション」「図解の学び方、学べる場」については特によく出てくる話題です。
また、参加者の方の背景によって、演劇や環境問題、数学、プログラミングなどを絡めた話題に展開することもあります。
その回特有の話題はもちろん、よく出てくる話題についてもどの程度掘り下げるかはその時々で大きく異なり、まさに「同じ会は2度ない = 何度参加してもその時々で楽しめる」のが図解お茶会の醍醐味と言えます。
おわりに
この記事を書いていて、図解も図解お茶会も、ある程度の期間行っているため自分にとってある意味「当たり前」になり、意外とそれ自体と向き合う機会がなかったことに気づきました。
そういう意味で、今回の図解アドベントカレンダーはそれらについて考えるいいきっかけになりました。
加島一男さん、お誘いいただきありがとうございました!
図解アドベントカレンダーはこちら。ぜひ他の方の図解記事も読んでみてくださいね!
12月のお茶会は現在も参加者募集中なので、この記事を読んで興味を持った方はぜひお申込みください。
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