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春風の京都・稲荷山登頂リベンジ旅「念願の初登頂」


顔から火が出ました。

「稲荷山」なのに「伏見山」ってずっと書き間違えていたんです。投稿直前に気づきました。今は全記事訂正済みです。ちなみに明治天皇の伏見桃山陵あたりが伏見山と言われています。これはもう詫び参拝するしかないですね。あのあたりを散策するのは祖母に連れられて以来かも。我儘言って泣きじゃくって今日までなんとなく足を遠ざけていた思い出の場所になります。

さて前回は刀剣ゆかりの長者社神蹟こと御劔社を参拝しました。今回はその続きからになります。



稲荷山頂上へ


永遠に続いているかのような石段を一歩また一歩。

踏み外さないよう慎重に登っていきます。どんどんと両足に乳酸が溜まっていきます。頂上に近いためもう休憩スペースはありません。さすがに疲れてきたので前後を見渡し迷惑にならないように立ち止まりました。呼吸を整えて水分補給。稲荷山は山価格の自動販売機が置かれていますが、水筒もしくはペットボトル持参がオススメ。標高200mちょっとの低い山ですが手ぶらはさすがに危険です。

初挑戦したときよりも体力がついていたので、一、二分ほどで回復するできました。再び長い石段を登っていきます。


おっこれは。

noteのフォロワーさんたちの稲荷山記事を事前にチェックしていたので、山頂が目の前にあることにすぐ気づく事ができました。参拝者の方たちも安堵の表情を浮かべています。


山頂を示す手書きの看板です。

確認の問い合わせが殺到し、それが原因で山頂手前のお店が看板を作り設置したのでしょうね。そういえば「山頂の三角点にタッチ」という謎の風習が流行っていますね。ハッキリしたことはわかっていませんが、国民的エンターテイメント番組になったSASUKEの赤い押しボタンが関係しているのでは、とクセの強い推理をしてみました。もしかしたら三角点にご利益的な意味合いがあるのかもしれません。何はともあれ迷惑行為ではありませんし、第三者がとやかくいう話ではないですね。変なまとめ方でごめんなさい。



上社神蹟
(一ノ峰・稲荷山山頂)


稲荷山山頂に鎮座する上社神蹟です。


上社神蹟(一ノ峰)
上社神蹟は稲荷山山頂の一ノ峰に位置する七神蹟の一つです・
往古より末広大神と称えられています。

駒札より引用

行列ができているのに祝詞らしき言葉を口ずさんで長時間祈る人、割り込む人がいました。もちろん他の参拝者は礼儀正しくて、国籍、宗派の垣根を超えて良い人ばかり。

先日、対馬の神社で一部の韓国人観光客が問題を起こし韓国人出禁という騒動へと発展しました。境内の煙草は言語道断。火事の原因になりハッキリ申すならば放火に近い犯罪行為です。ポイ捨てに関しては伏見稲荷大社参道でも普通に見かけました。

  • 愚かな人間はどの国にも一定数いる

これは私の考えです。民度という身勝手な尺度がネットで飛び交っていますがどこにでもならず者はいます。聖人しかいない地域なんてこの世に存在しません。ただ彼らの外国人への憤りはわからなくもないです。靖国神社落書き事件やホテル備品盗難など、犯罪者の海外逃亡を許している報道が続いています。外国人出禁という神社の厳しい対応に賛同する国内世論が大きいのは仕方ありません。警察がもっとしっかりすべきだと思うのですが国際政治が絡んでいるので難しいんでしょうね。東アジアの靖国嫌いはかなり深刻で国家が対立を煽っている面もありますし。観光産業は右肩上がりでいい傾向なのですが、一方で尊王攘夷運動が活発化した江戸時代末期に逆戻りしているような気がして、外国人に対する国民感情の悪化が心配です。



中社神蹟(二ノ峰)


こちら二ノ峰の中社神蹟になります。

枕草子152章「うらやましげなるもの」にて清少納言が休んだ場所だとされています。


「ねえ、山頂まだなの?」

稲荷山登頂を果たした私は一ノ峰から順に下っていったのですが、すれ違い様に息を切らしながら友人や仲間に訴えているのが聞こえてきました。私は微笑ましいなぁと優越感に浸りました。

実はこれ。あんまりよくない感情ではあるんですよね。上から目線。いわゆるマウントというやつになります。山は人の性格が露わになると言われています。修験道の修行場が山なのは自分の心と向き合うことを目的にしているのでしょう。

七度詣していた女性は疲れ切っている清少納言をみて、私と同じ気持ちにはなっていなかったと思われます。聡明な清少納言のことですから、もし彼女にやましい心があったなら一発で見抜いて、否定的な言葉を枕草子に書き綴っていたのではないでしょうか。


中社神蹟(二ノ峰)
中社神蹟は稲荷山の二ノ峰に位置する七神蹟のひとつです。
往古より青木大神と称えられています。

駒札より引用

稲荷山は参道からは頂上を確認することは出来ません。

「あと何段」という説明がないので体力のない人は心が折れてしまいがちです。一回目の私がまさにそうでした。他者と比較して優越感に浸るのではなく、真正面から自分と向き合って己の心を磨きながらお山巡りをするべきでした。山登りも信仰もまだまだ初心者の私です。



荷田社神蹟(間ノ峰)


こちらは伊勢大神と崇められている荷田社神蹟になります。

稲荷社は古代の豪族、秦氏と荷田氏と大変ゆかりの深い神社で、荷田氏は代々伏見稲荷大社の神官を務めていました。一番有名な人物といえば荷田春満になりますでしょうか。


荷田社神蹟(間ノ峰)
荷田社神蹟は稲荷山の間ノ峰に位置する七神蹟の一つです。

駒札より引用

国学って何?

反抗期だった当時の私は真面目に歴史の授業を受けなかったので、国学の意味がまったくわかっていませんでした。なんでわざわざ自分の国を調べる必要があるのって。

京都検定の勉強をしているうちに全容がわかってきました。平安時代から江戸時代までずっと戦乱が続き、当時の様子を記す文献がずっと放置され、気づけば研究しないと読めない文章になってしまったのですね。現代の我々が源氏物語や枕草子を楽しめているのは、荷田春満などの国学者のおかげと言っても過言ではありません。



田中社神蹟(荒神峰)


こちらは田中社神蹟になります。


田中社神蹟(荒神峰)
田中社神蹟は稲荷山の荒神峰に位置する七神蹟のひとつです。
往古より権大夫大神と称えられています。

駒札より引用

荒神峰見晴台へ行く道があったのですが発見できませんでした。ご神蹟の後方に回る必要があったのですね。お社の周囲を歩くという習慣がないのでいつも見逃しがちです。またお山巡りをする機会がありましたら、四つ辻と違う景色を観ようと思います。


以上です。ご精読ありがとうございました。次回は四つ辻から往路と異なる参道を下っていきます。



今回の参拝ルート

©️Googleマップ


追記

note公式マガジンに記事が掲載されました。ありがとうございます。


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